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第4章

試聴会...そしてプロポーズ

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白羅 side

「うわぁっ!」

ナギアさんの合図で転移をしてもらうと、転移位置がずれたのか少し高い位置から落ちて腰を打ってしまった。
...やっぱり恥ずかしかったのか焦って間違えたのだろう。いつもなら正確に転移させられるのに、こんなミスをするナギアさんは初めてだろう。

「個室って言ってたけど、結構豪華だな...」

中は思っていたよりも広くソファとテーブル、そして壁にモニターが埋め込まれてあった。更に驚くことは、種類が豊富なドリンクバーにコーヒーメーカーも完備してあり、エアコンみたいなものまでつけられていた。
いつも通りのナギアさんだなと思いながら僕はオレンジジュースを入れてから、ソファに座りテーブルに置いてあるリモコンでモニターの電源を入れた...







-------------------------------------------------------------------------------



雲が一つもない綺麗な星空の中、イソーギス国の上空でナギアとリルリアの二人は空の散歩を楽しんでいた。

「懐かしい場所だね。あの時より光が増えて、街明かりが綺麗...」

「そうだね。学生時代の始まりの時だったよね...もう何十年前に感じるよ」

「そりゃ、ナギア君の時間を操る空間で修行したんだから、感覚的にはそうだよね...」

二人は昔を思い出しながら話を楽しんだ。
これから告白しようと考えているナギアは恥ずかしがっているのか、顔が少し赤くなっているのを気づかれないように頑張って耐えているが、ナギアのその姿がリルリアにとって可愛いと
思ったのか、リルリアはニヤケ顔が止まらなかった。

「リア!」

「ん?どうしたの~」

体中に力が入りすぎているのかガチガチのナギアはリルリアに呼びかけると、リルリアは首を傾げながらニヤニヤと笑っていた。

「...ふぅ、あの時はリアから言わせてしまったけど、今度は僕から言うよ」

「...うん」

「僕はリアに出逢えて本当に良かった。
リアが支えてくれたから僕は立ち直ることが出来たし、リアが学校に行こうと誘ってくれたから皆と出会えた...
僕の人生を楽しいものに変えてくれたリアと、これからも...そして、来世もずっと隣にいてほしい。
リアのことが大事で大切で愛しているという事を上手く伝えたいけど、出来ているか分からないから、これから一生かけて伝えていきたいと思っています。

僕と結婚して下さい!



ナギアは頭を下げ、いつから持っていたのか右手に、幻想的な光の反射のしかたをする婚約指輪を小箱から見せる様に前に突き出した。
リルリアは驚いた表情をした後、嬉しそうな表情を浮かべながら、その小箱ごとナギアの手をすぐに握った。

「......はい、よろしくお願い致します」

嬉しさが溢れてきたのか、リルリアの目からは涙が零れ始めるも笑顔で返事を返した。
そして、ナギアに抱き着き、自分の唇とナギアの唇を重ねるのだった。
その行動に一瞬驚いたナギアは、リルリアを強く抱き返した。

「リアが告白してくれた日に買った指輪は持ってる?
少し貸してくれない?」

「うん、これだね」

「ありがとう.........出来た。
この指輪の効果は
・着けたら外すこと不可
・着けた者同士の魂は離れることは無い
・着けた者同士のスキルや能力、ステータスの共有化
・破壊不可
・干渉不可
等を付けたよ。

呪いみたいな結婚指輪だけど受け取ってくれる?」

「断る理由がないよ...ありがとう」


リルリアは右手で涙を拭きながら左手を差し出すと、ナギアはその結婚指輪をリルリアの薬指に嵌めた。

二人は気づいていなかったが、
イソーギス国の夜空には、結ばれた二人を祝福するように流れ星がいくつか流れていくのだった...






======================
どうも!こんにちは

乗り切った...

リア友にバレたら弄り倒されてもおかしくないですね(^^;
アイコンでバレる確率は高いですが、書いてると知ってても見てる人は居ないと思うから大丈夫でしょう!
(もし見てたら、個人情報だけは駄目ですよ!
「うぇーい」くらいなら大丈夫です)

最初の白羅sideはいらないと思ったのですが、書かないで始めると混乱を招きそうだったので、書きました。
違和感を与えてしまっていたらすみません。
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