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第2章 さて、こうして町に僕は向かい、彼女達と出会う

114、魔物が大量に

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 現れた“魔物使い”に僕達は警戒する。と、

「やはりアン、お前もそちら側につくのか」
「……ただ単に負けただけです」
「まあいい、すでにここに宝玉はそろい、使い方も知っている。お前の役目はすでに終わっている」
「! 私は、宝玉の使い方を話していません!」

 焦ったようにアンは言うがそこで……“魔物使い”が笑った。

「魔物を扱う魔道具を渡すときに少し細工をしてね。それで宝玉の使い方は、見せてもらったよ」
「! そんな魔法が……」
「邪道だと言ってお前達が排除してきた魔法の一つだ。だがこのように使えば有用ではあった。さて、無駄な会話を私は好まない。ではな」

 そう“魔物使い”が言った瞬間、彼の周囲に大量の魔物が姿を現す。
 ダンジョンで見かけた蝙蝠のような魔物までいる。
 それぞれはそれほど強くないだろうことは分かる。

 けれど数が多い。
 それらが一斉に襲ってきて僕達は、それに対処することになるけれど、そこでミミが、

「奪われないためにと思って宝玉をここまで持ってきたのが裏目に出ました」
「どういう事っと」

 そこで僕は、選択画面に触れて一斉に魔物に向けて炎で攻撃しながら僕が告げると、ミミは、

「ここに宝玉が全てそろっていることに。本当に彼の目的は何なのか……魔物に隠れてよく見えない」

 呻くように呟くミミだが、ここからも確かに何をしているのか見えない。
 他の人達も魔物を倒していくのに精いっぱいなようだ。
 それほどまでに次々と魔物が現れていく。

 そこで、魔物使いのいたあたりで、まがまがしい紫色の光のようなものが噴出したのだった。
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