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第3章
新たな敵の出現
しおりを挟むナギア side
フルガファダイア帝国の騎士達がデアトリーナ国を攻めるのと、スクリード村も通る際に潰そうと企んでいる事が分かった。
「スクリード村を先に潰そうとしているので、そこで終わらせますね」とデアトリーナ国とイソーギス国の王達に言うと「兵はいるか?」と聞かれたのでいらないと答えた。
もしもの時の為に自国の防衛強化をしてもらった方が良いよね。
それに、兵を借りたとしても何もすることないんだよね..
早速ナギアは向かってくる騎士団に嫌がらせを始めた。
この嫌がらせが効いて撤退してくれれば嬉しいのだが、民衆に勝つと宣言したので退かないだろう。
ナギアは初めに、騎士たちが通ろうとする道に土砂や大木、岩石などで塞ぎ、影で弱い魔物を100匹以上高クオリティで作り出して、騎士達を襲わせる。
これも毎日やったら面倒臭いでしょ~
夜中にはちょっと強い影を野営している所に放ったり、魔物の叫び声シリーズを大音量で流した。
滅失の大陸の魔物の中では、咆哮が凄くうるさいものもいるので、ナギアが魔道具で録音してきたのだ。
これらの嫌がらせを毎日やったお陰か、騎士の顔には疲労が見られるようになった。
そして最後に約2週間だけ、騎士達の上空に雨雲を生成し雨を降らせた。
これで街に着くまでにはヘトヘトだね~
ナギアは騎士達から見えないほど高い上空で、騎士達を見下ろしながら様子を見るのだった。
とうとう騎士達は撤退する事はなくスクリード村に着いてしまった。
指揮官らしき人の合図に合わせスクリード村に突撃してきたので、すかさず結界を村全体に張った。
村の人達には家の中に入ってもらい、なるべく外に出ないようにと言ってある。
何度か村に貢献しているからか「ナギア君がいれば安心だ!」と言われたが、正直僕がいたとしても絶対守れる保証はないので、最悪の事態は想定しておいて欲しい..
とりあえず、結界に攻撃しまくっている騎士達の足元に氷魔法を放ち凍らせた後、炎の龍を作って襲わせた。
炎の龍は騎士達をどんどん倒していくと、力のない騎士達が下がり、実力のある騎士が出てきた。
うーん、炎の龍はすぐ殺られちゃうかもな~
そういえば、影でヒュドラの実験したかったから、出現させるか~
炎の龍が騎士達により討伐されて数分後、ナギアは騎士達を囲む様にヒュドラの生成を行った。
『ピッコピッコピー♪ピッコピッコピー♪』
ヒュドラを出現させたと同時にナギアに1本の連絡が入った。
どうやら、学園のクラスメイトにあげた[絆のリング]が鳴っているらしく、ナギアはそれに出ると懐かしい声が聞こえた。
『えーと...これで繋がっているのかな?ナギア君聞こえますか?』
「デスタ君久しぶりだね!」
時期魔王のデスタ君だった。
デスタ君は学生時代の思い出話とかをしたかったが、デスタ君はそれ所では無いらしく、慌てた様子で話し始めた。
『大変なんだ!
随分前に魔国はいくつかあると言ったでしょ?
僕の国じゃないんだけど、何処かの国が人族に損害を与えるべく進行したらしいんだ!
僕の予想だと大国であるフルガファダイア帝国とデアトリーナ国辺りが狙われると思うんだ!』
「おぅ....デアトリーナ国は守ってみせるけど、今フルガファダイア帝国と戦っているんだよね....」
『え!?..まさか、ナギア君とリルリアさんの2人で戦争しているって事?』
「ううん、正確には僕1人で今は戦っているよ。リアにはもしもの時の為にとデアトリーナ国の冒険者ギルドにいるんだ」
実はデアトリーナ国とイソーギス国に何かあった時、すぐに対応できるように、デアトリーナ国にはリア、イソーギス国にはモチとプニを配置している。
リアは最初は凄く反対していたが、何とか説得してデアトリーナ国に送った。
後で何を要求されるんだろう....
『大丈夫なんですか!?
すぐに僕も手助けした方が....』
「大丈夫だよ~。騎士達はもう撤退してもおかしくない状況だからね。
そっか...フルガファダイア帝国に魔族が攻めてくるのか..」
『ナギア君は、1人で大国相手に出来るほどなんですね...僕も見習わなくては!
くれぐれも油断しないように気を付けて下さい』
「うん、ありがとう。情報提供感謝です!」
デスタ君との連絡が終わりナギアはフルガファダイア帝国付近を探知スキルで確認すると、強い魔力を持つ者の集団が迫ってきている事がわかった。
どうしよう....
街の人には嫌な事しかされていないけど、もしかしたら良い人もいたかもしれない。
それに、冒険者ギルドのギルマスも心配だし....
そうだ!騎士をフルガファダイア帝国に送り返せば良いじゃないか!
スクリード村は襲われないし、騎士の人達も自国のピンチに駆けつけられる!
まぁ、ある程度全滅すればいいと思っている自分もいるけど、次来たら地形ごと吹き飛ばせばいいね。
ナギアはヒュドラを討伐するために分けられた部隊が1番多い方に向かった。
8体のヒュドラと対峙するように立つ騎士達を見つけるとナギアは上空から降りてヒュドラの所に着地した。
さて、どうやって伝えようか...ちょうど静まり返っているから大声出すか。
「どーも!連絡があり..」
「金だー!!!」
「あいつを倒せば大金持ちらしいぜ!」
「弱そうな餓鬼だから、ヒュドラを何とかすればいけそうだな!」
「あっ....やっぱり無理」
ナギアを見て盛り上がった騎士達に事を伝えるのは無理と判断したナギアは、騎士達をフルガファダイア帝国に転移させた。
さっきまで五月蝿かった森は一瞬で静まり返り、開けた場所にはナギアとヒュドラしかいなかった。
「ん?..指揮官っぽい人が近付いてくるね。この人には話してフルガファダイア帝国に飛ばすか」
指揮官の人が到着するまでナギアは複数のヒュドラを合体させたり、弄ったりして待つのだった....
======================
どうも!こんにちは
全然頭回らなくて
文が変になってしまいました..
すみません。
ナギアは妨害することを頑張った
デスタ君から魔族の襲撃があるとの連絡
騎士達を送り返そう!という発想に!
これだけ覚えていれば
この話は大丈夫です!
時間に余裕があれば直したいです....
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