異世界転移したら、チートがもらえて最強になりました～猫を助けたお礼で、ゲームのような異世界を楽しもう～

第2章 さて、こうして町に僕は向かい、彼女達と出会う

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　実は、アンとシェルを含めて三人であったらしい。
　それに一番衝撃を受けていたのは、フィスだった。

「わ、私の“森の眠り人（エルフ）”の里がたった一人に……」
「……それだけ、一人で巨大な力を持った相手なのでしょう。それとも、巨大な力を持つからこそ、周りに誰かがいるのが足手まといなのかもしれませんが……しかし、これまでの騒動はすべて一人によって引き起こされたと」

　呻くようにミミが呟く。
　たった一人で、エルフの里から宝玉を強奪して、アンを……。
　そこまで考えてまさかと思いながらも僕は、

「アンの妹が呪われたのも、“魔物使い”が関係しているのかな？そういった呪いのある物って、ミミ達の里には、それがあるってよく知られていたものだったのかな？」
「いえ、聞いた事がありません。……まさか」
「“魔物使い”がアンを引き込むためにそんな罠を仕掛けたのかもしれない」

　全部“魔物使い”の計画通りだったのだろう。
　そして減に幾つかの宝玉は奪われたが、

「あと一つの神殿の宝玉、それを彼らに奪われるわけにはいかないよね。……でもアンがあちら側にいるから、宝玉の正しい使い方も知っているのかな？」
「知っているでしょう。ただ、その宝玉を使うのは、里にアンが行ってからになると思いますが。アンの目的は妹のリリを治すことでしたから」
「少なくとも今取り逃がしたとしても、里に移動するだろうからそれを追いかける……否、僕の転移魔法でいざとなれば先回りが出来る」
「はい、そうなりますね。よし、今はとりあえずはあの神殿内の宝玉を奪われないように手伝いましょう」
「じゃあ、これから転移魔法で、神殿に戻るよ」

　そう僕は言って、以前のように特殊能力（チート）を使用したのだった。