427 / 1,273
第5章
427話 妙なところで照れ屋さんだな
しおりを挟む
リン(?)に病人食を口移しで食べさせるよう、頼み込んでいる。
「……えっとぉ。口移しで食べていただくのはぁ……恥ずかしいですぅ」
「俺とリンの仲じゃないか。今さら何を照れることがある。……そうだ、俺が無事に快復したら、とびっきりのご褒美をあげるよ」
「ご、ごほうびですかぁ?」
「ああ。お前だけを一晩中、可愛がってやろう。このところは、いつも複数でやっていたからな」
俺のハーレムパーティも、ずいぶんと人数が増えてきた。
シルヴィ、ユヅキ、ミナ、リン、ティータ、ローズ、グレイス、エメラダ、セリア、ミルキー。
総勢10名にも及ぶ。
1人1晩でローテーションを組んでしまうと、1人1か月あたりたった3回だけしか致せないことになる。
俺視点で言えば毎日なので十分と言えば十分だが、彼女たち視点では不満だろう。
そのため、1晩あたり複数人でプレイすることが標準となっている。
たまに1人だけを愛することもあるが、何かしら特別な事情があるときに限られる。
「ひゃっ!? えっとぉ、その……」
「どうだ?」
「ううう……。わかりましたぁ。コウタさまのお体のためですからねぇ……」
リンが折れてくれたようだ。
「では、よろしく頼む」
「はいぃ……」
彼女がおずおずといった様子で、病人食を口に含む。
そして、数回程度咀嚼した。
これで、彼女の中には柔らかくなった病人食が入っているはずだ。
「…………」
準備万端のはずだが、なぜか彼女は動こうとしない。
暗くてよく見えないが、顔を赤くして何かを躊躇している様子だ。
「やれやれ……。妙なところで照れ屋さんだな」
俺はリンの体に手を回し、こちらへ寄せる。
これまでに何度もやることをやっているのに、今さらキスで動じるとはな。
まぁ、病人食を口移しするという点で、これまでにないやや特殊なシチュエーションではあるが。
「ほら、食べさせてくれ」
「――――ッ!!??」
俺はリンの唇を奪いつつ、舌を入れて彼女の口腔内を探る。
そして、咀噛された病人食を探し当てた。
それを自分の喉へと流し込む。
「んちゅ……んんんんんん!」
リンは驚いているようだ。
「ぷはぁ……。よし、もう一度だ」
俺は再びリンの口を塞ぐ。
一度のキスだけでは、全ての病人食を回収することができなかったためだ。
彼女の口内の隅々までを、俺の舌で蹂躙する。
「……んむ! ……ごくり」
「――――ッ!!!!」
俺はリンから離れる。
彼女は何やら動転している様子だが、まぁそのうち収まるだろう。
……む?
心なしか、体調が良くなってきたような……。
最初に飲んだスープが吸収され始めたか。
また、病人食をしっかりと摂取できたという精神的な安堵も大きいだろう。
リンに無理してもらった甲斐があるというものだ。
「……えっとぉ。口移しで食べていただくのはぁ……恥ずかしいですぅ」
「俺とリンの仲じゃないか。今さら何を照れることがある。……そうだ、俺が無事に快復したら、とびっきりのご褒美をあげるよ」
「ご、ごほうびですかぁ?」
「ああ。お前だけを一晩中、可愛がってやろう。このところは、いつも複数でやっていたからな」
俺のハーレムパーティも、ずいぶんと人数が増えてきた。
シルヴィ、ユヅキ、ミナ、リン、ティータ、ローズ、グレイス、エメラダ、セリア、ミルキー。
総勢10名にも及ぶ。
1人1晩でローテーションを組んでしまうと、1人1か月あたりたった3回だけしか致せないことになる。
俺視点で言えば毎日なので十分と言えば十分だが、彼女たち視点では不満だろう。
そのため、1晩あたり複数人でプレイすることが標準となっている。
たまに1人だけを愛することもあるが、何かしら特別な事情があるときに限られる。
「ひゃっ!? えっとぉ、その……」
「どうだ?」
「ううう……。わかりましたぁ。コウタさまのお体のためですからねぇ……」
リンが折れてくれたようだ。
「では、よろしく頼む」
「はいぃ……」
彼女がおずおずといった様子で、病人食を口に含む。
そして、数回程度咀嚼した。
これで、彼女の中には柔らかくなった病人食が入っているはずだ。
「…………」
準備万端のはずだが、なぜか彼女は動こうとしない。
暗くてよく見えないが、顔を赤くして何かを躊躇している様子だ。
「やれやれ……。妙なところで照れ屋さんだな」
俺はリンの体に手を回し、こちらへ寄せる。
これまでに何度もやることをやっているのに、今さらキスで動じるとはな。
まぁ、病人食を口移しするという点で、これまでにないやや特殊なシチュエーションではあるが。
「ほら、食べさせてくれ」
「――――ッ!!??」
俺はリンの唇を奪いつつ、舌を入れて彼女の口腔内を探る。
そして、咀噛された病人食を探し当てた。
それを自分の喉へと流し込む。
「んちゅ……んんんんんん!」
リンは驚いているようだ。
「ぷはぁ……。よし、もう一度だ」
俺は再びリンの口を塞ぐ。
一度のキスだけでは、全ての病人食を回収することができなかったためだ。
彼女の口内の隅々までを、俺の舌で蹂躙する。
「……んむ! ……ごくり」
「――――ッ!!!!」
俺はリンから離れる。
彼女は何やら動転している様子だが、まぁそのうち収まるだろう。
……む?
