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第3章
不穏な動き
しおりを挟むフルガファダイア帝国side
「明日2人を迎えに行きお昼頃城に連れてきます。準備の方をお願い致します」
「わかった、王にも伝えておこう」
「はっ!失礼します!」
フルガファダイア帝国の会議室では、ある計画が慎重に進められていた。その会議の内容は明日実行されようとしていた。
「この部屋には防音の魔法は掛けられているか?」
「大丈夫だ、念のために外部から見られないようにも対処してある」
「おいおい、そんなに警戒しなくてもいいんじゃねぇか?相手はそこまでのことが出来るのかよ?」
会議室には階級の高い騎士や貴族、今まで戦争などで戦術を考えてきた参謀らが集まっていた。
厳重すぎる会議室に疑問を思った騎士や貴族は参報らに問いかけた。
「相手の実力は未知数だ。警戒するに越したことは無い。
では、会議を始める。会議の内容は対象を手駒もしくは、傀儡にすることだ。
対象の情報は黒髪黒目のナギア・ハールトーク 11で..」
「おい待てよ...俺の聞き間違えだったらすまねぇが、対象は11歳って子供じゃねぇかよ!
そんなん簡単に優しくしてれば簡単に手駒に加えられるだろ」
「はぁ...貴方は実力はありますが、考え方が足りませんなぁ。
対象は既にイソーギス国の王から直に勧誘を受け断っておるじゃ。
イソーギス国の王は馬鹿ではない。断るそれなりの理由があったとわしは考えとる。
じゃから、こちらからの提案や意見を全て断わられた時どうやって傀儡とかにするかなのだ」
参謀老翁が騎士に説明をしていると、貴族の1人が話始めた。
「ふっ!そんな気色悪い餓鬼など必要なのか?」
「我らの王が手駒にしたいと申したのだ。必要に決まっている!
参報よ話を進めてくれ」
「..意見などはすべて話してからにして欲しい。これから説明する事を話を止めて説明するのは面倒臭いしな。
対象はナギア・ハールトーク 11歳。王が目を引いたのは、所々から出てくる噂が発端だ。
SSランクの魔物とそれ率いる1万近くの魔物を1人で討伐..」
『はぁ!?』
「うるさい!話を続けるぞ!...その後、実力派盗賊団を全員捉え捕虜を解放。
捕虜の中で帰る場所の無いものを2週間鍛え上げAランク冒険者までにさせる....聞いているとありえないしか言えない情報だが、これを王が聞き気になったそうだ。
それから、情報班に対象の情報と監視をさせたが、有益な情報は少なく何かしらのスキルを所持しているとのこと。
そして、私の部下からの報告で、イソーギス国の学園祭の闘技大会で生徒部門で優勝したそうだ。試合の内容は様々な魔法を使い剣術の腕も良いとの報告だ。
....とりあえず、ありえねぇだろとかの質問以外である奴はいるか?」
「はい。参謀殿は我々騎士とその対象..どちらが強いと思いですか?」
「騎士団の方には失礼だと思いますが、サシの勝負なら勝ち目は無いでしょう。相手は子供ですが切れ者とも聞いています」
「..そうか、明日の作戦を教えてくれ」
「うむ、対象が言うことを聞かなかった場合の作戦を伝える。
予め、部屋には魔法発動無効の結界を張る。これで、対象の動きを制限するが、私達はこの指輪を嵌めていれば効果は受けないので着けていてくれ。
そして、騎士であるお前らが対象を無力化し、改良に改良をかけた奴隷首輪を嵌めれば終わりだ。
注意点としては、常に傍にいるリルリア・アルファティスという少女だ。彼女の実力も相当な実力と聞いている。
..質問に反対な者はいるか?」
参謀の説明に意見を言うものはいない事を確認し、情報の再確認をした後会議は終了した。
老翁な参謀は城に用意された部屋で1人部下の報告受けていた。
「なんだと!?...お前以外は全滅なのか!?」
『..は、はい!言われた通り人質にするためスクリード村を襲撃しようとした所....スライムとトビウサギにより全滅しました。私は何とか逃げてこれえぇえ!..ウグゥハァ!!!...』
「おい!どうした!?返事をしろ!....クソ!」
スクリード村にナギアの家族もしくはリルリアの家族を人質にしようとしていたのは、ナギアを従わせる為の手段の一つにしようと考えていた。
しかし、スクリード村に送った部隊はナギアとリルリアの従魔に全滅させられたそうだ。
「その辺りの警戒も怠らないというのか...どうしたものか....」
老翁は特に良い作戦など浮かばずグッタリとした様子で眠りについた。
『やぁ!僕は神だよ~。頑張っている君達を応援する意味も込めて僕からプレゼントだ~。
このアイテムを対象者の体に触れさせれば体を自由自在に操ることが出来る優れ物!主導権は君の者だ!』
「はっ!?..今のは..夢なのか..」
老翁が目を閉じた瞬間、謎の空間で靄がかった人に出会うが目を開けるとそこには誰もいなく見馴れた天井だけがあった。
「夢にしてははっきり覚えている....ん?これは!?」
目を閉じるまで、何も持っていなかった右手にはビー玉サイズの紫色で禍々しいオーラを放つ石が握られていた。
「これを触れさせれば良いのか...しかし、見た目から怪しまれる確率は高い...タイミングを見計らってやるしかないか....クハハハハ!神は我らの味方をして下さっておる!必ず成功させて見せますぞ!」
老翁は自称神に感謝をし、再び眠りにつくのだった...
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どうも!こんにちは
会話だらけで
後半意味不明になってすみません!
「チート級のアイテムを神が渡してきた」と覚えていれば、ここの回は大丈夫です!
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