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第5章

1253話 ナディア

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「しかし、発情期か……」

 俺は改めてヒナタを見る。
 彼女は俺の胸に顔をうずめながら、スース―と匂いを嗅いでいた。
 そんな姿も可愛らしいが……今はそれどころではない。
 俺の方も高ぶってきた。

「よし、やるぞ!!」

「待てぃ!!!」

 ナディアが大声で制止する。

「なんだよ?」

「……ヒナタ殿は、まだ少し幼い。発情期が来たのは成長の証だが、もう少し成長を待ってからでも遅くはあるまい」

「だが、俺のアレはもうこんなだぞ?」

 俺は自分の股間を指差す。
 そこには聖剣エクスカリバーが存在を主張していた。

「うっ……。仕方あるまい……我が相手を務めよう」

「ほう? ナディアが自分からそんなことを言うとは」

「か、勘違いするな! これは仕事だからな! エウロス子爵殿の股間が爆発すれば、開拓事業にも支障が出る。だから、これは仕事なのだ!!」

「分かった分かった。ほら、早く来い」

 俺としては、ナディアのような堅物騎士も好みのタイプだ。
 この申し出を断る理由はない。
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