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第5章

380話 尻

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 赤狐族の少女が辱められている。
 ただ単に性的な視線を向けられるだけでも恥ずかしくて耐え難いのに、局部の写真を撮られて記録として残された上、男のモノを頭の上に乗せるという謎の変態的な行為までされてしまった。

「ひぃ……、ひっく……」

 少女は泣いている。
 無理もない。
 彼女はまだ性的な経験がなかったのだ。
 そこに、こうして大勢の男に囲まれて様々な行為を強要されれば、ショックを受けるのは当然である。

 その上、これらの屈辱を耐え忍んだ先にあるのは、希望ではない。
 殺処分が行われると明言されている。

「で、次は何をする気なんだ? こっちとしちゃ、早くヤることをヤらせて終わらせたいんだがね。俺らは暇じゃないんだぜ」

 少女のことなど全く気にせず、自分の欲望を満たすことだけを考える男が不満を口にする。

「そう言うなって。せっかくだから、こいつにいろいろ教えてやろうと思ってな。冥土の土産さ」

「教える?」

「ああ。処女の癖に、後ろの穴を開発されるっていうのもオツなもんだろう?」

「なっ……」

 男たちの言葉を聞き、赤狐族の少女の顔が青ざめる。

「い、嫌……!」

「へへっ。そんな顔をすんなよ。気持ち良くしてやるだけだぜ」

「そうだぞ。死ぬ前に気持ちいいことをしてやろうってんだ。ケチなこと言わずに受け入れろよ」

「ああ。俺たちに感謝しろよぉ」

「ふぇぇぇぇ!」

 少女が泣き叫ぶ。
 しかし、男たちは意に介さない。
 彼らは自らの性欲に従って行動するのみだ。

「まずは中をきれいにしようかねぇ」

「い、いやぁ……」

 少女が必死に抵抗するが、多勢に無勢だ。
 男たちによって改めて手足を押さえつけられてしまう。

「さーて、お待ちかねの時間だぜ。特注のこれが役立つときがきた」

 変態男が取り出したのは、浣腸器だった。

「おお、そんな物を持ってるなんて用意がいいじゃねえか」

「へっへっへ。まあな。このためにわざわざ用意したんだよ」

「そいつはご苦労なことだな。さすがは変態野郎だ」

「うるせえよ」

 男は少女の尻へと狙いを定めると、容器の先端を挿入した。

「あぐっ……」

「おっと、動くんじゃねえぞ。危ないからな」

「ひゃうぅぅ……」

 男はゆっくりと器具を押していく。
 先端部分が少しずつ入り込んでいく。

「よし、全部入った」

「あうぅ……。痛いよぉ……」

「大丈夫だって。すぐに慣れるさ」

 男はさらに押し進める。

「ほーら、もうちょっとだ」

「あぁぁぁぁ……」

「おし、これで終わりっと」

「ひぅ……」

 少女の中に全てが入ったようだ。

「うぅぅ……」

 少女が苦しそうな声を上げる。
 彼女の尊厳は、さらに破壊されようとしていたのだった。
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