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第3章

バレバレな愚王

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ナギア side

デアトリーナ国とイソーギス国が同盟を結び、フルガファダイア帝国からの要求を断る事が決まったと影から連絡を受けた。

同盟を結んだ2ヶ国にはフルガファダイア帝国からの使者が訪れているため、その人に伝えれば、フルガファダイア帝国側にも伝わるらしく、明日には伝えると聞いた。

ナギアはフルガファダイア帝国の今後の動きを細かく把握するため、影を作ってはフルガファダイア帝国に転移させ送るのだった。


「みんな、お知らせがあるので、聞いてくれませんか~?」

ナギアは自分に注目を集めるため手を叩きながら話すと全員こちらに目を向けてくれた。

「今、デアトリーナ国とイソーギス国が同盟を結び、戦争を仕掛けてくるであろうフルガファダイア帝国と対立する事になりました。
必ずフルガファダイア帝国が戦争を仕掛けてくるかは分かりませんが、現在、偵察していると戦の準備を着々と整えています。
以上、お知らせでしたー」

『........』

両親は呆然と立ち尽くし、神と龍はやれやれと呆れた表情をしていた。
ネオナは何が何だか分かっていない様子で周りをキョロキョロした。

「それって、私達も関係しているんだよね..」

リルリアは面倒くさそう表情で聞いてきた。

「そうだね、フルガファダイア帝国から逃げてきた後、僕達の指名手配とデアトリーナ国とイソーギス国に引き渡しの要求をしてきたんだよ。
さすがと言うべきか、要求に応じても応じなくても攻めて土地を奪おうとしているみたいなんだよ...」

ナギアが話し終わるとエメラルドが語り始めた。

「人族は本当に弱く欲深い生き物という事は変わらないな。その欲で苦しめられる者の気持ちを理解出来ぬとは愚かだな」

「そうですね、人は欲の塊ですからね。
しかし、その欲のお陰で人族は発展と成長を遂げています。弱いからこそ考え新しい知識を得ていくんです。そういう部分は人族の良い所でもありますよ」

「..確かに、我らの知らぬ技術を沢山持っているな。言われぬと気付かぬ部分もあるな..」

『ふふ、また一つ学べましたね。エメラルド』

「ふん!我は全てを知っている訳では無い!知らない事はまだ沢山あるわ!」

アースナディアスとエメラルドのやり取りを見てナギアは微笑ましいと思いながら両親の理解が追いつくのを待つち、数時間後にナギア達はスクリード村に帰るのだった。





フルガファダイア帝国 side

「王!使いに出した者から連絡が来ました!
2ヶ国ともこちらの要求を断ったとの事です!」

「クソが!!!あんな餓鬼2人を庇うとは、我が国を舐めているとしか思えん!」

フルガファダイア帝国の謁見の間で国王の怒鳴り声が響き、周りにいた貴族や騎士達に緊張が走った。

「おい!兵は出撃可能か?」

「はっ!明朝には出撃可能でございます!」

1人の騎士が王の言葉にすぐに答えると王はニタリと顔の表情が緩んだ。

「明日には仕掛けるのですね....分かりました。こちらも準備の方を進めて参ります」

王の表情から察した騎士は、そう言うと、その場にいた騎士達を連れ謁見の間を後にした。

「ククク、あの国らは警戒して防衛強化しようとするが、向こうの準備が終わる前に仕掛けられるだろう。我が国の騎士団にかかれば、すぐに終わる。
土地も広がり、使い捨ての奴隷も沢山手に入って我が国には良いことづくめだ!
あの王共の哀れな顔を見るのが楽しみだ!クハハハハ!!!」




影ナギア side

何だろう....戦略ゲームとかで敵の行動とかがリアルタイムで分かるって結構なチートだよね。

現在、影である僕らは、デアトリーナ国とイソーギス国の各会議室で王や貴族などの代表に集まってもらい、フルガファダイア帝国の謁見の間を音声付き映像で見ていた。

デアトリーナ国の王やイソーギス国の王は、フルガファダイア帝国の王が余りにも滑稽過ぎたのか、腹を抱えて大笑いしていた。

笑ってはいけないと思っているのか、他に集まってもらっていた人達は必死に笑いを堪えていた。

両国ともに確実にフルガファダイア帝国が仕掛けてくると分かったので、防衛の準備を急がせると共に、国民などに街を出ないようにと伝える準備を行った。

色々話し合いが終わったあと、両方の王からフルガファダイア帝国の謁見の間を映し出した魔法をどうやるのか教えてくれと頼まれたのでナギアは細く教えることになった。

「まずは、闇魔法で影を作り出し映像を出したい場所に移動させます。この時に魔法に長けた者とかにバレないように、隠密スキルを掛けていてください。更に影を小さくするのもありです。

影を設置することが出来たら、影から視力と聴覚を共有し、こちらに映し出します。映像は光魔法で映し、音は風魔法などで調節してください。今回は、不可視と防音の結界が張ってあったので、一部分をバレないように解除させなければいけなかったので、それも出来るようになれば大丈夫だと思います。

魔力はそれなりに使いますので、魔力精密操作のスキルを持っていれば、最低でも3万くらいあれば大丈夫ですよ」

王にメモを取るようにと任された兵士は必死にナギアの言ったことをメモを取った。
聞いていた王達や兵士は、最初はとても驚くが、話が進むに連れて呆れた表情に変わっていった。
最後に必要魔力3万と聞いたのがトドメだったのか、放心状態となるのだった。

そんな王達と話は終わり、影ナギアはフルガファダイア帝国の騎士の動きを偵察するのだった....




======================
どうも!こんにちは

日本にも大きな地震が来ると聞きましたが、地震が起こらない事を祈ります。
もし、家が潰れて下敷きになってしまっても、スマホの充電があるのと指が動かせる状態なら
投稿は続けますね。
(住んでいる家がちょっと....はい..
大きい地震だと危険なんです..)

そして、もう一つ..
スーパームーン雨で見えませんねー
ちょっと見たいという気持ちがあったのですが残念です。

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