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第2章

イソーギス国王

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「まず、これが今回の件の報酬じゃ。街の瓦礫撤去分も追加しといたのじゃ」

ギルマスから報酬を貰い本題に入った。

「今回の化物となったブラッドを討伐してくれてありがとう。2人がいなかったら被害は大きくなって国の壊滅もありえたじゃろう。
この件を知った国王が2人に礼を言いたいそうだ。
だから、明日お昼頃に城の方に行ってくれなのじゃ」

Sランク以上の冒険者達ですら歯が立たない化物が国に現れ街で暴れているところ、闘技大会 生徒の部門の決勝戦で戦っていた2人が討伐したと王様に伝わったようで、2人に会って礼を言いたいらしい。

ギルマスとの話は終わり、学校に戻ると先生やクラスメイトに心配されるが、倒してきて報酬も貰ってきたと言うと呆れた表情で見られた。

学校の授業は無くなり早めの帰宅となり、2人は森の小屋でモチとプニと遊んだ。
化物との戦闘中はモチとプニに小屋から離れているようにと、ナギアの影が伝えていたので戦闘の被害には遭わなかったのだ。
2匹は戦いに参加したそうだったが、敵の化物が強いので許可はしなかった。

そして、2人はいつもより早く眠り、明日に備えるのだった。


次の日、ナギアとリルリアは城の前に着くと門兵に追い返されそうになるが、2人を知っている兵のお陰で城の中に入ることが出来た。2人を追い払おうとした兵は裏で怒られている事を2人は知らなかった。

謁見の間まで案内されると扉を開けられ中に入った。
謁見の間はとても広く豪華な装飾が施されていた。奥には王らしき男がどっしり座っており、隣には1人の男性もついていた。
部屋の端には鎧を着た兵士達が均等に並んでいつでも動けるようにしていた。しかし、ナギア達を見た瞬間、子供だからか警戒の色が消えた。

部屋の中心程まで進み2人で膝をつき挨拶をすると王は顔を上げよと言い喋り始めた。

「今回の化物討伐ご苦労。お陰で民への被害を最小限に抑えられたであろう。
闘技大会の試合も見せて貰ったが、2人はとても強いのだな。
誰か腕の良い師でもいるのなら紹介して欲しい」

「私には師はいません。全て独学で修行をしています」

「私はナギア君が師匠です」

王は2人の言葉に目を見開きとても驚いていた。

「おい!お前ら王の前で嘘をつくことは許されないことなのだぞ!」

「まて、嘘をついているようには見えぬ。お前は一旦黙っておけ」

「し、しかし..」

「二度も言わせる気か?」

王の隣に居た男は2人の言葉を嘘だと判断し怒鳴り散らすが王に止められ後ろに下がった。

「すまぬの、こいつは頭が切れる奴なのだが、予想外な事に対して結構弱くてな。
話を変えるがナギアよ。貴族の子と婚約する気はないか?」

王の言葉に謁見の間の空気が凍りつくような空気が漂った。

「お言葉を返すようですが、私には将来愛し続けると誓った者がいます。なので、その提案は受けません」

ナギアはそう言いながらリルリアを見ると、リルリアはキョトンとした表情から顔を赤らめてモジモジし始めた。

2人のその様子を見た王は静かに笑った。

「ハハハハ、ナギアのその様子を見るに権力や金などでは釣れぬのだろ?」

「はい、権力なんて私には不要です。お金が無くても生活はしていけますし、リルリアが傍に居るだけで私は満足なんです」

「わかった。国としてはお主らの強さは見張るものがあるから、他国も自国に縛ろうとするじゃろう。他の国に行く時は気をつけるのだぞ?」

「ご忠告感謝いたします」

その後、国王との謁見は軽く話をして終わり2人はギルドで何か依頼を受けるため城を出るのだった。



イソーギス国 国王side

「王よ、さっきの言葉は本当なのですか?」

「貴族との婚約の件か?本当だ。
お前は学園祭の闘技大会を見に来てなかったから分からないと思うが、あの2人の実力は本物だ。国の安泰の為に2人を取り入れられなかったのは仕方ないが、強引に縛ろうとすれば国は滅ぶだろう..」

「..いくら何でも大袈裟ではありませんか?」

「お前は気づかなかったのか?我が話を切り出したとき、部屋の空気が変わったのを」

「何故か鳥肌がとまりませんでしたが、すぐにおさまったので気のせいかと思ったのですが?」

「あれは、あの娘リルリアが無意識に起こした事じゃ。あの年で2人は修行をしているという時点でおかしいのだからな」

「...しかし、ただの子供がそんなに強くても作戦を立てて言う事を聞くようにすれば良いじゃないですか?」

「お前は何を言っているんだ?少し落ち着け。
我が国はあの2人とは絶対敵対はしないぞ。それにお前は作戦を立ててという事は子供だから罠にかかりやすいとでも思っているのか?」

「私はあの子供より7倍程は生きております。知識はこちらの方が上だと自負してます」

「では、問うぞ?
お前はあの年の頃これだけの礼儀が出来たか?
わしは城内で隠れんぼしたりしてメイド達をよく困らせていたぞ」

「で、出来ませんでした...」

「落ち着いて考えると、どれだけわしが敵対したくないか理解したか?
お前は考えていることが分からなくなったら、一旦落ち着き考え直すのだぞ?これからも期待しているかな」

「はい。仰せのままに」

ナギアとリルリアが知らない間に、2人は王に怖がられる存在となるのだった....




======================
どうも!こんにちは

そろそろ2章が終わり3章に入ると思います。
3章の話は2章よりは短いはずです!
今頭に浮かぶネタの数は多くないので
延びすぎないと


話を公開する時に
『予約公開』というものがあるのですが
凄く便利ですね!

きっとこの話が投稿される時
私は友達と久しぶりの
カラオケとか行っているでしょう
(友達いますからね)
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