社畜だけど転移先の異世界で【ジョブ設定スキル】を駆使して世界滅亡の危機に立ち向かう ～【最強ハーレム】を築くまで、俺は止まらねぇからよぉ！～

第５章

１１７２話 事後処理－１

「それで、死傷者は？」

　俺は村長に聞く。
　すると、彼は首を横に振った。

「幸いにも……というべきか、死者はおりません」

「……そうか。不幸中の幸いだな」

　俺は安堵の息をつく。
　ザードやリリアナを始めとした『黄昏の月』の襲撃により、村の人々が犠牲になる可能性はあっただろう。
　しかし、それは回避されたようだ。

「本当に良かった……」

　そんな俺の呟きを、村長は聞き逃さなかった。
　彼は俺に尋ねる。

「エウロス子爵様、もしや……この村を本気で心配してくださっているのですか？」

「え？　ああ、まぁ……そうだな」

　そんな村長の疑問に俺は頷いた。
　ここはシルヴィの故郷だ。
　心配するのは当然のことだろう。
　そんな俺の態度を見て、彼は驚いた表情を見せる。