53 / 132
第三部
第十六章 女郎花(おみなえし)、露めく 其の一
しおりを挟む
「静、いかがした? このところ箸が進まぬではないか。」
蒸し風呂のような文月も半ば、夕餉をとりながら藤が訊いた。
「ああ、いえ。」
穏やかに微笑んでいる静の短い答えの後を、浅茅が勝手に継ぐ。
「こうも蒸しますと、食も細うなりまする。」
ゲンナリした顔をした浅茅は、ふっくらした手で、自分の茶碗におかわりをついだ。
「浅茅、食うておるではないか。」
年嵩の蕗の遠慮のない言葉に、浅茅がにんまりとし、女たちの笑い声が響いた。それは、外の蝉時雨より賑やかしかった。
「盆の精進ですゆえ、ご供養です。」
浅茅はしっかりと手を合わせ、飯碗を手に取ると幸せそうな笑顔で箸を進めた。女たちの笑い顔がまた咲きすさぶ。
「静、そなたが一番働くのじゃ。浅茅に負けぬよう食べよ。ほれ。」
蕗が、豆腐を差し出す。豆腐には、味噌たまりで和えた紫蘇の葉がこんもり盛られ、爽やかな香りを放っていた。
母のように世話を焼いてくれる蕗に、静はえくぼを浮かべた笑顔を返し、おっとりと箸を進めた。
一月ほど前、江と秀忠に大きな諍いがあったのを、大姥局は知っていた。江の泣きはらした目と、ほのかに赤い頬を案じた民部卿からの相談のためである。
そして、そんな秀忠が静になにかをしたのであろうことも、静の様子で大姥局はたやすく思い描けた。
(日が落ちたあと、上様がおいでになるのも稀になったし、私の部屋に入ってこられるのさえ、いくらか減ったゆえのう……。)
老乳母は皺の増えた顔に更に皺を寄せた。
◇◆
しばらくの間、静は夜を迎える度に、秀忠に見られた恥ずかしさと片恋の相手との逢瀬が穢された悲しみにうちひしがれていた。しかしその後、自分の身に潜む女をそら恐ろしく思うようになった。
あの夜以来、片恋の男は、それまでより生々しく静に襲いかかってくる。『そなたはなんと淫らじゃ』。男の声が静をなぶる。
(はしたない。止めるのじゃ)。
身を固くしていても、その思いに反してじっとりと潤み、女を知らせる己の軆に静は消え入りたくなった。
(眠ろう)。そう思って目を閉じるが、まぶたの裏には片恋の男が浮かぶ。
『そなたが欲しい』。
静は汗ばんだ体を起こすと、厠へ立っていった。
◆◇◆
盆が過ぎ、文月も終わりを迎えようとしているのに、今年は野分もなく、城も城下もひたすら暑さのなかに蒸されていた。
あれから一月半、静はほとんど百人一首集を見なかった。ことにこの半月ほどは見ていない。今まで通り、着物に忍ばせてはいるが、開くことはなかったのである。
「静、少し休め。」
大姥局は、難しそうな顔でそう命じる。
「大事ございませぬ、旦那さま。」
(体がくたくたになれば、眠れるはず)。
手拭いで汗をぬぐいながら、パタパタと動き回る静に、大姥局は眉をひそめた。
「旦那さま、静はここのところ、和歌集を開いておりませぬ。」
「さようか。」
女主人の懸念を察し、それとなく静の様子に気を付けていた由良が、静かに報告した。
黙りこむ二人の頭には『忍ぶれど…』の和歌が浮かぶ。
大姥局の決心は固まった。大姥局と由良は顔を見合わせ、ゆっくりと頷く。
半月前の盆の頃、そして五日ほど前、立て続けに見性院のところへ御加減伺いの使いにやったが、静の瞳が目立って元気にはならなかった。
(此度は見性院さまのお力も届かぬか……。忙しい盆の行い事も済んだ。よいころじゃ。)
大姥局は、一人でうんうんとゆっくり頷いていた。
◆◇◆
ほどなく葉月を迎え、夜には虫の声が賑やかに聞こえるようになった。吹く風にも秋の気配が感じられる。しかしその分、昼の蒸し暑さが知らずと体にこたえる頃となっていた。
静は笑顔のまま、自分の身を罰するように今日も働いている。
仲秋になるというのに、じりじりとした日差しも蝉時雨もまだ衰えを知らぬ中、静は洗い張りに精を出していた。
「今しばらくすると勝姫様のお輿入れの反物ができてまいる。その前に、こちらのものは整えておくのじゃ。」
大姥局の号令に、この一月余り、暑さの中で冬物の準備がいつもより早く行われていた。
薄く糊のついた布を長い板に、きれいにピンと張っていく。
「よう乾きそうじゃ。」
静は流れ出る汗が布につかないように、頻繁に手拭いで拭き取っていた。
長い板に布をピチッと下まで張り、首の手拭いを取って立ち上った時、静の視界がグニャリと歪んだ。
(あっ。)と思った静は、しゃがみこむと同時に洗い張りの板をグッと持ち、体を支えた。カタカタッという音に、近くにいた藤が異変を感じる。
「静?いかがした?」
「大事ございませぬ。少し目がもうただけにございます。少し休めば……」
「いや、顔が赤いぞ。熱にあたったのであろう。 小夜!」
小夜が何事かと顔を見せると、しゃがみこんでいる静を見て「あ…」と小さな声を出した。
「そなた、旦那さまのところへ知らせにゆけ。私は静を連れて行くゆえ。」
「は、はい。」
小さな声で返事をすると、小夜はパタパタと走っていった。藤は静の腕を自分の首に回す。
「一人で立てまする。」
「遠慮するな。」
静の小柄な体を支えて、藤はゆっくりと大きな体を起こした。
「まだ、残っております。」
静が盥の中に残っている布を気にして、小さな声を出す。
「あと一枚ではないか。やっておくゆえ、気を揉むな。歩けるか?」
藤は静の体を支えたままそっとさすり、ゆっくりと歩を進めた。
静が藤に支えられ部屋へ戻ると、大姥局と由良の心配そうな顔が並んでいた。
「申し訳ありませぬ。旦那さま。少し休めば大事のうございまする。」
力のない声であったが、それでも静は微笑んでいる。
「今日は休んでおれ。これは命じゃ。よいな。」
大姥局は、眉をひそめてピシリと静に申し渡した。
「…はい…」
「あとは任せておけ。」
藤は神妙な返事をした静の肩をトントンと叩くと、大姥局に礼をして、来た道を戻っていった。
由良が用意した梅干し水を一杯飲み干し、いつも自分が休む宿直部屋に敷かれた床に、静は身を横たえた。
(情けない……)
女である身に苛まされ、眠れず、食べられず、心に溜まる澱をなんとかしたいと思いながらも、結局みなに迷惑をかけてしまった。静の心が申し訳なさでいっぱいになる。
そんな静の心を見透かしたように、由良が静の体をそっと、ゆっくりゆっくりさすり始めた。
「なにも考えず、ゆるりと休むがよい。な。」
静は涙が出そうになりながら由良の手に甘えた。穏やかな波のように優しく繰り返される手の動きが、静を安らかな眠りへと誘っていった。
「眠りましてございます。」
由良が小部屋からそっと出てきて大姥局に報告する。
「旦那さま、潮時かと。」
「そうじゃな。」
由良の言葉に、大姥局は即座に大きく頷いた。
*****
【文月】7月 盆は7月15日 慶長14年7月15日は太陽暦1609年8月14日
【葉月】8月 慶長14年8月1日は太陽暦1609年8月30日
【梅干し水】茶碗に梅干しと水を入れたもの
蒸し風呂のような文月も半ば、夕餉をとりながら藤が訊いた。
「ああ、いえ。」
穏やかに微笑んでいる静の短い答えの後を、浅茅が勝手に継ぐ。
「こうも蒸しますと、食も細うなりまする。」
ゲンナリした顔をした浅茅は、ふっくらした手で、自分の茶碗におかわりをついだ。
「浅茅、食うておるではないか。」
年嵩の蕗の遠慮のない言葉に、浅茅がにんまりとし、女たちの笑い声が響いた。それは、外の蝉時雨より賑やかしかった。
「盆の精進ですゆえ、ご供養です。」
浅茅はしっかりと手を合わせ、飯碗を手に取ると幸せそうな笑顔で箸を進めた。女たちの笑い顔がまた咲きすさぶ。
「静、そなたが一番働くのじゃ。浅茅に負けぬよう食べよ。ほれ。」
蕗が、豆腐を差し出す。豆腐には、味噌たまりで和えた紫蘇の葉がこんもり盛られ、爽やかな香りを放っていた。
母のように世話を焼いてくれる蕗に、静はえくぼを浮かべた笑顔を返し、おっとりと箸を進めた。
