553 / 1,273
第5章
553話 薙ぎ払え
しおりを挟む
「ご主人様。目障りな魔物や抵抗する盗賊はどうしましょうか?」
「薙ぎ払え」
シルヴィの問いに、俺はシンプルにそう答える。
経験値を大量にゲットするチャンスだ。
不法者は殺してもジョブにマイナス補正が掛からないから、ある意味では貴重なんだよな。
まさか、善良な一般市民を殺して回るわけにもいかないし……。
「……ごくり」
「はわわ……」
ミルキーとルンが緊張した表情を見せる。
彼女たちは、本来は生産メンバーであり狩りの経験は少ない。
「ご主人しゃま。ぼく、がんばるよ!」
「わ、私も頑張ります!」
「この者たちの統率と保護はあたくしにお任せを……」
ヒナタ、チセ、ネリスがそう言う。
彼女たち5人は『悠久の風』の中では比較的新参のメンバーだ。
ジョブレベルも低い。
ヒナタとチセが冒険者志望だが、その他はそもそもが非戦闘職。
というわけで、5人でまとまって行動してもらう感じとなる。
その中では、ネリスがリーダーだ。
『毒蛇団』の女幹部として、まとめ役の経験もあるそうだからな。
「よし、みんな準備はいいな?」
俺は仲間たちに確認を取る。
「はい、ご主人様!」
「いつでもいけるよ」
「大丈夫なのです」
「オーケーだぜ」
「……うん……」
「問題ございませんわ」
「やってやるぜ!」
「……えっと。準備万端です」
「いきますにゃぁ!」
「任せろよ、コウタ坊」
「がんばりますぅ」
「エウロス様の御心のままに」
「いきましょう!」
「みな殺しでしゅ!」
それぞれが力強く返事をした。
これならば、盗賊や魔物程度、何の問題にもならないだろう。
「では、行くぞ! ――突入!!」
こうして、俺たちの戦いが始まったのだった。
「薙ぎ払え」
シルヴィの問いに、俺はシンプルにそう答える。
経験値を大量にゲットするチャンスだ。
不法者は殺してもジョブにマイナス補正が掛からないから、ある意味では貴重なんだよな。
まさか、善良な一般市民を殺して回るわけにもいかないし……。
「……ごくり」
「はわわ……」
ミルキーとルンが緊張した表情を見せる。
彼女たちは、本来は生産メンバーであり狩りの経験は少ない。
「ご主人しゃま。ぼく、がんばるよ!」
「わ、私も頑張ります!」
「この者たちの統率と保護はあたくしにお任せを……」
ヒナタ、チセ、ネリスがそう言う。
彼女たち5人は『悠久の風』の中では比較的新参のメンバーだ。
ジョブレベルも低い。
ヒナタとチセが冒険者志望だが、その他はそもそもが非戦闘職。
というわけで、5人でまとまって行動してもらう感じとなる。
その中では、ネリスがリーダーだ。
『毒蛇団』の女幹部として、まとめ役の経験もあるそうだからな。
「よし、みんな準備はいいな?」
俺は仲間たちに確認を取る。
「はい、ご主人様!」
「いつでもいけるよ」
「大丈夫なのです」
「オーケーだぜ」
「……うん……」
「問題ございませんわ」
「やってやるぜ!」
「……えっと。準備万端です」
「いきますにゃぁ!」
「任せろよ、コウタ坊」
「がんばりますぅ」
「エウロス様の御心のままに」
「いきましょう!」
「みな殺しでしゅ!」
それぞれが力強く返事をした。
これならば、盗賊や魔物程度、何の問題にもならないだろう。
「では、行くぞ! ――突入!!」
こうして、俺たちの戦いが始まったのだった。
16
お気に入りに追加
1,089
あなたにおすすめの小説
いきなり異世界って理不尽だ!
みーか
ファンタジー
三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。
自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
ハズレスキル【分解】が超絶当たりだった件~仲間たちから捨てられたけど、拾ったゴミスキルを優良スキルに作り変えて何でも解決する~
名無し
ファンタジー
お前の代わりなんざいくらでもいる。パーティーリーダーからそう宣告され、あっさり捨てられた主人公フォード。彼のスキル【分解】は、所有物を瞬時にバラバラにして持ち運びやすくする程度の効果だと思われていたが、なんとスキルにも適用されるもので、【分解】したスキルなら幾らでも所有できるというチートスキルであった。捨てられているゴミスキルを【分解】することで有用なスキルに作り変えていくうち、彼はなんでも解決屋を開くことを思いつき、底辺冒険者から成り上がっていく。
母親に家を追い出されたので、勝手に生きる!!(泣きついて来ても、助けてやらない)
いくみ
ファンタジー
実母に家を追い出された。
全く親父の奴!勝手に消えやがって!
親父が帰ってこなくなったから、実母が再婚したが……。その再婚相手は働きもせずに好き勝手する男だった。
俺は消えた親父から母と頼むと、言われて。
母を守ったつもりだったが……出て行けと言われた……。
なんだこれ!俺よりもその男とできた子供の味方なんだな?
なら、出ていくよ!
俺が居なくても食って行けるなら勝手にしろよ!
これは、のんびり気ままに冒険をする男の話です。
カクヨム様にて先行掲載中です。
不定期更新です。
転生貴族のスローライフ
マツユキ
ファンタジー
現代の日本で、病気により若くして死んでしまった主人公。気づいたら異世界で貴族の三男として転生していた
しかし、生まれた家は力主義を掲げる辺境伯家。自分の力を上手く使えない主人公は、追放されてしまう事に。しかも、追放先は誰も足を踏み入れようとはしない場所だった
これは、転生者である主人公が最凶の地で、国よりも最強の街を起こす物語である
*基本は1日空けて更新したいと思っています。連日更新をする場合もありますので、よろしくお願いします
【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
出来損ないと呼ばれた伯爵令嬢は出来損ないを望む
家具屋ふふみに
ファンタジー
この世界には魔法が存在する。
そして生まれ持つ適性がある属性しか使えない。
その属性は主に6つ。
火・水・風・土・雷・そして……無。
クーリアは伯爵令嬢として生まれた。
貴族は生まれながらに魔力、そして属性の適性が多いとされている。
そんな中で、クーリアは無属性の適性しかなかった。
無属性しか扱えない者は『白』と呼ばれる。
その呼び名は貴族にとって屈辱でしかない。
だからクーリアは出来損ないと呼ばれた。
そして彼女はその通りの出来損ない……ではなかった。
これは彼女の本気を引き出したい彼女の周りの人達と、絶対に本気を出したくない彼女との攻防を描いた、そんな物語。
そしてクーリアは、自身に隠された秘密を知る……そんなお話。
設定揺らぎまくりで安定しないかもしれませんが、そういうものだと納得してくださいm(_ _)m
※←このマークがある話は大体一人称。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる