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第4章
魔王さん強かったな
しおりを挟むナギア side
デスタ君のお父さん デハルさんは、悪神を除き戦ってきた中で一番強いと感じた。
抑えていた魔力を放出させると同時に、放出した魔力にステータスを半分以上にする効果をのせて飛ばしあっという間に相手を弱体化。
まるで、ゲームとかで「ボスの能力でステータス低下」とかの効果を持つ奴みたいだった。
ああいうゲームを遊んだ時、何でそんな効果が戦闘する前から受けなきゃいけないんだ?と思った事もあったが、デハルさんの行動で納得した。
僕も今度、魔力放出に魔法を乗せて使ってみよう。
放ってきた魔法も火、闇、雷の混合してる割合を変えた球体は耐性あるものでもきついだろう。飛んでくるスピードも速いし、一定の衝撃を加えない限り爆発しないという恐ろしさ。
例えるとわかりづらいが、硬く丸められた雪玉をぶつけられて「痛い」と脳が判断した瞬間、爆発するようなものだ。
更に、体を縛ってきた束縛魔法には沢山のデバフ効果を搭載...もう、魔王さんチートすぎますよ。
わかりやすく例えるなら、ゲーム等で出てきた敵さんが重がけ可能のデバフ魔法を1ターンで好きなだけ撃ってくるようなものだ。
更に体の全ての感覚を封じられ魔法を封じられる...おかしいよね。
縛られた時に想像魔法が使えたから、すぐにそれぞれのデバフ効果の感覚を掴み耐性スキルを創り出したから助かった。
魔王さんに何重にも縛られたお陰か、〇〇耐性から〇〇無効にすぐに変わったから飛んでくる魔法にもすぐ対処が出来た。
ドーイさん達だったら危なかっただろうな...
今度(強引に)呼び出して、[束縛&デバフ地獄]を追加した内容の修行を行おう!
最後は後ろに走って回り込み、落ちてた石ころを物質変換で強化し形を刃物に変え、デハルさんの首に添えて闘いは終わった。
過去にデスタ君の魔国が、どの種族にも友好的で、人族も大丈夫と聞いた時「何故、デスタ君の魔国は人族嫌いの魔国に攻められたりしていないのだろう?」と疑問に思った。
当初は「魔族同士の争いはしない!同族大事!」か「あの国遠いは!無理無理!」なのかと考えていたが、現役魔王のデハルさんと闘ってわかった。
他の魔族の何十倍も強いから攻め込むことが出来ないのだ...
もしデハルさんが世界征服をしようと行動を始めれば、初めの一週間で魔国、次の一週間で人族と1人ですぐに支配が可能だろう。
本当にデスタ君のお父さんが、どの種族にも友好的な人で良かった...
「ナギア君大丈夫だった?
変に舐めてかかるからピンチになるのよ?」
「あはは...
ごめんね。次から闘う時は最初から全力でやるよ」
「うん!それならナギア君が危険な目に遭う姿を見なくて済むよ。
いくら無傷でも、普通の人だったら死ぬような事をされているナギア君を見ると心配する」
「うん、リアに心配させないように気を付けるね」
心配そうな表情をするリアの頭を撫でて安心させると、にへら~と笑顔になって抱きついてきた。
「ナギアさんとリルリアさんってやっぱり...」
「何かあるとは思ってましたがそういう...」
「何あの笑顔!超可愛すぎる!」
「ちょっと見てるこっちも恥ずかしくなります」
「学園にいた時を思いだしますね」
「えっ?学園ですか?...それにナギアさんとリルリアさんっていつもあんな大胆な...感じだったのですか?」
「白羅君は知らないと思うから教えるね。
11年前にイソーギスという国の学園でナギア君とリルリアさんと同じクラスになったんだよ。その時から2人はあんな感じだったかな?
今はだいぶ落ち着いたと思うよ?」
「疑問形なんだな」
女性勇者達からは黄色い声が飛び交い、白羅には驚かれ、デスタ君には懐かしがられた。
落ち着いたのか正気に戻ったのかリアは、サッとナギアから離れて顔を赤く染めながら家の方向に走って言ってしまった......うん、可愛い。
「じゃあ、今日は夜遅いから帰ろうか~
デスタ君やデハルさんはどうします?泊まっていきます?」
「興味はあるが、城を勝手に抜け出したからな。
さすがに泊まったりしたらバレてしまう」
「...黙ってきてたんですね。
じゃあデスタ君!交易の件はさっきの話の通りだ。
細かい作業とかは後々話そう」
「わかりました。では今日の所は失礼しますね」
デスタ君とデハルさんが帰るのを見送った後、勇者達と共に家に帰った。
先に帰宅していたリアは、勇者達1人1人の部屋を用意して待っていてくれた。
まだ顔が赤いような気がしたが気のせいだろう。
「修業をさせるかは明日言うから、今日はゆっくりおやすみ」
「「「「「ありがとうございます」」」」」
勇者達がそれぞれの部屋に向かった後、ナギアとリルリアはしばらくお茶をしてから眠りにつくのだった...
======================
どうも!こんにちは
お正月特別話!とか書いてみたかったのですが、思いつきませんでした!
(時間も厳しいですね)
この時間帯で言うのは遅い気がしますが...
あけまして
おめでとうございます!
今年もよろしくお願いします!
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