769 / 1,274
第5章
769話 『悠久の風』会議-1
しおりを挟む
俺は叙爵式を乗り切った。
そして、王都の高級宿屋でのんびりしつつ最新ステータスを確認した。
そろそろ開拓事業に向けて動き始めなければならない。
「いよいよ未開拓の地域に向かうわけですね! 腕が鳴ります!!」
「大変な仕事になりそうだけど、僕たちなら大丈夫だよね」
「Aランクパーティ『悠久の風』なら、きっとどんな困難だって乗り越えられるのです!」
シルヴィ、ユヅキ、ミナが言う。
今回の西方開拓任務は、コウタ・エウロス男爵がウルゴ陛下から受けた勅命である。
冒険者パーティである『悠久の風』に直接の関係はない。
だが、『悠久の風』のリーダーは俺だ。
そして、言うまでもなくパーティメンバーとの関係は良好。
冒険者パーティ『悠久の風』がコウタ・エウロス男爵の西方開拓任務に協力するのは当然の流れであった。
「みんな、ありがとう。頼りにしている。……あ、だが、1つだけ訂正があるぞ」
「「「???」」」
俺の言葉に、みんなは揃って首をかしげた。
そんな何気ない仕草も可愛い。
「俺たち『悠久の風』はAランクじゃない。叙爵式の時に、Sランクパーティだと認められたんだ」
「えっ!? Sランクになったのか!? あたいたち!」
「……す、すごい……。ついにSランクに……」
「Sランクは、本当にすごいですわよ? それも、これほどの短期間で昇格できるなんて……!」
リン、ティータ、ローズは目を丸くしていた。
MSCの感覚が抜けきらない俺にとって、Sランクパーティはまだ通過地点だが……。
彼女たちにとっては、とんでもない大躍進らしい。
まぁ、そりゃそうだよな。
そして、王都の高級宿屋でのんびりしつつ最新ステータスを確認した。
そろそろ開拓事業に向けて動き始めなければならない。
「いよいよ未開拓の地域に向かうわけですね! 腕が鳴ります!!」
「大変な仕事になりそうだけど、僕たちなら大丈夫だよね」
「Aランクパーティ『悠久の風』なら、きっとどんな困難だって乗り越えられるのです!」
シルヴィ、ユヅキ、ミナが言う。
今回の西方開拓任務は、コウタ・エウロス男爵がウルゴ陛下から受けた勅命である。
冒険者パーティである『悠久の風』に直接の関係はない。
だが、『悠久の風』のリーダーは俺だ。
そして、言うまでもなくパーティメンバーとの関係は良好。
冒険者パーティ『悠久の風』がコウタ・エウロス男爵の西方開拓任務に協力するのは当然の流れであった。
「みんな、ありがとう。頼りにしている。……あ、だが、1つだけ訂正があるぞ」
「「「???」」」
俺の言葉に、みんなは揃って首をかしげた。
そんな何気ない仕草も可愛い。
「俺たち『悠久の風』はAランクじゃない。叙爵式の時に、Sランクパーティだと認められたんだ」
「えっ!? Sランクになったのか!? あたいたち!」
「……す、すごい……。ついにSランクに……」
「Sランクは、本当にすごいですわよ? それも、これほどの短期間で昇格できるなんて……!」
リン、ティータ、ローズは目を丸くしていた。
MSCの感覚が抜けきらない俺にとって、Sランクパーティはまだ通過地点だが……。
彼女たちにとっては、とんでもない大躍進らしい。
まぁ、そりゃそうだよな。
15
お気に入りに追加
1,089
あなたにおすすめの小説
【完結】公爵家の末っ子娘は嘲笑う
たくみ
ファンタジー
圧倒的な力を持つ公爵家に生まれたアリスには優秀を通り越して天才といわれる6人の兄と姉、ちやほやされる同い年の腹違いの姉がいた。
アリスは彼らと比べられ、蔑まれていた。しかし、彼女は公爵家にふさわしい美貌、頭脳、魔力を持っていた。
ではなぜ周囲は彼女を蔑むのか?
それは彼女がそう振る舞っていたからに他ならない。そう…彼女は見る目のない人たちを陰で嘲笑うのが趣味だった。
自国の皇太子に婚約破棄され、隣国の王子に嫁ぐことになったアリス。王妃の息子たちは彼女を拒否した為、側室の息子に嫁ぐことになった。
このあつかいに笑みがこぼれるアリス。彼女の行動、趣味は国が変わろうと何も変わらない。
それにしても……なぜ人は見せかけの行動でこうも勘違いできるのだろう。
※小説家になろうさんで投稿始めました
今さら言われても・・・私は趣味に生きてますので
sherry
ファンタジー
ある日森に置き去りにされた少女はひょんな事から自分が前世の記憶を持ち、この世界に生まれ変わったことを思い出す。
早々に今世の家族に見切りをつけた少女は色んな出会いもあり、周りに呆れられながらも成長していく。
なのに・・・今更そんなこと言われても・・・出来ればそのまま放置しといてくれません?私は私で気楽にやってますので。
※魔法と剣の世界です。
※所々ご都合設定かもしれません。初ジャンルなので、暖かく見守っていただけたら幸いです。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
いきなり異世界って理不尽だ!
みーか
ファンタジー
三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。
自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!
14歳までレベル1..なので1ルークなんて言われていました。だけど何でかスキルが自由に得られるので製作系スキルで楽して暮らしたいと思います
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕はルーク
普通の人は15歳までに3~5レベルになるはずなのに僕は14歳で1のまま、なので村の同い年のジグとザグにはいじめられてました。
だけど15歳の恩恵の儀で自分のスキルカードを得て人生が一転していきました。
洗濯しか取り柄のなかった僕が何とか楽して暮らしていきます。
------
この子のおかげで作家デビューできました
ありがとうルーク、いつか日の目を見れればいいのですが
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる