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第4章

魔王親子の来訪

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デスタルーディア side

学校で大切な友達を得て無事卒業した後、魔国マルカンディザス国に帰った。
魔国に帰ると、父上は私の顔を見て何かを感じたのか「試練を行う」と突然言い出した。
私の3人の弟達も呼ばれ次期魔王を決めるための試練が行われた。

試練の内容はいたって簡単で、父上の威圧に耐えきればいいだけだった。

父上は容赦することなく威圧を放つと城が揺れ、城を中心に禍々しいオーラが国を包んだ。
国民には試練が行われる事を伝えていたので、騒ぎを立てることはなかったが、城から感じる現魔王の力に恐怖を抱いた。

3人の弟達は数秒で耐えきることができなくなり、這い蹲って部屋の隅に避難した。
父上は弟達に掛けていた威圧を私に集めたのか、私に襲いかかる威圧が増したが、私は顔色一つ変えることなく耐えていた。

父上には悪いが、学園生活で出会った友達の威圧の方が強力だった。それに比べれば父上の威圧は風が肌に当たっていると感じる程度だ。

試練を合格した私は次期魔王として、父上が退位した時 国を治めることになった。
父上の威圧を耐えた事で反対する者は現れなかった。

次期魔王として、私は父上から様々な事を教わりながら魔族をまとめていった。
約5年間 頑張ってきたお陰で魔族大陸にある4カ国の魔国と同盟を築く事が出来た。


「父上、貿易関連にも手を出そうと考えております」

「ほう、宛はあるのかな?」

「はい、私の友の2人が貿易をやり始めたと前に言っていたので、マルカンディザス国とも貿易をしてもらえないか交渉しようと考えています」

「場所は何処だね?
場合によっては難しい国もあるしな」

「あっ...その、国じゃないんですよ。
貿易という言い方ではなく、交易と言った方が良いですね。
言い方の間違いです。すみません」

「なるほどな、噂のナギアという人族の子だな」

「はい、滅失の大陸の資源と魔国にしかない物で交易出来ればと考えております。
ナギア君と連絡が取れ次第滅失の大陸へ向かおうと思います」

私はナギア君に連絡を入れるため謁見の間から出ようとすると、父上が衝撃的な事を言い出した。

「待て、我も連れていくのだ。
デスタの友とやらに前々から会ってみたいと思っていたところだし、丁度良いではないか」

私は父上を止めようとしたが駄々をこね始めたので、諦めて父上と共に滅失の大陸への準備をするのだった...



「ほう、ここがデスタの友である
ナギアとリルリアの住んでいる家か...なんとも凄まじい魔力を感じるな」

ナギア君との交渉をするため、交易のことを父上に話した数日後に滅失の大陸にやってきた。
一度ナギア君の家に招待されたことがあったので、場所はある程度覚えていた。

「父上、現在ナギア君の家には人族のナータリャクラ国で召喚されたという勇者がいるそうです。
勇者という人達を刺激しないように翼と角は隠してください」

「仕方ないの、これでよいか?」

「ありがとございます。では、行きましょうか」

ピンポーン!

ナギア君との念話でのやり取りで、「魔族が人族の村を攻めたことで魔族の印象が悪くなってる」と聞いたので、父上に魔族の特徴である角と翼を隠してもらった。
前回来た時に「呼ぶときはこのボタンを押してね!」とナギア君が言っていた、家のチャイムというものを押すと、家の中から明るい音が響いた。

「グットタイミングだね。上がっちゃって良いよ~
デスタ君のお父さんですね。私はナギア・ハールトークと申しまして、デスタ君とは学園で同じクラスで仲良くさせてもらってました。
外は暗いですし、中へどうぞ」

「うむ、失礼させてもらうぞ」

父上と僕はナギア君に案内され一つの部屋に入るとリルリアさんと見知らぬ人達が席に座って話していた。私達が部屋に入ると見知らぬ人達は誰だろう?と不思議そうな顔をした。

「こんにちは、僕の名前はデスタルーディアと申します。召喚されたという勇者たちですね?お会いできて光栄です」

私が挨拶をすると、こちらを魔族だと気づいていないのか警戒することなく勇者達も立ち上がり自己紹介をしてきた。

「(デスタ君!)」

「(この状況はどういうことなの?)」

突然ナギア君から念話が来たので事情を聞くと、勇者(特に少年)に魔族のことを教えて、この世界のことを少しでも理解させるため協力して欲しいらしい。
正直、交易の交渉に来てこんなことをするのはどうかと思ったが、ナギア君は「交易受けるよ!」と言ってきた。
私は何で知ってるんだ?と思いながらも、ナギア君に協力するのだった。




======================
どうも!こんにちは

やっぱり
自分には「ここまで書く!」と思っても、うまくまとめることができないですね(-_-;

やってきたのは
デスタ君とデスタ君のお父さんでした!
デスタ君のお父さんは「助けて!ナギア君」に一度出そうかと思ってましたが、あそこで出してしまうと本編で登場させる時にネタがなくなると思ったので止めましたね。

デスタ君が来ると予想した人が多いと思ったので、あえて誰だこいつ?って人物を出して混乱させてやろうと思いましたが、自分が混乱するので止めました(^^;
(裏をかいて予想外な展開を書きたいですね~)
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