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第5章

1151話 vsリリアナ-2

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「いや、普通に効いているぞ」

 俺は立ち上がる。
 そして、服についた土埃をはらった。

「物理系の魔法は厄介だな。純粋な魔力だけではレジストしきれない」

「ど、どういうことだ?」

「分からないか? 今のが純粋な魔力攻撃だったなら、俺には一切通じないということだ。俺とお前の間には、それほどの力量差が存在する」

「なんだと!?」

 リリアナは目を見開く。
 そんな彼女に、俺はニヤリと笑ってみせた。

「さて……。それはそうとして、ようやく思い出したぞ。お前は、ザードとの戦闘中に割って入ってきた女魔法使いだな。確かに、あのときも『黄昏の月』の『ナンバーズ』と名乗っていた」

 俺の中で記憶が蘇る。
 ザードとの戦闘中、突然乱入してきた女がいた。
 それがリリアナだったはずだ。
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