[R18]黄色の花の物語

梅見月ふたよ

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おまけ

聖者の福音 Ⅳ

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 マッケンティア・ドルトリージュ・バロックス。
 公式の場においては、マーシティア・トルティネート・フロイセル。
 比類なき美貌と優れた知的能力を併せ持つ、世界的に有名な大作家。
 汚泥と猛毒に塗れた権謀術数渦巻く世界に身を置いていても決して微笑みを絶やさず、毅然たる態度で公務に臨む寛大な王妃。
 淑女の鑑、治世者の伴侶としてもこれ以上は無いとささやかれていた母の在り方は、王子時代のリブロムにとって誇りであり、敬愛と同時に、畏怖の対象でもあった。
 彼女の笑顔は常に穏やかで優しいものだったが、華やかな社会の裏側で毒牙の手入れに余念がないケダモノ達の存在を知り、善意に見せかけた悪意を日々味わっていたリブロムから見れば、その笑顔は本心を隠す為の仮面にも思われたのだ。

 辛い時もあるだろう。苦しい時もあるだろう。
 弱音を吐きたい時も、全てを投げ出して一人きりになりたい時だってあるだろうに。
 叫びたい瞬間、泣きたい瞬間、怒りたい瞬間。
 人間として生きているなら誰にでもある筈の感情を、それが発露する瞬間を、マッケンティアは周りの誰にも見せた例が無い。そうした話を聞いたこともなかった。
 リブロムは、その並ではない精神力に恐怖を感じながら、憧れてもいた。

 いついかなる時も弱みを見せず、慧眼と英知をもってあらゆる物事を良き方向へ導く母。
 彼女のように強くなりたい。
 いつか彼女が疲れてしまった時に、傍で支えられる自分になりたい。
 何事にも動じず、揺るがない意志が欲しい。
 どんな苦難も、彼女を支えながら乗り越えられるだけの力が欲しい。
 そう願い、目標にしていた。

 王妃の指示で出向いた中央大陸で一緒に居た仲間全員を喪い、帰り着いたベルゼーラの王宮で父王から毒杯を授かるまでは。


「私に……生きていて、欲しかった……?」
「私がそう願ってはいけませんか」
「ずっと、放置していた、のに?」
「中央大陸へ赴く前の貴方は、その必要があれば、必要な時、必要な相手に必ず相談を持ちかけていました。たった一人、何やら思い詰めた表情で密かに出て行く場面を見れば、誰にも触れられたくない理由や事情があるのだろうと考えるのは当然ではありませんか?」
「…………」
 困惑と動揺を隠しきれていない表情で瞠目するリブロム。
 拗ねた顔のマッケンティアがティーカップの中身に視線を落とし、そっと息を吐く。

「幼くも武に長け智に通じていた貴方だから、どこで何をしていてもきっと大丈夫だと思っていました。ですが、ルベルク陛下の件とレクセルが書いたように見える『リブロム陛下の勅書』が絡めば、話は別です」
 リブロム本人が帰国して引き起こした事態なら、まだ良い。
 夫を喪った時点で良いも悪いもないが、少なくともリブロムはまだ生きていると希望を持てた。
 けれど、本物の王印が刻まれた公式文書の文字から推測した通り、本当にレクセルが実父を弑して『リブロム王』を名乗っているのだとしたら?
 それは、レクセル自身の意思?
 それとも、レクセルを王太子に担ぎ上げて勢力を伸ばそうとしていたベルゼーラ国内の派閥が、王妃の不在を狙ってレクセルにそうさせた?
「いずれにしても、リブロム陛下の御名を冠した新たなるベルゼーラ国王と支持者達は、貴方の不在を知っている。貴方本人が居る前で貴方の名前を騙るなど、リブロム陛下を支持していた派閥が見逃さないでしょうから。『リブロム陛下の勅書』が私の手元に届いた時点で、少なくともレクセル派は貴方本人が声を上げられない状況にあると知っていて第一王子リブロムの名前を利用したことになります。貴方が一人きりで王宮から出て行った事実を知っている私にとって、これほど恐ろしいと感じた推測は他にありませんでした。だってそれは……」

 ルベルク王を弑した人物が、誰にも何も言い残さず黙って姿を消した筈のリブロムの行方を知っている可能性が高かったから。

 第一王子リブロムの名前と立場を利用する為に、『リブロム王』がリブロム本人をどうにかしてしまう、あるいは、既にどうにかしてしまった可能性も低くはなかったから。

「ルベルク陛下のみならず貴方まで喪ったかも知れないなんて、思いたくも信じたくもなかった。だから方々ほうぼう手を尽くして捜してもらっていましたし、貴方が行きそうな場所を捜し歩いていたのです」
 『リブロム王の勅書』は、マッケンティア王太后の帰国を禁じていた。
 それは、マッケンティアの身辺警護を務める騎士と『影』の帰国を禁じているも同然の王命。
 ベルゼーラ国内での調査が不可能である以上、ベルゼーラ王国の周辺か、リブロムと関わりがありそうな場所を手当たり次第に捜索するしかない。
 広い範囲を素早く動ける『影』の内の数人は、かつてリブロム達支援隊を派遣した中央大陸の亡国周辺を。
 残る『影』と護衛とマッケンティアはバスティーツ大陸に戻り、ベルゼーラ王国の周辺やルベルク王の時代にベルゼーラ王国と親交があった国々を。
 それぞれ数年を掛けて捜し回っていた。
 全ては、リブロムの無事を確認する為。
 ただただ、リブロムに生きていて欲しかったから。
 それだけ。
 リブロムが追い詰められているように感じ、警戒していたマッケンティアの行動の目的は、本当にただそれだけだった。

 愕然と固まるリブロムの横でマッケンティアの表情をじっと観察していたロゼリーヌが、ふと何かに気付いてわずかに身を乗り出す。
ベルゼーラ王国の周辺でリブロム陛下を捜されていたと仰いましたね。もしや、マッケンティア王太后陛下がサージェルマン男爵を通してリブロム陛下との接触を図られたのは、フラム辺境伯に男爵を紹介されたからですか?」
 フラム辺境伯はウェラント王国南端部の領地を治める領主であり、領地に隣接するナグウァット王国とウェラントの両国家から出入国在留管理業務を預けられている南部国境線管理局長の一人だ。
 彼は学生の頃から無類の本好きで、ウェラント国立学園の同じ学級に在籍していたサージェルマン男爵には、知識量を競い合うライバルを自称しつつ一方的に絡んでいるらしい。
 南大陸から北へ下りながらリブロムを捜していたのならひょっとして、と考えたロゼリーヌの問いに、顔を上げたマッケンティアは「その通りです」と頷いた。

「『リブロム王』率いるベルゼーラ軍がウェラント王国を制圧したらしいと『影』に聞いた私は、すぐにナグウァット王国へ向かい、ナグウァット王家の承認を得て、ウェラント王国と提携している出入国在留管理局を訪ねました」
 ナグウァット王国はウェラント王国にとって南部を隣接させている友好国だが、ベルゼーラ王国にとっては南東部から北東部までの広い面積が隣り合わせになっている親交国だった。
 マッケンティア王妃とも面識があり、ルベルク王の平和路線を知っていたナグウァット国王は、『リブロム王』の突然すぎる暴挙とマッケンティアが置かれている状況に異常さを感じ、自国に累が及ぶ懸念もあってか、積極的な協力を申し出てくれたという。
「管理局で私の話を聴いてくださったフラム様は、ならばウェラント王家に近しい人物の仲介を立てて王城へ向かわれてはどうかと、私と護衛達に慈善活動目的の特別査証を発行する傍ら、御自身の人脈から該当するいくつかの家に連絡してくださったのです」
「その家の中で諾を返したのが、サージェルマン男爵だったと」
「結果としてはそうなります。当然の話ですが、皆様ベルゼーラ王国に対して強い警戒感をお持ちでしたし、王都近辺は特にレジスタンスの活動で混乱が続いていたようなので」
「……失礼ながらお伺いしたいのですが、マッケンティア王太后陛下が入国されたのはいつ頃でしたか?」
「一年と少し前です」
 ああ、だから『不遇の王女を助けに来た心優しい隣国の王』という噂が必要だったのかと、ロゼリーヌは納得して頷いた。

 一年前といえばリブロムがサーラを連れて王城に戻るか戻らないかの頃。その少し前なら、ベルゼーラ王国から呼び寄せたベルゼーラ軍の包囲網がレジスタンスをウェラントの中心部に追い込んでいた時期だ。
 国長を失い、意図が読めない侵略と抵抗の狭間で揺れる国民に悩まされ、日々ぐらつく足下と痛む頭を抱えていた貴族達が、更なる面倒を呼び込む可能性ベルゼーラの王太后を歓迎する筈もない。
 オーリィードの話だと、マッケンティアがサージェルマン男爵と接触できたのは、孤児院の子供達を通して流した噂が国民に浸透した後。
 もしかしたら、それまでずっと国内各地の孤児院を転々としていたらしいマッケンティア王太后に配慮したフラム辺境伯が、書物好きの繋がりでサージェルマン男爵を説得したのだろうか。
 だとしたら。

