24 / 203
第1章
妹の命名と修行
しおりを挟む「国王様。冒険者ギルドのギルドマスターゼルフィル様が客室でお待ちです。」
兵士の1人が書類を整理する男に伝える。
男の眼力は強く金髪オールバックで王者の風格があった。その男こそがデアトリーナ国の王である。
「ご苦労、あとは俺が1人で行こう。警備は任せた」
「はっ!」
兵士は国王が見えなくなるまで敬礼をしていた。
デアトリーナ国の王は客室に着き扉を開けるとソファに1人の男が座っていた。
「ご機嫌いかがですか?国王様」
「止めてくれゼル。堅苦しいのは苦手なんだ」
「わかったよ…お前も相変わらずだなエリディオ」
実はデアトリーナの冒険者ギルドのギルマス『ゼルフィル』とデアトリーナ国の王『エリディオ・デアトリーナ』は昔からの友達だった。
「今日はなんの件で来たんだ?」
「あぁ、アルティメットオーガが討伐された事を伝えにきたんだ」
ガタッ!
デアトリーナ王は目を見開き立ち上がった。
「それは本当か!?だがそんな強者がこの国いたのか?」
「今から話す内容は本当の事だ。アルティメットオーガとそいつが率いる5000~10000の魔物は3歳の子供が討伐した。」
ゼルフィルが言うとデアトリーナ王はしばらくゼルフィルの目を見て黙り込んだ…
「……そうか、ゼルはその子供をどう思ったか聞かせてくれ。」
「とても面白い奴だったぜ。初めてあった時はアルティメットオーガの報告の時に他の冒険者一緒に来たんだが、強者の雰囲気すらしないそこら辺にいる子供と変わらない感じだった。」
「お前が相手の強さが分からない程なのか……」
「あぁ、信じる事にしたのはその子供が何も無い空間からアルティメットオーガの死体を出したんだ。珍しいアイテムボックス持ちという事とそのオーガに結界が張ってあったんだ..もちろんそこにいた冒険者は高度な魔法なんて使えない」
「ゼルフィル..その3歳の子供が結界魔法を使ってたとでも言うのか?」
「そうだ、俺はその子供に興味が湧いたから試合を強引にやったんだがボコボコにされたよw」
ゼルフィルは頭を掻きながら苦笑した。
「……お前がやられるなんて信じられんな…その試合の事を聞かせてくれないか?」
「あぁ、その子供との試合で先制攻撃は譲ったら自分の技を見せたくないのか《光魔法》で目眩しをやって来たな。目眩しをした瞬間、いつの間にか俺の後ろにいて蹴り飛ばされてしまったよ。
魔力を使用した気配も感じ無かったしその子供の気配すら無かった。
40m位吹っ飛んだかな?俺は木剣で斬りかかったんだが簡単に避けられたよ…気が付いたら見えない糸で身動き出来なくて降参したよ」
「なるほど、一度会ってみたいな!その子供の情報を詳しく教えてくれ」
「本人が目立ちたくないって言ってるから冒険者ギルドでの情報だけだぞ?」
「大丈夫だ」
「その子供の名前はナギア・ハールトークだ。黒髪の男の子でSSSランク冒険者にしたが正直足りないくらいだな…
礼儀正しい子で誰にでも笑顔を見せていたが試合の時は別人の様な感じだった。
状況判断能力が高く多分魔法もいくつか使えるだろう……こんなところかな?」
「久しぶりに面白い奴が現れたな!俺も会ってみたいな…そういえばゼルよ、アルティメットオーガの討伐報酬として国からの報酬も渡したいからナギアという子供に城に来るように伝えといてくれ」
「わかった。伝えておこう!」
「ありがとう。じゃあ俺は書類溜まってるから戻るわ!……ナギアか…楽しみだ…」
デアトリーナ王は客室から出ていった。
ナギア side
デアトリーナ国を出て家に着くとお母さんのお説教の続きが始まった…
お説教は数分で終わりナギアは解放感で満たされた。
「ユリア、今日は赤ん坊の名前を付けよう!」
「そろそろ付けてあげないとね~」
おっとうとう妹に名前が付くんだな!どんな名前になるか楽しみだな~
「じゃあ俺からだな!ネオナという名前はどうだ!可愛い名前だろ!」
「あうー」
は!?お父さん僕の時はふざけた名前だったのに今回はいい名前を提案してきやがった!!
「あらら~ネオナという名前が気に入っちゃったみたいね」
「あう」
「本当か!?気に入ってくれたか?ネオナ」
「あう~」
「よっしゃぁぁぁ!」
会話が成立してるようで笑えてくるw
お父さんはとても喜んでいた..そりゃあ自分の考えた名前が気に入られる事は嬉しいよね!
