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第二部

第二部 登場人物まとめ

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ここでのお話はすべて当時の暦(太陰暦)で進めています。
年齢は数え。元日が来れば、全員が一つ年を取ります。
なお、勝姫のお輿入れはずっと後になりますが、そこは史実に沿わせます。

【新登場】
見性院…武田信玄の娘。穴山梅雪妻。江戸城北比丘尼屋敷に居住。家康、大姥局と知り合い。 

<大姥局侍女連> 
由良…大姥局の古くからの侍女。足が悪いが、聡明達筆。秀忠に乳をやった。 
蕗…やせぎす。一番年上で遠慮なく物言う。 
小夜…華奢で美人だが、超無口。 
藤…大柄。姉御肌のしっかり者。
浅茅あさじ…ぽっちゃり。ひょうきん者。


京極高次…江のすぐ上の姉、初の夫。
松平忠直…越前の年若い藩主。父は結城秀康(家康次男)。秀忠の甥。


静…板橋の大工の娘。ぽっちゃりと愛嬌のある姿だが、江に声がそっくりで利勝に見いだされる。
  大姥局おおばのつぼねの侍女。秀忠お手つき。27歳

徳川秀忠…江戸幕府第二代征夷大将軍。「上様」。幼名「長丸」。御台所の江一筋。31歳
  偉大な父家康に常にコンプレックスを抱えており、自分は将軍の器ではないと悩み続ける。
  戦は不得手なものの実務には秀でている。
  母のお愛の方(西鄕局さいごうのつぼね)は目が悪く、体が弱かった。
  秀忠も小さな頃は体が弱かったが、大姥局と利勝に鍛えられた。

江…秀忠妻。「御台所」。浅井姉妹の「三の姫」。松姫を産んだ後、死にかけてしまう。37歳
  父は浅井長政。母は織田信長妹のお市。
  長姉は豊臣秀吉に嫁ぎ、秀頼を生んだ茶々(淀の方様)。次姉は京極家に嫁いだ初。
  継父は柴田勝家。秀吉との戦いに破れ、北之庄城は落城。勝家は母お市と共に自害。
  その後、幼いままに佐治一成さじかずなりに嫁がされたが秀吉の命で離縁。
  大坂城で過ごし、秀吉の甥の豊臣秀勝に嫁ぐ。すぐに子どもができたが、秀勝は朝鮮出兵で戦死。
  大坂城で完を生む。
  秀吉とおねの養子になり、松平(徳川)秀忠に再々嫁。今に至る。

大姥局…秀忠の乳母。仕事ができ、江戸城奥を取りしきっている。80過ぎてなお元気。「おばばさま」「婆さま」

土井利勝…筆頭老中。「大炊頭おおいのかみ」。できる男。
  秀忠の傅役もりやくとして小さい頃から傍に仕える。幼名「甚三郎」。実は大御所家康の隠し子。

民部卿…江の乳母。人当たりが優しい。大姥局と仲良し。

徳川家康…大御所さま。秀忠の父。駿府に退いているが、幕府の実権は握っている。狸親父。

福…竹千代乳母。竹千代を溺愛している。豊臣嫌い。
清…国松乳母。土井利勝の妹。

<秀忠と江の子どもたち>
勝…「三の姫」。江戸城に残る子どもで一番の年上。お転婆姫。7歳。
竹千代…一の若君。「若様」。内気で言葉が少ない。母の江が大好きすぎる。5歳。
国松…二の若君。「二の若様」、「御次様」人懐っこい。3歳。
松…五の姫。一昨年の11月に難産で生まれる(母の江が死にかける)。「末姫」「ちい姫」。のちの和子。2歳。
千…一の姫 豊臣秀頼妻。姑は江の姉の茶々。大坂城に住む。
珠…二の姫 三つで加賀前田家へ。
初…四の姫 生まれてすぐ京極家へ。養母は江の姉の初。

<秀忠の子ども>
長丸…勝の前に生まれた秀忠の長男。母はなつ。秀忠に認知されず城外に出され、幼少で死亡。

<江の子ども>
さだ…江と前夫豊臣秀勝の間の姫。生まれる前に父が戦で亡くなり、3つで母の江と別れ、
  淀の方の猶子ゆうしとして大坂城で育つ。現在は五摂家の九条家の北の方。夫は九条忠栄ひでただ

<豊臣関連>
豊臣秀吉…亡き「太閤殿下」。織田信長(江の伯父)の意思を継いで天下人となった。
 江を養子にし、徳川へ嫁がせる。
高台院…「おね」。豊臣秀吉正室。秀吉亡きあと、京都に居住。
淀の方…「茶々」。浅井三姉妹の長姉。江の姉。
 秀吉の側室となり、秀頼を生む。秀頼と共に大坂城に居住。
豊臣秀頼…豊臣秀吉と茶々の一人息子。
 正室は千姫。側室との間に、国松と奈阿姫をもうけている。
千姫…「大姫」「一の姫」。秀忠と江の長子。




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