「……初めからシュバイツァー伯爵家を狙っていたのではなく……王城への仲介者として挙げられた候補の中に、シュバイツァー伯爵家の縁者が混じっていただけ……?」
 石像と化したまま掠れた声を絞り出すリブロム。
 再び拗ねた顔になったマッケンティアは、
「そのつもりがあるなら、私のほうからヒューマー伯爵家かフィールレイク伯爵家の方に直接お声掛けしています」
 少しだけ早口で言葉を返した。
「第一、シュバイツァー伯爵家はフリューゲルヘイゲン王国シュバイツェル王家の流れを汲む特別な家だったでしょう。リブロム陛下に続いて私までもが伯爵家の方々に手を出したなどとダンデリオン陛下に知られれば、それこそ彼の国の下位にあたるベルゼーラ王国が今ほどの対応で済まされたとは思えません。フラム様もその辺りをおもんぱかって、ロゼリーヌ王太后陛下に最も近いヒューマー伯爵家とフィールレイク伯爵家はあえて候補から外してくださったのですよ。下町でレクセルを見つけ、一緒に居る女性がロゼリーヌ王太后陛下の御息女だと聞いた時には、どれほど驚かされたか」
 リブロムが意外と感じていた人選は、マッケンティア達が護国を考慮してのこと。
 国長の隣に立つ者としては当然とも言える判断だが……与えられた情報と置かれた立場の違いでこれだけ見え方が変わるものなのかと、ロゼリーヌとリブロムは絶句する。

 沈黙が降りた室内で、眉尻を下げたマッケンティアの口元に「ふ……」と自嘲めいた笑みが零れた。
「貴方が私を不審に思うのは仕方がないと解っています。貴方達兄弟に望まぬ罪を背負わせてしまったのは、他でもない私自身なのですから」
「! 真相は、レクセルから?」
「ええ。ダンデリオン陛下の分析も聴きました。音の並び……具体的には、『精神に与える衝撃が強い言葉』や『意味が解りやすく覚えやすい短音の連続』を『頻繁に』『くり返し』使用していたが為に、メッセージ内容と相俟って、洗脳と変わりない心理的作用を読み手に生じさせているのだと」
 軽く前のめりになったマッケンティアがティーソーサーを手に取り、カップの取っ手を指先でなぞって持ち上げ、少し冷めた紅茶を一口飲む。
 ほうと吐いた息は、どこか愁いを帯びていた。
「……実のところ、ダンデリオン陛下の分析内容は、私が意図して構成した内容と同じなのです」
「「なっ!?」」
「勿論、洗脳するつもりでそうしていた訳ではありません。そのような効果があったことも、話を聴くまでは全く気付きませんでした」
「では、マッケンティア王太后陛下が意図したものとは」
「誰が読んでも解りやすく、覚えやすい表現を追求した結果です」
 人間が一度に記憶できる文字数の限界の平均値。そこから割り出す、話の展開と速度に最適な文章量。
 感情を刺激しやすい言葉の連ね方と、単語一つでも多岐に亘る意味を可能な限り限定して正確に伝える方法。
「多くの感覚と知性はくり返しの中で養われるもの。赤子が実物に触れながら意味を持った単語をくり返し発音することで言葉を覚えるように、印象的な言葉と場面を断続的にくり返すことで、読者の記憶に物語の意味を残そうと考えたのです。……まさかそれが、洗脳に繋がるほどの強力な効果を生み出していたとは、思いもよりませんでしたが」
 右手に持ったカップをじっと見つめ、音も無く優雅に中身を飲み干すマッケンティア。
 ローテーブルの上に重ねて置かれたカップとソーサーが、酷く物寂しげな音で微かに鳴いた。

「……後悔、しているのですか? 小説を書いていたこと」
 気落ちした様子を見せる実母へのためらいがちな問いかけに、しかし。
「いいえ」
 リブロムを正面に捉えたマッケンティアは、何の迷いもない強い眼差しと口調で「否」を返した。
「物心ついた頃から向き合ってきた登場人物達は、私にとって分身であり、可愛い子供です。彼らの物語を綴った数々の作品は、事実として読者の方々に感情の起伏を招きました。そんな作品を作者の私が否定するということは、私自身のみならず、読者の気持ちまでをも全否定するということ。作品を通して共有した想いを切り捨てるなど、私には決してできませんし、したくもありません。表現方法は変えていかねばならないとしても、この命が尽きるまではペンを走らせ続けるでしょう」
 世界的大作家マッケンティア・ドルトリージュ・バロックスの芯に通る、作家としての矜持。夫達が亡くなった経緯と真相を知らされても変わらない意志は、彼女と向かい合って座る二人を静かに圧倒する。
「ただ……」
 不意に頬を緩めた彼女が、窓辺へと視線を移した。
 窓枠に切り取られた景色は今なお青く、風が凪いでいるのか、穏やかな陽光を気持ち良さげに浴びる植物が静謐な雰囲気を演出している。
 尊いものを見つめるように目を細めたマッケンティアの横顔は
「読者の方々の想いが、人物や言葉や物語の内容から生じた感情ではなく、心理的作用で強制的に植え付けてしまった作り物の衝動だったとしたら、それは少し、……淋しく思います」
 やはり、どこか愁いを帯びていた。

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