一月ほど前、江と秀忠に大きな諍いがあったのを、大姥局は知っていた。江の泣きはらした目と、ほのかに赤い頬を案じた民部卿からの相談のためである。
そして、そんな秀忠が静になにかをしたのであろうことも、静の様子で大姥局はたやすく思い描けた。
(日が落ちたあと、上様がおいでになるのも稀になったし、私の部屋に入ってこられるのさえ、いくらか減ったゆえのう……。)
老乳母は皺の増えた顔に更に皺を寄せた。
◇◆
しばらくの間、静は夜を迎える度に、秀忠に見られた恥ずかしさと片恋の相手との逢瀬が穢された悲しみにうちひしがれていた。しかしその後、自分の身に潜む女をそら恐ろしく思うようになった。
あの夜以来、片恋の男は、それまでより生々しく静に襲いかかってくる。『そなたはなんと淫らじゃ』。男の声が静をなぶる。
(はしたない。止めるのじゃ)。
身を固くしていても、その思いに反してじっとりと潤み、女を知らせる己の軆に静は消え入りたくなった。
(眠ろう)。そう思って目を閉じるが、まぶたの裏には片恋の男が浮かぶ。
『そなたが欲しい』。
静は汗ばんだ体を起こすと、厠へ立っていった。
◆◇◆
盆が過ぎ、文月も終わりを迎えようとしているのに、今年は野分もなく、城も城下もひたすら暑さのなかに蒸されていた。
あれから一月半、静はほとんど百人一首集を見なかった。ことにこの半月ほどは見ていない。今まで通り、着物に忍ばせてはいるが、開くことはなかったのである。
「静、少し休め。」
大姥局は、難しそうな顔でそう命じる。
「大事ございませぬ、旦那さま。」
(体がくたくたになれば、眠れるはず)。
手拭いで汗をぬぐいながら、パタパタと動き回る静に、大姥局は眉をひそめた。
「旦那さま、静はここのところ、和歌集を開いておりませぬ。」
「さようか。」
女主人の懸念を察し、それとなく静の様子に気を付けていた由良が、静かに報告した。
黙りこむ二人の頭には『忍ぶれど…』の和歌が浮かぶ。
大姥局の決心は固まった。大姥局と由良は顔を見合わせ、ゆっくりと頷く。
半月前の盆の頃、そして五日ほど前、立て続けに見性院のところへ御加減伺いの使いにやったが、静の瞳が目立って元気にはならなかった。
(此度は見性院さまのお力も届かぬか……。忙しい盆の行い事も済んだ。よいころじゃ。)
大姥局は、一人でうんうんとゆっくり頷いていた。
◆◇◆
ほどなく葉月を迎え、夜には虫の声が賑やかに聞こえるようになった。吹く風にも秋の気配が感じられる。しかしその分、昼の蒸し暑さが知らずと体にこたえる頃となっていた。
静は笑顔のまま、自分の身を罰するように今日も働いている。
仲秋になるというのに、じりじりとした日差しも蝉時雨もまだ衰えを知らぬ中、静は洗い張りに精を出していた。
「今しばらくすると勝姫様のお輿入れの反物ができてまいる。その前に、こちらのものは整えておくのじゃ。」
大姥局の号令に、この一月余り、暑さの中で冬物の準備がいつもより早く行われていた。
薄く糊のついた布を長い板に、きれいにピンと張っていく。
「よう乾きそうじゃ。」
静は流れ出る汗が布につかないように、頻繁に手拭いで拭き取っていた。
長い板に布をピチッと下まで張り、首の手拭いを取って立ち上った時、静の視界がグニャリと歪んだ。
(あっ。)と思った静は、しゃがみこむと同時に洗い張りの板をグッと持ち、体を支えた。カタカタッという音に、近くにいた藤が異変を感じる。
「静?いかがした?」
「大事ございませぬ。少し目がもうただけにございます。少し休めば……」
「いや、顔が赤いぞ。熱にあたったのであろう。 小夜!」
小夜が何事かと顔を見せると、しゃがみこんでいる静を見て「あ…」と小さな声を出した。
「そなた、旦那さまのところへ知らせにゆけ。私は静を連れて行くゆえ。」
「は、はい。」
小さな声で返事をすると、小夜はパタパタと走っていった。藤は静の腕を自分の首に回す。
「一人で立てまする。」
「遠慮するな。」
静の小柄な体を支えて、藤はゆっくりと大きな体を起こした。
「まだ、残っております。」
静が盥の中に残っている布を気にして、小さな声を出す。
「あと一枚ではないか。やっておくゆえ、気を揉むな。歩けるか?」
藤は静の体を支えたままそっとさすり、ゆっくりと歩を進めた。
静が藤に支えられ部屋へ戻ると、大姥局と由良の心配そうな顔が並んでいた。
「申し訳ありませぬ。旦那さま。少し休めば大事のうございまする。」
力のない声であったが、それでも静は微笑んでいる。
「今日は休んでおれ。これは命じゃ。よいな。」
大姥局は、眉をひそめてピシリと静に申し渡した。
「…はい…」
「あとは任せておけ。」
藤は神妙な返事をした静の肩をトントンと叩くと、大姥局に礼をして、来た道を戻っていった。
由良が用意した梅干し水を一杯飲み干し、いつも自分が休む宿直部屋に敷かれた床に、静は身を横たえた。
(情けない……)
女である身に苛まされ、眠れず、食べられず、心に溜まる澱をなんとかしたいと思いながらも、結局みなに迷惑をかけてしまった。静の心が申し訳なさでいっぱいになる。
そんな静の心を見透かしたように、由良が静の体をそっと、ゆっくりゆっくりさすり始めた。
「なにも考えず、ゆるりと休むがよい。な。」
静は涙が出そうになりながら由良の手に甘えた。穏やかな波のように優しく繰り返される手の動きが、静を安らかな眠りへと誘っていった。
「眠りましてございます。」
由良が小部屋からそっと出てきて大姥局に報告する。
「旦那さま、潮時かと。」
「そうじゃな。」
由良の言葉に、大姥局は即座に大きく頷いた。
*****
【文月】7月 盆は7月15日 慶長14年7月15日は太陽暦1609年8月14日
【葉月】8月 慶長14年8月1日は太陽暦1609年8月30日
【梅干し水】茶碗に梅干しと水を入れたもの
0
お気に入りに追加
42
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
GAME CHANGER 日本帝国1945からの逆襲
俊也
歴史・時代
時は1945年3月、敗色濃厚の日本軍。
今まさに沖縄に侵攻せんとする圧倒的戦力のアメリカ陸海軍を前に、日本の指導者達は若者達による航空機の自爆攻撃…特攻 で事態を打開しようとしていた。
「バカかお前ら、本当に戦争に勝つ気があるのか!?」
その男はただの学徒兵にも関わらず、平然とそう言い放ち特攻出撃を拒否した。
当初は困惑し怒り狂う日本海軍上層部であったが…!?
姉妹作「新訳 零戦戦記」共々宜しくお願い致します。
共に
第8回歴史時代小説参加しました!
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
大和型戦艦4番艦 帝国から棄てられた船~古(いにしえ)の愛へ~
花田 一劫
歴史・時代
東北大地震が発生した1週間後、小笠原清秀と言う青年と長岡与一郎と言う老人が道路巡回車で仕事のために東北自動車道を走っていた。
この1週間、長岡は震災による津波で行方不明となっている妻(玉)のことを捜していた。この日も疲労困憊の中、老人の身体に異変が生じてきた。徐々に動かなくなる神経機能の中で、老人はあることを思い出していた。
長岡が青年だった頃に出会った九鬼大佐と大和型戦艦4番艦桔梗丸のことを。
~1941年~大和型戦艦4番艦111号(仮称:紀伊)は呉海軍工廠のドックで船を組み立てている作業の途中に、軍本部より工事中止及び船の廃棄の命令がなされたが、青木、長瀬と言う青年将校と岩瀬少佐の働きにより、大和型戦艦4番艦は廃棄を免れ、戦艦ではなく輸送船として生まれる(竣工する)ことになった。
船の名前は桔梗丸(船頭の名前は九鬼大佐)と決まった。
輸送船でありながらその当時最新鋭の武器を持ち、癖があるが最高の技量を持った船員達が集まり桔梗丸は戦地を切り抜け輸送業務をこなしてきた。
