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第5章

1162話 残党の少女-1

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「あうっ!? ……くっ!!」

 少女は地面を転がる。
 彼女はすぐに起き上がると、再び攻撃を仕掛けてきた。

「やあぁっ!」

「ふん……」

 俺は彼女の攻撃を躱すと、反撃で彼女の剣を奪い取る。
 そしてそれを……適当に遠くへ放り投げた。

「あっ!? わ、私の剣が……!」

 少女は驚愕する。
 そんな彼女に、俺は言った。

「もう終わりか?」

「……くっ! 舐めるな!!」

 少女は俺に向かって殴りかかってくるが……その攻撃はあまりにもお粗末だ。
 俺は彼女の攻撃を回避して、カウンターの拳をみぞおちに叩き込んだ。

「ぐえぇ……!」

 少女は腹を押さえて倒れ込む。
 そんな少女を見下ろしつつ、俺は言った。

「お前も『黄昏の月』の構成員か?」

「う……。くっ……! こ、殺せっ!!」

 少女は悔しそうに叫ぶ。
 いや……何を言っているんだ?
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