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第6話 敵陣営
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「おっ! 鈴木じゃないか、大丈夫だったのかよ?」
俺が訓練に合流すると、佐藤が近付いてきた。
どうやら今まで剣の稽古をしていたらしく、身体中にびっしりと汗を搔いている。
「ああ、何とかな」
心配されているようだが、当人は自分がどんな様子だったのか知らないため、曖昧な返事をした。
「王選の儀式の最中に気絶して、あの『いばら姫』に連れていかれたときはどうなるかと思ったぞ」
気さくに話し掛けてくる佐藤だが、
「おい、佐藤。敵陣営の奴と仲良くしてんじゃねえよ」
クラスメイトの小林が会話を遮った。
「いや、敵ってことはないだろ?」
俺は小林の言葉を咎める。
元の世界では同じ教室で勉強していたのだ。一緒に昼食も食ったしゲームをやったことがある。あまり物騒な言葉を使ってほしくなかった。
「ああ、そうだな。確かに敵じゃないか」
理解してくれたようで、小林の言葉に胸を撫でおろす。
「だって、あのいばら姫の陣営だろ? 敵にもなりゃしない」
「なっ!」
俺が言葉を失っていると、佐藤が険しい表情で小林を睨んだ。
「お前、そんなこと言うなよ。俺たちは同じ世界出身の仲間だろ?」
佐藤がそう言うと、小林はおどけた笑みを浮かべる。
「おいおい、軽い冗談じゃないか」
佐藤は現在の時点で星が五つで小林は三つ。星の差が気になるらしく、小林はあっさりと引き下がった。
「今からでも、俺がアマンダ様に口を利いてやるからさ。一緒にやろうぜ」
佐藤は俺の肩に手を置き、心配そうに声を掛ける。その言葉に耳を傾け、そうしてもらえないかと期待を抱くと、身体の奥からジワリと吐き気が込み上げてくる。
「……またか」
「ん、どうした?」
俺のつぶやきに佐藤が反応した。
先日の儀式いらい、原因不明の不調を覚えるのだ。
俺は、ローウェルのことを思い出すと、今度は腹がピリッと痛んだ。こちらも同じらしい……。
ふと、脳裏にオリヴィアの姿が浮かぶ。昨晩のバスローブ姿を思い浮かべると自然と顔が熱くなる。
気が付くと不調が収まっていた。
「せっかく誘ってくれて悪いけど、どうにも駄目みたいだわ。しばらくはオリヴィア様についてみるよ」
申し訳なく思いながら、その提案を断るのだった。
「お、お邪魔します」
あれから、佐藤や小林と剣の訓練をしたが、近衛にも勝てるようになった佐藤は当然だが、小林にも勝つことが出来なかった。
訓練をつけてくれる教官の話では、佐藤は既にこの国でもトップクラスの実力。小林も中堅の兵士ていどの実力を身に着けているらしい。
俺はというと、一応なけなしの召喚補正が働いているのか、訓練一ヶ月の割には体力もついていて、一般兵士と戦えるくらいにはなっているらしい。
そんなわけで、訓練を終えた俺は再びオリヴィアの屋敷に戻ってきた。
「あっ、お帰りなさい」
パメラが出迎えてくれる。
彼女は星を四つ持つメイドなのだが、この国の他の人間と違い、出会った時から俺に笑顔を向けてくれていた。
「姫様は?」
自然と釣られるように口の端が上がりそうになる。俺は自分が支持する王候補の動向を訪ねた。
「姫様ならこの時間は寝ているかと思いますよ」
「なんでまた?」
そろそろ陽が落ちる時間だ。昼夜が完全に逆転している。
「時間に縛られるのが嫌いな方ですから、起きたいときに起きて、食べたいときに食べる、そしてあとはずっと部屋に籠っている感じですよ」
あっさりと言ってのけるパメラだが、相手の行動が読めないのに仕えるのは相当大変ではなかろうか?
他の従業員が投げ出した気持ちがわかってきた。
「何か俺に手伝えることがあったら言ってくださいね」
「ふふふ、ありがとうございます。正直、私一人だと手が回らないこともあるから助かっちゃいますよ」
彼女はそう言うと、一つお願いを思いついたのか、ポンッと手を叩いた。
「そうだ、せっかくの申し出だからお願いしたいんですけど」
「ん、なんですか?」
「昨日ごたごたしたので、浴場の掃除がまだなんです。スズキ様、良かったらお願いできますか?」
「俺のことは呼び捨てで良いですよ。信二という名前なので、できればそう呼んでもらえると嬉しいです」
「では、シンジさん? 私もパメラと呼んでください。あと年も近いので敬語はなしで」
「わかったよ、パメラ。これから宜しくな」
「ええ、こちらこそ」
そう言うと、俺とパメラはお互いに笑いあうのだった。
「さて、掃除を始めるとするか」
掃除道具を取りに行き、浴室へと入る。
中には団体さんでも問題なく使える脱衣所があり、その奥は浴場へと続いていた。
俺は浴場に一歩足を踏み入れると、その大きさに驚いた。
「これを一人で掃除って、なかなか大変そうだぞ」
ここに住んでいるのはオリヴィアとパメラだけのはずなのだが、さすがは王候補と言うべきか、風呂は大人が十人入っても余裕があるほどに広かった。
お湯に関しては魔導具のお蔭でいくらでも出すことができる。
「とりあえず、やるしかないか……」
俺は気合を入れると、ブラシを手に掃除を始めるのだった。
「状況はどうですか、シンジさん?」
「ああ、大体終わったかな?」
一時間ほどが経ち、浴場をあらかた綺麗にしたタイミングでパメラが様子を見に来た。
「わー、やっぱり男の子がいると楽ですね」
「そ、それほどでもないけど……」
俺に近付き浴場を見るパメラ。その距離の近さに少しだけドキドキしてしまう。
「そうだ、シンジさん。掃除で汗掻いてますよね? せっかくだから風呂に入っててくださいよ」
「えっ? だって、姫様のために綺麗にしたのに俺が入るわけにはいかないんじゃないか?」
「でも、この屋敷に他に浴場ないですし、その……シンジさん。汗臭いので」
言い辛そうに視線を送ってくるパメラに、若干傷つく。
「そ、そう言うことなら入らせてもらおうかな」
「ええ、そうしてください。私はその間に食事の用意をしてますから」
そう言うとパメラは出て行った。
俺が訓練に合流すると、佐藤が近付いてきた。
どうやら今まで剣の稽古をしていたらしく、身体中にびっしりと汗を搔いている。
「ああ、何とかな」
心配されているようだが、当人は自分がどんな様子だったのか知らないため、曖昧な返事をした。
「王選の儀式の最中に気絶して、あの『いばら姫』に連れていかれたときはどうなるかと思ったぞ」
気さくに話し掛けてくる佐藤だが、
「おい、佐藤。敵陣営の奴と仲良くしてんじゃねえよ」
クラスメイトの小林が会話を遮った。
「いや、敵ってことはないだろ?」
俺は小林の言葉を咎める。
元の世界では同じ教室で勉強していたのだ。一緒に昼食も食ったしゲームをやったことがある。あまり物騒な言葉を使ってほしくなかった。
「ああ、そうだな。確かに敵じゃないか」
理解してくれたようで、小林の言葉に胸を撫でおろす。
「だって、あのいばら姫の陣営だろ? 敵にもなりゃしない」
「なっ!」
俺が言葉を失っていると、佐藤が険しい表情で小林を睨んだ。
「お前、そんなこと言うなよ。俺たちは同じ世界出身の仲間だろ?」
佐藤がそう言うと、小林はおどけた笑みを浮かべる。
「おいおい、軽い冗談じゃないか」
佐藤は現在の時点で星が五つで小林は三つ。星の差が気になるらしく、小林はあっさりと引き下がった。
「今からでも、俺がアマンダ様に口を利いてやるからさ。一緒にやろうぜ」
佐藤は俺の肩に手を置き、心配そうに声を掛ける。その言葉に耳を傾け、そうしてもらえないかと期待を抱くと、身体の奥からジワリと吐き気が込み上げてくる。
「……またか」
「ん、どうした?」
俺のつぶやきに佐藤が反応した。
先日の儀式いらい、原因不明の不調を覚えるのだ。
俺は、ローウェルのことを思い出すと、今度は腹がピリッと痛んだ。こちらも同じらしい……。
ふと、脳裏にオリヴィアの姿が浮かぶ。昨晩のバスローブ姿を思い浮かべると自然と顔が熱くなる。
気が付くと不調が収まっていた。
「せっかく誘ってくれて悪いけど、どうにも駄目みたいだわ。しばらくはオリヴィア様についてみるよ」
申し訳なく思いながら、その提案を断るのだった。
「お、お邪魔します」
あれから、佐藤や小林と剣の訓練をしたが、近衛にも勝てるようになった佐藤は当然だが、小林にも勝つことが出来なかった。
訓練をつけてくれる教官の話では、佐藤は既にこの国でもトップクラスの実力。小林も中堅の兵士ていどの実力を身に着けているらしい。
俺はというと、一応なけなしの召喚補正が働いているのか、訓練一ヶ月の割には体力もついていて、一般兵士と戦えるくらいにはなっているらしい。
そんなわけで、訓練を終えた俺は再びオリヴィアの屋敷に戻ってきた。
「あっ、お帰りなさい」
パメラが出迎えてくれる。
彼女は星を四つ持つメイドなのだが、この国の他の人間と違い、出会った時から俺に笑顔を向けてくれていた。
「姫様は?」
自然と釣られるように口の端が上がりそうになる。俺は自分が支持する王候補の動向を訪ねた。
「姫様ならこの時間は寝ているかと思いますよ」
「なんでまた?」
そろそろ陽が落ちる時間だ。昼夜が完全に逆転している。
「時間に縛られるのが嫌いな方ですから、起きたいときに起きて、食べたいときに食べる、そしてあとはずっと部屋に籠っている感じですよ」
あっさりと言ってのけるパメラだが、相手の行動が読めないのに仕えるのは相当大変ではなかろうか?
他の従業員が投げ出した気持ちがわかってきた。
「何か俺に手伝えることがあったら言ってくださいね」
「ふふふ、ありがとうございます。正直、私一人だと手が回らないこともあるから助かっちゃいますよ」
彼女はそう言うと、一つお願いを思いついたのか、ポンッと手を叩いた。
「そうだ、せっかくの申し出だからお願いしたいんですけど」
「ん、なんですか?」
「昨日ごたごたしたので、浴場の掃除がまだなんです。スズキ様、良かったらお願いできますか?」
「俺のことは呼び捨てで良いですよ。信二という名前なので、できればそう呼んでもらえると嬉しいです」
「では、シンジさん? 私もパメラと呼んでください。あと年も近いので敬語はなしで」
「わかったよ、パメラ。これから宜しくな」
「ええ、こちらこそ」
そう言うと、俺とパメラはお互いに笑いあうのだった。
「さて、掃除を始めるとするか」
掃除道具を取りに行き、浴室へと入る。
中には団体さんでも問題なく使える脱衣所があり、その奥は浴場へと続いていた。
俺は浴場に一歩足を踏み入れると、その大きさに驚いた。
「これを一人で掃除って、なかなか大変そうだぞ」
ここに住んでいるのはオリヴィアとパメラだけのはずなのだが、さすがは王候補と言うべきか、風呂は大人が十人入っても余裕があるほどに広かった。
お湯に関しては魔導具のお蔭でいくらでも出すことができる。
「とりあえず、やるしかないか……」
俺は気合を入れると、ブラシを手に掃除を始めるのだった。
「状況はどうですか、シンジさん?」
「ああ、大体終わったかな?」
一時間ほどが経ち、浴場をあらかた綺麗にしたタイミングでパメラが様子を見に来た。
「わー、やっぱり男の子がいると楽ですね」
「そ、それほどでもないけど……」
俺に近付き浴場を見るパメラ。その距離の近さに少しだけドキドキしてしまう。
「そうだ、シンジさん。掃除で汗掻いてますよね? せっかくだから風呂に入っててくださいよ」
「えっ? だって、姫様のために綺麗にしたのに俺が入るわけにはいかないんじゃないか?」
「でも、この屋敷に他に浴場ないですし、その……シンジさん。汗臭いので」
言い辛そうに視線を送ってくるパメラに、若干傷つく。
「そ、そう言うことなら入らせてもらおうかな」
「ええ、そうしてください。私はその間に食事の用意をしてますから」
そう言うとパメラは出て行った。
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