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第2章 さて、こうして町に僕は向かい、彼女達と出会う
92、獣人の里へ
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さて、ミミ達の里に向かう事になったのだけれど、僕はクロウとエリザに、
「依頼だとここまでですね」
僕がそう聞くとエリザが、
「……そうだな。ここから先は、依頼ではないから。もっとも危険ではないだろう?」
「そう、ですね」
「また何かあったら私達に声をかけてくれれば……お値段は相談に応じるが手伝う。だからまたその内に」
「そうですね。その時はよろしくお願いします」
といった話をして僕達はエリザとクロウと別れた。
後には僕とサナとカレン、そして僕達をこの町で待っていたミミ達が残り、そこでサナが大きく息を吐く。
「ふう、ようやくここまで戻って来れましたね」
「そうだね。途中、まさかシェルに会ってしまったけれど」
黒い髪に猫耳の少女。
明るく楽しい事が好き、と説明を聞いていたがそこまで、とは思わなかった。
だからああいった子を上手く唆してしまう人物は気に入らない。だから、
「ミミ達の里だね。えっと……獣人の里に僕達を転送、でいいのかな?」
僕はそう呟く。
女神様に場所を移動できる特殊能力(チート)を貰ったけれど、それをどう使えばいいのかはそういえばよく分からなかった……と僕が思っていると、
「え?」
僕がミミ達の里に行きたいと思ったからなのか口に出したからなのか……僕達の足元で白い光の魔法陣が輝き始める。
その光はすぐに、目を開けていられないくらいに強くなり、僕は目をつむる。
けれどすぐにその光は、瞼越しに消え去った。
周りに吹く風が、濃い緑の香りがする。
僕はゆっくりと目を開くとそこは森の中の径のようで、少し歩いた先に、村らしき家々と、茶色い木の柵が見えたのだった。
「依頼だとここまでですね」
僕がそう聞くとエリザが、
「……そうだな。ここから先は、依頼ではないから。もっとも危険ではないだろう?」
「そう、ですね」
「また何かあったら私達に声をかけてくれれば……お値段は相談に応じるが手伝う。だからまたその内に」
「そうですね。その時はよろしくお願いします」
といった話をして僕達はエリザとクロウと別れた。
後には僕とサナとカレン、そして僕達をこの町で待っていたミミ達が残り、そこでサナが大きく息を吐く。
「ふう、ようやくここまで戻って来れましたね」
「そうだね。途中、まさかシェルに会ってしまったけれど」
黒い髪に猫耳の少女。
明るく楽しい事が好き、と説明を聞いていたがそこまで、とは思わなかった。
だからああいった子を上手く唆してしまう人物は気に入らない。だから、
「ミミ達の里だね。えっと……獣人の里に僕達を転送、でいいのかな?」
僕はそう呟く。
女神様に場所を移動できる特殊能力(チート)を貰ったけれど、それをどう使えばいいのかはそういえばよく分からなかった……と僕が思っていると、
「え?」
僕がミミ達の里に行きたいと思ったからなのか口に出したからなのか……僕達の足元で白い光の魔法陣が輝き始める。
その光はすぐに、目を開けていられないくらいに強くなり、僕は目をつむる。
けれどすぐにその光は、瞼越しに消え去った。
周りに吹く風が、濃い緑の香りがする。
僕はゆっくりと目を開くとそこは森の中の径のようで、少し歩いた先に、村らしき家々と、茶色い木の柵が見えたのだった。
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