お母さんは自分の考えた名前はあるが、今回はお父さんの付けた名前の方が良かったと思ったのであえて言わないらしい。
こうして僕の妹の名前はネオナに決まった。
「そういえばお母さん!僕も冒険者になったよ!」
ネオナを抱いてはしゃぐお父さんを放置してお母さんに話しかけた。
「そうなの~ランクは今いくつなの?」
「SSSランクだよ~」
「え!?いきなり最高ランクなの!?ギルドで何があったの?..」
「ギルマスと試合する事になったからふっ飛ばして縛り上げたらSSSになったんだ。ギルドは6歳から自分で依頼を受けられるらしいから今はギルマスからの指名依頼しか受けられないんだ~」
「ギルマスも倒しちゃったのね……さすが私の息子だわ~」
お母さんは苦笑いしながら褒めてくれた。
その後は夕飯の手伝いをし夕飯を食べた。
「じゃあいつも通り外で修行してきます。」
「無理しないでね~」
ナギアは夕食が食べ終わり庭に出た。
今日は《付与魔法》の練習と様々な武器の試しと
各魔法をイメージ通りの形にするとかの練習をしよう。
ナギアは修行効率を上げるため《闇魔法》で影を18体生成した。それぞれに《多重思考》でそれぞれ操る…前回と違うのは《魔力糸》を影に繋げて魔力を送っている事だ。これでナギアの魔力と影の魔力は共有されたのだ。
ナギアは9体の影に棍棒、戦斧、長槍、鉄の槌、鉄の短剣、鉄の長剣、鉄の大剣、鬼の篭手、弓を渡した。
そして8体の影に二刀流みたいに各武器2つずつ持たせた。何故2本ずつかというと色んな武器を二刀流で使ってみたいというナギアの願望だ。
最後の1体には各属性魔法でイメージ通りに形を作ったりする練習を指示する。
ナギア自身は何をするかというと
神具 想像の創造でどんな事が可能なのか実験するのだ。
それから2時間やり続けナギアは影を戻す。
影が身につけた経験が体に入ってくるのを感じた。
《棍棒術を覚えました!》
《斧術を覚えました!》
《槍術を覚えました!》
《槌術を覚えました!》
《短剣術を覚えました!》
《大剣術を覚えました!》
《体術を覚えました!》
《弓術を覚えました!》
《各双術を合成し二刀流を覚えました!》
《属性操作を覚えました!》
《属性武器生成を覚えました!》
1つ1つ集中してやっているのと同じだから何とか覚えられた。
二刀流は各それぞれの〇〇術が合成されて出来たみたいだ。
属性系のスキルは炎の剣だったり闇の鎌とか厨二病心を震わせる様なものを沢山作ったりしてたら手に入ったみたいだ。やっぱりオーガの時の1回だけだとスキルとしては覚えられないみたいだ。
《神具 想像の創造》はほとんど想像通りにできる事がわかった。魔力で弾を出す銃系や様々な形の武器なども出来た属性操作で魔力を流すとその属性を纏った武器にもなった。
何でもありな武器だね!チート武器だよ!
まだ色々試せそうだね~
そういえば《剣術》が《剣技》に進化していたのは、それなりに腕が上がったからなのかな?…わからないけど進化するまでひたすら打ち合ってみますか!
ナギアは再び影を生成した。数は20体出して2組のペアを10作りそれぞれ全力で特訓させた。
ナギアは結界魔法で周りに被害がでないように張り《付与魔法》の練習をするのだった。
ナギアの修行は両親に叱られるまで続いた…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
《 ステータス 》
名前:ナギア・ハールトーク
年齢:3歳
レベル:80/100 (+500)
種族:人族(じゃないでしょ)
HP:167,200 → 167,500
MP:29,975,616,000 → 29,975,970,000
攻撃:83,600 → 83,660
防御:101,320 → 101,400
魔力:213,360 → 213,510
器用:117,040 → 117,070
素早さ:142,120 → 142,160
運:80
【固有スキル】
鑑定
無限収納
想像強化
空間魔法
重力魔法
【スキル】
多重思考
思考超加速
情報処理
感知(気配感知・魔力感知・空間感知)
超隠蔽
HP・MP超自然回復
魔力精密操作
属性操作 New!
属性武器生成 New!
基本属性魔法(火魔法・水魔法・風魔法・地魔法・光魔法・闇魔法)
回復魔法
結界魔法
付与魔法
魔力糸
二刀流 New!
剣技
棍棒術 → 棍棒技 New!
体術 → 格闘術 New!
斧術 → 戦斧術 New!
槍術 → 戦槍術 New!
槌 → 戦鎚術 New!
短剣術 → 短剣技 New!
大剣術 → 大剣技 New!
弓術 → 弓技 New!
身体強化(+五感強化)(+瞬歩)
威圧 New!
家事
【耐性スキル】
痛覚耐性
精神耐性
属性耐性(火耐性・水耐性・風耐性)
毒耐性
寒さ耐性
落下耐性
威圧耐性
加護
夜の神の加護
月の神の加護
メシルフィアネの加護
ネッツァの加護
ファルティーナの加護
称号
様々な性格を持つ者
神に同情された者
修行の鬼
転生者
レベル制限突破
自重しない者
神速レベル上げ
管理者泣かせ
冷徹な絶対者
コブリンキラー
オーガキラー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
======================
どうも!こんにちは
ナギアのステータス上昇は影を使った特訓でいろいろやったからです!