心なしか、体調が良くなってきたような……。
最初に飲んだスープが吸収され始めたか。
また、病人食をしっかりと摂取できたという精神的な安堵も大きいだろう。
リンに無理してもらった甲斐があるというものだ。
16
お気に入りに追加
1,089
あなたにおすすめの小説
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
【完結】公爵家の末っ子娘は嘲笑う
たくみ
ファンタジー
圧倒的な力を持つ公爵家に生まれたアリスには優秀を通り越して天才といわれる6人の兄と姉、ちやほやされる同い年の腹違いの姉がいた。
アリスは彼らと比べられ、蔑まれていた。しかし、彼女は公爵家にふさわしい美貌、頭脳、魔力を持っていた。
ではなぜ周囲は彼女を蔑むのか?
それは彼女がそう振る舞っていたからに他ならない。そう…彼女は見る目のない人たちを陰で嘲笑うのが趣味だった。
自国の皇太子に婚約破棄され、隣国の王子に嫁ぐことになったアリス。王妃の息子たちは彼女を拒否した為、側室の息子に嫁ぐことになった。
このあつかいに笑みがこぼれるアリス。彼女の行動、趣味は国が変わろうと何も変わらない。
それにしても……なぜ人は見せかけの行動でこうも勘違いできるのだろう。
※小説家になろうさんで投稿始めました
捨てられた転生幼女は無自重無双する
紅 蓮也
ファンタジー
スクラルド王国の筆頭公爵家の次女として生を受けた三歳になるアイリス・フォン・アリステラは、次期当主である年の離れた兄以外の家族と兄がつけたアイリスの専属メイドとアイリスに拾われ恩義のある専属騎士以外の使用人から疎まれていた。
アイリスを疎ましく思っている者たちや一部の者以外は知らないがアイリスは転生者でもあった。
ある日、寝ているとアイリスの部屋に誰かが入ってきて、アイリスは連れ去られた。
アイリスは、肌寒さを感じ目を覚ますと近くにその場から去ろうとしている人の声が聞こえた。
去ろうとしている人物は父と母だった。
ここで声を出し、起きていることがバレると最悪、殺されてしまう可能性があるので、寝たふりをして二人が去るのを待っていたが、そのまま本当に寝てしまい二人が去った後に近づいて来た者に気づくことが出来ず、また何処かに連れていかれた。
朝になり起こしに来た専属メイドが、アイリスがいない事を当主に報告し、疎ましく思っていたくせに当主と夫人は騒ぎたて、当主はアイリスを探そうともせずに、その場でアイリスが誘拐された責任として、専属メイドと専属騎士にクビを言い渡した。
クビを言い渡された専属メイドと専属騎士は、何も言わず食堂を出て行き身支度をして、公爵家から出ていった。
しばらく歩いていると、次期当主であるカイルが後を追ってきて、カイルの腕にはいなくなったはずのアイリスが抱かれていた。
アイリスの無事に安心した二人は、カイルの話を聞き、三人は王城に向かった。
王城で、カイルから話を聞いた国王から広大なアイリス公爵家の領地の端にあり、昔の公爵家本邸があった場所の管理と魔の森の開拓をカイルは、国王から命られる。
アイリスは、公爵家の目がなくなったので、無自重でチートし続け管理と開拓を命じられた兄カイルに協力し、辺境の村々の発展や魔の森の開拓をしていった。
※諸事情によりしばらく連載休止致します。
※小説家になろう様、カクヨム様でも掲載しております。
14歳までレベル1..なので1ルークなんて言われていました。だけど何でかスキルが自由に得られるので製作系スキルで楽して暮らしたいと思います
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕はルーク
普通の人は15歳までに3~5レベルになるはずなのに僕は14歳で1のまま、なので村の同い年のジグとザグにはいじめられてました。
だけど15歳の恩恵の儀で自分のスキルカードを得て人生が一転していきました。
洗濯しか取り柄のなかった僕が何とか楽して暮らしていきます。
------
この子のおかげで作家デビューできました
ありがとうルーク、いつか日の目を見れればいいのですが
いきなり異世界って理不尽だ!
みーか
ファンタジー
三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。
自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
ハズレスキル【分解】が超絶当たりだった件~仲間たちから捨てられたけど、拾ったゴミスキルを優良スキルに作り変えて何でも解決する~
名無し
ファンタジー
お前の代わりなんざいくらでもいる。パーティーリーダーからそう宣告され、あっさり捨てられた主人公フォード。彼のスキル【分解】は、所有物を瞬時にバラバラにして持ち運びやすくする程度の効果だと思われていたが、なんとスキルにも適用されるもので、【分解】したスキルなら幾らでも所有できるというチートスキルであった。捨てられているゴミスキルを【分解】することで有用なスキルに作り変えていくうち、彼はなんでも解決屋を開くことを思いつき、底辺冒険者から成り上がっていく。
母親に家を追い出されたので、勝手に生きる!!(泣きついて来ても、助けてやらない)
いくみ
ファンタジー
実母に家を追い出された。
全く親父の奴!勝手に消えやがって!
親父が帰ってこなくなったから、実母が再婚したが……。その再婚相手は働きもせずに好き勝手する男だった。
俺は消えた親父から母と頼むと、言われて。
母を守ったつもりだったが……出て行けと言われた……。
なんだこれ!俺よりもその男とできた子供の味方なんだな?
なら、出ていくよ!
俺が居なくても食って行けるなら勝手にしろよ!
これは、のんびり気ままに冒険をする男の話です。
カクヨム様にて先行掲載中です。
不定期更新です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる