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ルーナルの神子

———ここは月の守護する国「ルーナル」

この国にはとある言い伝えが存在する。


『数百年に一度、銀色の満ち月が光輝く時、月より神子現る』

『神子現る時、それはルーナルの危機』

『神子はルーナルを救うため、月より現るのだ』



そして今宵、満ち月は銀色に光輝く———







「神子様が現れました！」

城内の見回りをしていた騎士の報告によりルーナル国57代目国王アルティミア・フォン・ルーンと宰相のカゼルディア・カナルは急いで庭園へと向かう。

庭園の中央にある満ち月を模した泉に僅かに光を放つ人物が佇んでいた。


「奇跡の神子よ、よくぞ参られた。この方はルーナル国の57代目国王アルティミア・フォン・ルーン。そして私は宰相のカゼルディア・カナルと申します。」












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