お気に入り数が400超えました!
ありがとうございます!
39
お気に入りに追加
9,446
あなたにおすすめの小説
異世界でのんびり暮らしたい!?
日向墨虎
ファンタジー
前世は孫もいるおばちゃんが剣と魔法の異世界に転生した。しかも男の子。侯爵家の三男として成長していく。家族や周りの人たちが大好きでとても大切に思っている。家族も彼を溺愛している。なんにでも興味を持ち、改造したり創造したり、貴族社会の陰謀や事件に巻き込まれたりとやたらと忙しい。学校で仲間ができたり、冒険したりと本人はゆっくり暮らしたいのに・・・無理なのかなぁ?
異世界転生した俺は、産まれながらに最強だった。
桜花龍炎舞
ファンタジー
主人公ミツルはある日、不慮の事故にあい死んでしまった。
だが目がさめると見知らぬ美形の男と見知らぬ美女が目の前にいて、ミツル自身の身体も見知らぬ美形の子供に変わっていた。
そして更に、恐らく転生したであろうこの場所は剣や魔法が行き交うゲームの世界とも思える異世界だったのである。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
5歳で前世の記憶が混入してきた --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--
ばふぉりん
ファンタジー
「啞"?!@#&〆々☆¥$€%????」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
五歳の誕生日を迎えた男の子は家族から捨てられた。理由は
「お前は我が家の恥だ!占星の儀で訳の分からないスキルを貰って、しかも使い方がわからない?これ以上お前を育てる義務も義理もないわ!」
この世界では五歳の誕生日に教会で『占星の儀』というスキルを授かることができ、そのスキルによってその後の人生が決まるといっても過言では無い。
剣聖 聖女 影朧といった上位スキルから、剣士 闘士 弓手といった一般的なスキル、そして家事 農耕 牧畜といったもうそれスキルじゃないよね?といったものまで。
そんな中、この五歳児が得たスキルは
□□□□
もはや文字ですら無かった
~~~~~~~~~~~~~~~~~
本文中に顔文字を使用しますので、できれば横読み推奨します。
本作中のいかなる個人・団体名は実在するものとは一切関係ありません。
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
システムバグで輪廻の輪から外れましたが、便利グッズ詰め合わせ付きで他の星に転生しました。
大国 鹿児
ファンタジー
輪廻転生のシステムのバグで輪廻の輪から外れちゃった!
でも神様から便利なチートグッズ(笑)の詰め合わせをもらって、
他の星に転生しました!特に使命も無いなら自由気ままに生きてみよう!
主人公はチート無双するのか!? それともハーレムか!?
はたまた、壮大なファンタジーが始まるのか!?
いえ、実は単なる趣味全開の主人公です。
色々な秘密がだんだん明らかになりますので、ゆっくりとお楽しみください。
*** 作品について ***
この作品は、真面目なチート物ではありません。
コメディーやギャグ要素やネタの多い作品となっております
重厚な世界観や派手な戦闘描写、ざまあ展開などをお求めの方は、
この作品をスルーして下さい。
*カクヨム様,小説家になろう様でも、別PNで先行して投稿しております。
集団転移した商社マン ネットスキルでスローライフしたいです!
七転び早起き
ファンタジー
「望む3つのスキルを付与してあげる」
その天使の言葉は善意からなのか?
異世界に転移する人達は何を選び、何を求めるのか?
そして主人公が○○○が欲しくて望んだスキルの1つがネットスキル。
ただし、その扱いが難しいものだった。
転移者の仲間達、そして新たに出会った仲間達と異世界を駆け巡る物語です。
基本は面白くですが、シリアスも顔を覗かせます。猫ミミ、孤児院、幼女など定番物が登場します。
○○○「これは私とのラブストーリーなの!」
主人公「いや、それは違うな」
伯爵家の三男は冒険者を目指す!
おとうふ
ファンタジー
2024年8月、更新再開しました!
佐藤良太はとある高校に通う極普通の高校生である。いつものように彼女の伶奈と一緒に歩いて下校していたところ、信号無視のトラックが猛スピードで突っ込んで来るのが見えた。良太は咄嗟に彼女を突き飛ばしたが、彼は迫り来るトラックを前に為すすべも無く、あっけなくこの世を去った。
彼が最後に見たものは、驚愕した表情で自分を見る彼女と、完全にキメているとしか思えない、トラックの運転手の異常な目だった...
(...伶奈、ごめん...)
異世界に転生した良太は、とりあえず父の勧める通りに冒険者を目指すこととなる。学校での出会いや、地球では体験したことのない様々な出来事が彼を待っている。
初めて投稿する作品ですので、温かい目で見ていただければ幸いです。
誤字・脱字やおかしな表現や展開など、指摘があれば遠慮なくお願い致します。
1話1話はとても短くなっていますので、サクサク読めるかなと思います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる