上 下
462 / 1,273
第5章

462話 最高だな

しおりを挟む
 俺はチセの乳首を摘んでみた。

「……っ!」

 すると、チセがわずかに反応を示した。
 ……ような気がした。
 気のせいか?
 だが、深い睡眠に落ちているはずの彼女が反応を示したのだとしたら、良い傾向だ。

「こっちの方にも触れておくか」

 俺はそう言って、もう片方の胸に手を伸ばす。

「……っ!」

 チセがまた声を上げた。
 ……ような気がした。

「「……」」

 両親は相変わらず無言のままだ。
 さっきよりも俺に対する嫌悪感が増していることだけは分かる。
 しかし、今はそんなことを気にしている場合ではない。
 俺にはチセを助ける使命があるのだ。

「両方の乳首が魔門になっていることは確認した。ここからは、指先よりも魔力の注入に適した部位を使っていく」

 俺はそう言って――

「ちゅぱっ」

 チセの可愛らしい乳首を舐めた。

「……んっ!」

「「!!??」」

 チセが微かに声を上げる。
 両親は、もはや完全に言葉を失っていた。

「うむ。素晴らしい舌触りだ。やはり、年頃の娘の乳首は最高だな」

 俺はチセの胸から口を離して、満足げにそう言った。

「「…………」」

 両親の視線が痛い。
 一から十までを説明するつもりはないが、少しぐらいは説明しておくか。

「口というのは、魔法使いの要だ。魔法を放つ際にも、詠唱に魔力を乗せることになる。口には発声以外にも、様々な役割があるんだ」

「「……」」

「魔門をこじ開けるという繊細な作業では、口がもっとも適した作業器官となる。この行為に、決して性的な意味はない」

 俺はそう力説する。
 だが、両親の表情は晴れない。
 彼らの冷たい視線の先は――俺の股間か。

「むっ? いや、これは生理現象だよ。魅力的な美少女の乳首を舐めたら、こうなることは当然のことだ。しかし繰り返すが、この行為自体に性的な意味はない。それだけは約束しよう」

 俺は慌ててそう言い訳をする。

「「……」」

 だが、2人は相変わらず黙ったままだ。

「ふぅ……。仕方ないな。気にせず先に進めさせてもらうぞ」

 こんなことなら、2人には部屋から出ていってもらっていた方が良かったか。
 まぁ、今さらだが。
 一度魔門の開放行為を始めた以上、途中で投げ出すことは避けた方がいい。
 最後までやり通す必要がある。
しおりを挟む
感想 23

あなたにおすすめの小説

今さら言われても・・・私は趣味に生きてますので

sherry
ファンタジー
ある日森に置き去りにされた少女はひょんな事から自分が前世の記憶を持ち、この世界に生まれ変わったことを思い出す。 早々に今世の家族に見切りをつけた少女は色んな出会いもあり、周りに呆れられながらも成長していく。 なのに・・・今更そんなこと言われても・・・出来ればそのまま放置しといてくれません?私は私で気楽にやってますので。 ※魔法と剣の世界です。 ※所々ご都合設定かもしれません。初ジャンルなので、暖かく見守っていただけたら幸いです。

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた

佐藤醤油
ファンタジー
 貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。  僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。  魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。  言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。  この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。  小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。 ------------------------------------------------------------------  お知らせ   「転生者はめぐりあう」 始めました。 ------------------------------------------------------------------ 注意  作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。  感想は受け付けていません。  誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

【完結】公爵家の末っ子娘は嘲笑う

たくみ
ファンタジー
 圧倒的な力を持つ公爵家に生まれたアリスには優秀を通り越して天才といわれる6人の兄と姉、ちやほやされる同い年の腹違いの姉がいた。  アリスは彼らと比べられ、蔑まれていた。しかし、彼女は公爵家にふさわしい美貌、頭脳、魔力を持っていた。  ではなぜ周囲は彼女を蔑むのか?                        それは彼女がそう振る舞っていたからに他ならない。そう…彼女は見る目のない人たちを陰で嘲笑うのが趣味だった。  自国の皇太子に婚約破棄され、隣国の王子に嫁ぐことになったアリス。王妃の息子たちは彼女を拒否した為、側室の息子に嫁ぐことになった。  このあつかいに笑みがこぼれるアリス。彼女の行動、趣味は国が変わろうと何も変わらない。  それにしても……なぜ人は見せかけの行動でこうも勘違いできるのだろう。 ※小説家になろうさんで投稿始めました

14歳までレベル1..なので1ルークなんて言われていました。だけど何でかスキルが自由に得られるので製作系スキルで楽して暮らしたいと思います

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕はルーク 普通の人は15歳までに3~5レベルになるはずなのに僕は14歳で1のまま、なので村の同い年のジグとザグにはいじめられてました。 だけど15歳の恩恵の儀で自分のスキルカードを得て人生が一転していきました。 洗濯しか取り柄のなかった僕が何とか楽して暮らしていきます。 ------ この子のおかげで作家デビューできました ありがとうルーク、いつか日の目を見れればいいのですが

いきなり異世界って理不尽だ!

みーか
ファンタジー
 三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。   自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

母親に家を追い出されたので、勝手に生きる!!(泣きついて来ても、助けてやらない)

いくみ
ファンタジー
実母に家を追い出された。 全く親父の奴!勝手に消えやがって! 親父が帰ってこなくなったから、実母が再婚したが……。その再婚相手は働きもせずに好き勝手する男だった。 俺は消えた親父から母と頼むと、言われて。 母を守ったつもりだったが……出て行けと言われた……。 なんだこれ!俺よりもその男とできた子供の味方なんだな? なら、出ていくよ! 俺が居なくても食って行けるなら勝手にしろよ! これは、のんびり気ままに冒険をする男の話です。 カクヨム様にて先行掲載中です。 不定期更新です。

ハズレスキル【分解】が超絶当たりだった件~仲間たちから捨てられたけど、拾ったゴミスキルを優良スキルに作り変えて何でも解決する~

名無し
ファンタジー
お前の代わりなんざいくらでもいる。パーティーリーダーからそう宣告され、あっさり捨てられた主人公フォード。彼のスキル【分解】は、所有物を瞬時にバラバラにして持ち運びやすくする程度の効果だと思われていたが、なんとスキルにも適用されるもので、【分解】したスキルなら幾らでも所有できるというチートスキルであった。捨てられているゴミスキルを【分解】することで有用なスキルに作り変えていくうち、彼はなんでも解決屋を開くことを思いつき、底辺冒険者から成り上がっていく。

処理中です...