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第2章
闘技大会 7
しおりを挟む学園祭3日目
『みんなさんこんにちは!
実況を担当させてもらうナッチーです!
今日は待ちに待った決勝戦です。最初に行いますは生徒部門です!
一般部門と従魔部門は午後からになりますので、お間違えないようにお願いします!』
闘技大会 生徒の部門 決勝戦がとうとう始まろうとしていた。
ナギアとリルリアは現在闘技場のフィールドに立ち準備運動をしていた。
「ふふふ、前はナギア君に負けたけど、今回は違うよ」
「あんま本気出して結界吹き飛ばさないでよ?」
「その時はナギア君が張ってくれない?」
「まぁ、それくらいならいいか」
リルリアはナギアと戦って自分の成長した姿を見せられる機会なので張り切っていた。
『それでは!闘技大会 生徒の部門 決勝戦ナギアvsリルリアの試合を始めたいと思います!
試合開始!!!』
ドゴオオオォォォン!!!
試合が始まった瞬間ナギアとリルリアの拳がぶつかり、轟音とともにフィールドの床のタイルみたいのが2人を中心に吹き飛んだ。
「まだまだ行くよ!」
リルリアは氷の槍を回転させて放ってきた。
ギュインギュイン音を立てながら飛んできた氷の槍をナギアは地魔法で岩壁を作り出して防いだ...
すると岩壁が砕け散りリルリアが剣で斬りかかってきた。
「おぉ、強くなってるね」
「えへへ、頑張って修行してるからね」
ナギアは自分ごとリルリアを岩で閉じ込める..
転移で上空に移動した後、閉じ込めたリルリアに向かって燃える大きな岩石を生成し、重力魔法で加速させながら落とす。
燃える岩石を落とすと爆音とともに土煙を上がりリルリアがどうなったかわからない状態になった。
『..なんという事でしょうか..
実況を挟む暇すらない次元の違う試合が繰り広げられております!』
2人の戦いの速さに実況がついていけなく、いったん止まったところに声を上げた。
実況者のミッチーさんが更に喋ろうとした時、土煙が周りに四散しリルリアが出てきた。
「痛いな~、もっと強くならないとナギア君に置いてかれちゃうな..」
「大丈夫だよ。ちゃんと待ってるよ....リア、とりあえず落ち着こ?」
「行っくよー!」
リルリアはナギアの話を聞かず、水魔法で小さな球体を作り飛ばしてきた。
ナギアは嫌な予感がしたので岩壁を作り、自分の周りに結界を張る。
すると、水球は岩壁を貫通しナギアの張った結界に防がれた。
「地面に戻って!」
ナギアは安堵していると背中に強い衝撃を受け地面に叩き落とされてしまった。
どうやらリルリアがナギアを蹴り落としたようだ。
「痛た....テンション上がりすぎてない?」
仕方ないかとナギアは呟きながら植物魔法でリルリアを捕らえるためフィールドから植物を生え始めた。
「同じ手は通用しないよ~」
「うん、同じ手じゃないよ」
「え!?」
ナギアは植物魔法でリルリアは誘導し結界に閉じ込めたのだ。
「残念、ナギア君の考えている事はわかるよ!」
ナギアは結界ごとリルリアを斬ろうとした事を読まれリルリアは結界を切り裂き脱出されてしまった。
ナギアの考えている事をリルリアは読みながら、魔法の攻防戦、剣での接近戦は激しさをどんどん増してきた。
「ナギア君!本気でやらないとやられちゃうよ?」
「そうだね~、そろそろリアを落ち着かせないとね」
「やれるならやってみてね!」
リルリアは氷、水、風の属性の水色の光線の様な混合魔法を放ってきた。
「あー、うん結界は耐えられないだろうな..終わらせるか」
ナギアの雰囲気が変わると向かってくる光線に手を振り下ろし魔法を掻き消した。
「やっぱり終わらないよね....でもこれなら..「させないよ」..!?」
リルリアの後ろにもう1人のナギアが現れ、リルリアにゼロ距離で風魔法で吹き飛ばす。
通常の人が今の風魔法を受ければ体はバラバラになるが、リルリアの場合、高いステータスとナギアの作った服のお陰で何とか耐えられたのだ。
吹き飛んだリルリアは空中で体勢を立て直し着地するが、既にナギアはリルリアの目の前で剣を首筋に突き付けていた。
「それだけじゃ、私はまだ降参しないってわかるよね?」
「うん、だからリアの後ろにもいるよ」
リルリアは驚き後ろを振り向くともう1人のナギアが後ろから剣を突きつけていたのだ。
「影使ったんだね..私の負けです」
『......闘技大会 生徒の部門を優勝したのはナギアだぁ!
2人の熱い戦いに拍手!』
ずっと静まり返っていた観客達は我に返り大きな歓声と拍手を送ってくれた。
「リア大丈夫?」
リルリアに回復魔法をかけながら聞くと悲しそうな表情をしながらこちらを向いた。
「あはは....また、負けちゃったね...
私はナギア君に何か起こった時助けになれるかな?....ナギア君の隣を歩けるように頑張って強くなったのに全然目標に届かないよ..」
「リアは強くなってるし、僕の助けになってるよ。言うのは恥ずかしいけど僕はリアがいないと駄目になっちゃうくらい好きになってるんだよ....それに、僕達はまだ5歳と6歳なんだよ?まだまだ強くなる時間はあるよ」
よしよしとリアの頭を撫でるとリアは涙を目に浮かべながら抱きついてきた。
会場が2人のラブラブした空気に野次や煽りを飛ばしていると二人のもとに学園長がやってきた。
「こほん!..イチャイチャしているところ悪いのじゃが、会場直してくれんかの?....このままだと一般の部門が出来るのに3日はかかってしまうのじゃ!」
ナギアはフィールドを見渡すと激しい戦闘のせいか、観客席以外の場所はボコボコになっていたり、植物があちこちから生えたり、燃えている場所や凍っている場所などあって荒れ放題だった。
「すみません、すぐに直しますね」
ナギアは植物魔法を解除し植物を消すと地魔法で地面を整えた。
フィールドのタイルを敷き直すのは無理なので物質変換で丈夫な素材を作り、それっぽくフィールドを作り上げた。
「これで大丈夫ですか?」
会場が一瞬で直された事に見ていたものは全員絶句していた。
「あ、ありがとう(..驚かんぞ!)」
「僕達ちょっと疲れたので休ませてもらいますね..」
「うむ、表彰式は従魔の部門が終わったら行うからの..そういえば従魔も決勝戦だったのぉ。遅れるでないぞ(..ちょっと疲れたってちょっとだけなのか!?....いやいや、驚かんぞ!)」
「「わかりました..」」
こうして、2人の試合は終わり
ナギアとリルリアは会場を後にするのだった....
======================
どうも!こんにちは
まさかの、メモ帳先輩に裏切られ
書いてたデータが消えましたね....
急いで書き直そうと思ったら何書いてたか
覚えていないという..orz
メモ帳でデータ消えてしまう事は3回目なので、次にまた消えたら別アプリのメモ帳を使います!
ナギア君の影って反則ですよね~
魔力を込めまくれば本体と変わらない戦闘力を発揮できてしまうんですから....
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