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第3章 武の名地テツザンへ

129話 月明かりの下に浮かぶ

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 町外れの山岳部で飲み直していたところ、シルヴィが迫ってきた。
 しっかりと満足させてやろう。
 俺は彼女の体を優しく抱きしめ、口づけをする。
 唇の柔らかさを確かめ合うように何度もキスをした。

「んふぅ。ご主人様ぁ」

 シルヴィが甘えるような声で俺を呼ぶ。
 彼女の瞳が潤んでいるのを見て、俺の中に嗜虐的な欲望が生まれる。

「ごしゅじんさまぁ。もっとぉ……」

 言われるまでもなく、俺はシルヴィにもう一度深く接吻する。
 舌と唾液が絡まり合い、ピチャリという水音が聞こえてくる。

「ぷはあっ……」

 しばらくして、俺はゆっくりと口を離した。
 名残惜しそうな表情を浮かべているシルヴィの顔を見ると、もう我慢できない。

「悪いな。もう抑えがきかない」

 俺はそう言って、彼女の服に手をかけた。

「いやぁ……これ以上はだめですぅ……」

 ここに来てお預け?
 そっちから迫ってきておいて、それは通らないぞ。
 この熱情を発散するまで、俺は止まらねぇからよぉ!

「大丈夫だって。ここなら誰も来ないから」

「でも、お外でやるのは何だか恥ずかしくて……」

「なら、こうしてやる」

 俺はシルヴィの耳元で囁いた。

「『黙れ』」

 その言葉を聞いて、シルヴィの動きが止まる。

「これでいいだろう?」

「は、はい……」

 シルヴィが小さく返事をする。
 彼女を完全に屈服させた。
 そんな満足感が、俺を満たしていた。

 まあ、そういうプレイなのだが。
 シルヴィはSとMの両方いけるタイプである。
 ただ『黙れ』と言葉にしただけで何の強制力もないのだが、実際に言われると彼女のMスイッチが入るのだ。

「ほら、脱いでくれ」

「はい……。わかりました」

 シルヴィは素直に従った。
 俺たちは人気のない荒地の上で、お互いの肌を晒していた。

「やっぱり、綺麗だな」

「ありがとうございます……」

 シルヴィは顔を赤くしながら、小さな声で答えた。
 月明かりの下に浮かぶ、均整の取れた肢体。

「触っても?」

「もちろんです。どうぞお好きなだけ……」

 俺はそっと手を伸ばした。
 白く柔らかい胸に触れる。

「あんっ……」

 シルヴィはピクッと反応したが、それ以上の抵抗はなかった。

「気持ちいいか?」

「はい……。とても」

 俺はそのまま、シルヴィの胸に吸いついた。

「ひゃう! ……ご主人様ぁ。赤ちゃんみたいですよぉ」

 シルヴィが優しい顔で言う。
 俺は赤ん坊のように、ひたすらに突起を口に含んだ。
 そしてもう片方の手では、シルヴィの秘所に触れてみる。

「あぁっ……!」

 シルヴィがビクッと震えた。
 俺はそのまま指を動かし続ける。

「んっ! はぁっ! ああぁっ!」

 シルヴィは喘ぎ続ける。
 その姿は、何とも言えない色気を放っている。
 このまま満足させてやるか。
 あるいは――
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