その桔梗丸が修理のため横須賀軍港に入港し、その時、長岡与一郎と言う新人が桔梗丸の船員に入ったが、九鬼船頭は遠い遥か遠い昔に長岡に会ったような気がしてならなかった。もしかして前世で会ったのか…。
それから桔梗丸は、兄弟艦の武蔵、信濃、大和の哀しくも壮絶な最後を看取るようになってしまった。
~1945年8月~日本国の降伏後にも関わらずソビエト連邦が非道極まりなく、満洲、朝鮮、北海道へ攻め込んできた。桔梗丸は北海道へ向かい疎開船に乗っている民間人達を助けに行ったが、小笠原丸及び第二号新興丸は既にソ連の潜水艦の攻撃の餌食になり撃沈され、泰東丸も沈没しつつあった。桔梗丸はソ連の潜水艦2隻に対し最新鋭の怒りの主砲を発砲し、見事に撃沈した。
この行為が米国及びソ連国から(ソ連国は日本の民間船3隻を沈没させ民間人1.708名を殺戮した行為は棚に上げて)日本国が非難され国際問題となろうとしていた。桔梗丸は日本国から投降するように強硬な厳命があったが拒否した。しかし、桔梗丸は日本国には弓を引けず無抵抗のまま(一部、ソ連機への反撃あり)、日本国の戦闘機の爆撃を受け、最後は無念の自爆を遂げることになった。
桔梗丸の船員のうち、意識のないまま小島(宮城県江島)に一人生き残された長岡は、「何故、私一人だけが。」と思い悩み、残された理由について、探しの旅に出る。その理由は何なのか…。前世で何があったのか。与一郎と玉の古の愛の行方は…。
札束艦隊
蒼 飛雲
歴史・時代
生まれついての勝負師。
あるいは、根っからのギャンブラー。
札田場敏太(さつたば・びんた)はそんな自身の本能に引きずられるようにして魑魅魍魎が跋扈する、世界のマーケットにその身を投じる。
時は流れ、世界はその混沌の度を増していく。
そのような中、敏太は将来の日米関係に危惧を抱くようになる。
亡国を回避すべく、彼は金の力で帝国海軍の強化に乗り出す。
戦艦の高速化、ついでに出来の悪い四姉妹は四一センチ砲搭載戦艦に改装。
マル三計画で「翔鶴」型空母三番艦それに四番艦の追加建造。
マル四計画では戦時急造型空母を三隻新造。
高オクタン価ガソリン製造プラントもまるごと買い取り。
科学技術の低さもそれに工業力の貧弱さも、金さえあればどうにか出来る!
ずっと女の子になりたかった 男の娘の私
ムーワ
BL
幼少期からどことなく男の服装をして学校に通っているのに違和感を感じていた主人公のヒデキ。
ヒデキは同級生の女の子が履いているスカートが自分でも履きたくて仕方がなかったが、母親はいつもズボンばかりでスカートは買ってくれなかった。
そんなヒデキの幼少期から大人になるまでの成長を描いたLGBT(ジェンダーレス作品)です。
不屈の葵
ヌマサン
歴史・時代
戦国乱世、不屈の魂が未来を掴む!
これは三河の弱小国主から天下人へ、不屈の精神で戦国を駆け抜けた男の壮大な物語。
幾多の戦乱を生き抜き、不屈の精神で三河の弱小国衆から天下統一を成し遂げた男、徳川家康。
本作は家康の幼少期から晩年までを壮大なスケールで描き、戦国時代の激動と一人の男の成長物語を鮮やかに描く。
家康の苦悩、決断、そして成功と失敗。様々な人間ドラマを通して、人生とは何かを問いかける。
今川義元、織田信長、羽柴秀吉、武田信玄――家康の波乱万丈な人生を彩る個性豊かな名将たちも続々と登場。
家康との関わりを通して、彼らの生き様も鮮やかに描かれる。
笑いあり、涙ありの壮大なスケールで描く、単なる英雄譚ではなく、一人の人間として苦悩し、成長していく家康の姿を描いた壮大な歴史小説。
戦国時代の風雲児たちの活躍、人間ドラマ、そして家康の不屈の精神が、読者を戦国時代に誘う。
愛、友情、そして裏切り…戦国時代に渦巻く人間ドラマにも要注目!
歴史ファン必読の感動と興奮が止まらない歴史小説『不屈の葵』
ぜひ、手に取って、戦国時代の熱き息吹を感じてください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる