21 / 60
挨拶を無視されること
しおりを挟む
和樹「おっはー」
隆太「ぼーー」
和樹「おっはーってば!」
隆太「ぼーっ、お、おっはー、すまんすまん、ぼーっとしてたぜ」
和樹「ちゃんと挨拶してんだから、挨拶返してよねー」
隆太「挨拶ねぇ、あれってなんで必要なんだろうな。この前の体育祭で名前の知らない先輩から挨拶されて、挨拶返さなかったんだよ、忙しかったから。けど後ろから蹴られた」
和樹「そりゃ蹴られるでしょ、失礼なことするなぁ」
隆太「そう、その失礼ってところだよ。挨拶をしたり、挨拶を返したりっていうのをしなかったとして、何で失礼って思われてんのかってこと」
和樹「え、そりゃ、うーん、確かに言われてみると即答できないなぁ、何となく失礼って思うんだよね」
隆太「そう、皆何となくそう思ってんだけど、意味分かんないんだよな」
川澄「おっはー! あ! また面白い話してるー!」
隆太「(試してみよう)……」
和樹「(え、ちょ)……」
川澄「あれ、何で黙るの?」
隆太「……」
和樹「……」
??「……!」
川澄「もーー! さっきの面白そうな話してよー!」
隆太「……」
和樹「……ごめんね川澄さん、隆太が黙ろうって言うからさ」
??「……!」
隆太「おいずるいぞ!」
川澄「ちょっと~何それ~。私幽霊になったのかと思って凄く怖かったんですけど~」
隆太「幽霊……そういうこと、なのか?」
川澄「え~。どういうこと~?」
和樹「僕も良く分からないんだけど」
隆太「気づいてもらうこと、他人から認知してもらうこと。人間に備わった承認欲求を満たすものが、挨拶なんじゃないのかな?」
和樹「あー、そういう側面確かにあるかも」
川澄「何それ~、私が承認欲求めっちゃ欲しがってるみたいじゃん~」
隆太「いや、人間みんなそんな側面が少なからずあって、それを満たして人間関係を円滑に進行するのが挨拶なんだなって話だよ」
和樹「言ってしまうとかまってちゃん度数ってことだね」
兵頭「おーい! さっきから呼んでんだけど!」
川澄「ダーリン! ごめんね、2人とお話しててさぁ」
兵頭「……マジ傷つくから、返事くらいしてくれよな」
川澄「……ダーリンかわいい! ごめんね気づいてあげられなくて、放課後クレープ行こうね!」
隆太「……萌えだな、かわいい」
和樹「ごめんね気づいて上げられなくて、放課後合コン行こうね」
隆太「ぼーー」
和樹「おっはーってば!」
隆太「ぼーっ、お、おっはー、すまんすまん、ぼーっとしてたぜ」
和樹「ちゃんと挨拶してんだから、挨拶返してよねー」
隆太「挨拶ねぇ、あれってなんで必要なんだろうな。この前の体育祭で名前の知らない先輩から挨拶されて、挨拶返さなかったんだよ、忙しかったから。けど後ろから蹴られた」
和樹「そりゃ蹴られるでしょ、失礼なことするなぁ」
隆太「そう、その失礼ってところだよ。挨拶をしたり、挨拶を返したりっていうのをしなかったとして、何で失礼って思われてんのかってこと」
和樹「え、そりゃ、うーん、確かに言われてみると即答できないなぁ、何となく失礼って思うんだよね」
隆太「そう、皆何となくそう思ってんだけど、意味分かんないんだよな」
川澄「おっはー! あ! また面白い話してるー!」
隆太「(試してみよう)……」
和樹「(え、ちょ)……」
川澄「あれ、何で黙るの?」
隆太「……」
和樹「……」
??「……!」
川澄「もーー! さっきの面白そうな話してよー!」
隆太「……」
和樹「……ごめんね川澄さん、隆太が黙ろうって言うからさ」
??「……!」
隆太「おいずるいぞ!」
川澄「ちょっと~何それ~。私幽霊になったのかと思って凄く怖かったんですけど~」
隆太「幽霊……そういうこと、なのか?」
川澄「え~。どういうこと~?」
和樹「僕も良く分からないんだけど」
隆太「気づいてもらうこと、他人から認知してもらうこと。人間に備わった承認欲求を満たすものが、挨拶なんじゃないのかな?」
和樹「あー、そういう側面確かにあるかも」
川澄「何それ~、私が承認欲求めっちゃ欲しがってるみたいじゃん~」
隆太「いや、人間みんなそんな側面が少なからずあって、それを満たして人間関係を円滑に進行するのが挨拶なんだなって話だよ」
和樹「言ってしまうとかまってちゃん度数ってことだね」
兵頭「おーい! さっきから呼んでんだけど!」
川澄「ダーリン! ごめんね、2人とお話しててさぁ」
兵頭「……マジ傷つくから、返事くらいしてくれよな」
川澄「……ダーリンかわいい! ごめんね気づいてあげられなくて、放課後クレープ行こうね!」
隆太「……萌えだな、かわいい」
和樹「ごめんね気づいて上げられなくて、放課後合コン行こうね」
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
三姉妹の姉達は、弟の俺に甘すぎる!
佐々木雄太
青春
四月——
新たに高校生になった有村敦也。
二つ隣町の高校に通う事になったのだが、
そこでは、予想外の出来事が起こった。
本来、いるはずのない同じ歳の三人の姉が、同じ教室にいた。
長女・唯【ゆい】
次女・里菜【りな】
三女・咲弥【さや】
この三人の姉に甘やかされる敦也にとって、
高校デビューするはずだった、初日。
敦也の高校三年間は、地獄の運命へと導かれるのであった。
カクヨム・小説家になろうでも好評連載中!
彼女に思いを伝えるまで
猫茶漬け
青春
主人公の登藤 清(とうどう きよし)が阿部 直人(あべ なおと)に振り回されながら、一目惚れした山城 清美(やましろ きよみ)に告白するまでの高校青春恋愛ストーリー
人物紹介 イラスト/三つ木雛 様
内容更新 2024.11.14
教室50センチのラブレター
山野 綾夏
青春
久住 彩葉(くすみ いろは)は、生徒会役員を務める高校三年生。生徒会では広報として、生徒にインタビューをする学内新聞を書いている。
最近は、いろいろなところがドンピシャかつ学内新聞でも取り上げたい隣の席の桐谷くんに、「推させてください」と告白したばかり。結果は、見事に玉砕。
気まずい関係になってしまったものの、いろはには学内新聞で桐谷くんのことを書きたい理由があって――。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
セーラー服美人女子高生 ライバル同士の一騎討ち
ヒロワークス
ライト文芸
女子高の2年生まで校内一の美女でスポーツも万能だった立花美帆。しかし、3年生になってすぐ、同じ学年に、美帆と並ぶほどの美女でスポーツも万能な逢沢真凛が転校してきた。
クラスは、隣りだったが、春のスポーツ大会と夏の水泳大会でライバル関係が芽生える。
それに加えて、美帆と真凛は、隣りの男子校の俊介に恋をし、どちらが俊介と付き合えるかを競う恋敵でもあった。
そして、秋の体育祭では、美帆と真凛が走り高跳びや100メートル走、騎馬戦で対決!
その結果、放課後の体育館で一騎討ちをすることに。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
全体的にどうしようもない高校生日記
天平 楓
青春
ある年の春、高校生になった僕、金沢籘華(かなざわとうか)は念願の玉津高校に入学することができた。そこで出会ったのは中学時代からの友人北見奏輝と喜多方楓の二人。喜多方のどうしようもない性格に奔放されつつも、北見の秘められた性格、そして自身では気づくことのなかった能力に気づいていき…。
ブラックジョーク要素が含まれていますが、決して特定の民族並びに集団を侮蔑、攻撃、または礼賛する意図はありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる