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第67話 ナブラ王国国王と謁見
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「ふふふーーん、コウ。お菓子が食べたいっす」
「ああ」
膝の上にサリナが座り尻を押し付けて甘えてくる。俺は彼女の命令に従うとお菓子を摘まみ口へと運んだ。
「うん、大好きなコウにしてもらえるのは幸せっすよ」
無邪気な笑顔を俺に向けてくる。サリナが本気で俺のことをすきなのはわかるのだが……。
「だったら、命令するのやめないか?」
「えっ? 嫌っすよ?」
俺の問いに、彼女は満面の笑みを浮かべ答えた。
――ゴトンゴトン――
馬車が揺れるたびに彼女のお尻も揺れ、俺の局部とこすりあわされる。
後ろからサリナの胸元がチラリと見えており、とてもではないが落ち着ける状態ではない。
そんな生殺しのような状況にも拘わらず、サリナは無慈悲に身体を許そうとせず、スキンシップはしたがる。
「あんたたち、私に操縦させておいてイチャついてるんじゃないわよっ!」
馬車の御者席から、アリサが顔を覗かせ怒鳴りつけてくる。
無理もない。アリサが一日馬車を操縦している中、俺たちはこうして後部座席で楽をしているのだから。
現在、俺たちはナブラ王国へと向かっている。
目的は、サリナの雇い主であるナブラ国王に謁見するためなのだが、『オーラ』習得の契約に縛られている現状、俺たちは逆らうという選択ができなかった。
「もう、アリサは煩いっすね。コウもっともっとイチャイチャするっすよ」
後ろから手を伸ばし首に巻き付けてくる。そのせいで彼女の胸が強調され、ますます目が離せなくなった。
「ふふふ、駄目っすよ。そういうのは国に戻ってからっすから」
彼女は小悪魔な笑みを浮かべるとわざと尻を動かし俺の局部を刺激する。
「本気で、解放して欲しい……」
生殺しの状態に、俺は溜息を吐くとサリナに奉仕し続けるのだった。
国を出て馬車を走らせること二週間。俺たちはナブラ王国へと入国を果たしていた。
到着して宿を取り、そこから城に手紙を書く、数日待機した後、豪華な馬車が到着し、俺たちは城へと連れていかれる。
俺たちは正装に着替えると、王座の間に通された。
「グルタ王国の召喚者、アタミ=ミナトよ。よくぞ参った」
離れた玉座に座っているのは、この国の王、サビキ十世である。
グルタ王国の国王と違い、こちらの国の王は若く、まだ三十手前くらいに見える。
「そして、よくぞ召喚者を連れて戻ったな、サリナ」
「ははぁ! 王様におきましては御機嫌うるわしゅう……す?」
サリナは途中で首を傾げると自分の挨拶が正しいのかわからず言葉を止める。普通なら無礼な行いなのだが、国王を始め側近の誰一人咎めることはなく、それどころか優しいめで彼女を見ていた。
「こうして連れてこられたということは、アタミ=ミナトと契約をしたのだな? アタミ=ミナト、強引な真似をしてすまない。こちらから出向くわけにはいかなかったのでな」
「いえ、勿体なきお言葉です」
意外とまともなのか、謝罪をされてしまい困惑する。
「時にサリナよ、ミナトとの勝負にどのようにして勝ったのだ?」
話が変わり、国王は何故か(・・・)俺とサリナの勝負について聞いてきた。
「勝負? 何のことっすか?」
ところが、サリナは首を傾げると国王に聞き返した。
「サリナよ、勝負に勝った方が命令するという『契約』をしたのではないのですか?」
国王の横に立っている人物がサリナに問いかける。
確かに、以前酒場でサリナがそのような条件で勝負をすると言っていた。
結局その話は本人から俺に暴露されてしまったので成立していないのだが……。
「では、どのようにしてアタミ=ミナトを連れてきたのだ?」
ここに来て、国王と横の人の表情が歪み始めた。
「私がコウに『オーラ』を習得させることになったっす。それが終わるまではコウは私の命令に逆らえないんす」
「「なっ!?」」
愕然とする二人。
これは、何かやらかしの匂いがする。
「私、言いましたよね? サリナ、あなたは召喚者の血を引く、その中でも『オーラ』を扱える希少な存在だと。その力こそがこの国で最重要だと認識していたはずでは……?」
雲行きが変わってきた。今では焦りを浮かべているのは俺ではなくナブラ王国側だ。
「細かいことはいいじゃないっすか! とにかく、コウは私の身体で篭絡できたんすから!」
「馬鹿ものっ! 確かに優秀な異世界人は欲しいが、お前自身を差し出したら大損だろうがっ!」
確かにそうかもしれない。俺はエリクサーで無限の魔力を有するのに対し、サリナは一騎当千のツワモノなのだ。
どちらも手放さずに手に入れるのがナブラ王国の意図だとすると、サリナがやったことは互いにカードを交換する行為、もっと言えば最終的に得をするのは俺であって、契約を失った瞬間からパワーバランスは大きく崩れてしまう。
「で、でも……ちゃんと契約してるっすよ! 『オーラを教わる内容についてはコウは私の命令に逆らわない』って!」
「それは……本当のことですか?」
国王の隣にいる人は、サリナではなく俺に確認をしてくる。その表情をみて可哀想になった。
「ええ、内容は一時一句間違いないです」
流石に俺だってそこまで間抜けではない。契約前に条件を改めている。
「なんすか、皆揃ってそんな目で私をみて。せっかくコウを連れてきたのに……頭にくるっすね。コウ頭を撫でて慰めるっす」
「断る!」
「なんで!?」
ここまで耐えてきた甲斐があった。俺は満面の笑みを浮かべると、サリナの命令を拒否して見せた。
「お前が俺に命令できるのは『オーラ』に関わる内容だけ。それ以外なら当然断ることもできるんだよ」
「で、でも……。食事を運んできたり、ここまで付いて来てくれたじゃないっすか!」
「そりゃ当たり前だろ。こんなアホを刺客に放ってきた相手に文句を言う必要があったからな」
だからこそ、俺もアリサもここに来たのだ。向こうから会いたいと言わなければ早々会える人物でもなかった。
「つまり……国王様」
「ああ。だから、あれほど切れ者に気を付けろと言ったのに……」
国王と横の人の怒りが爆発する。
「「この愚か者めっ! 減俸だ!!」」
「なしてっすかーーーーー!」
いまだ一人現状を理解していないサリナの叫び声が城内にこだました。
「ああ」
膝の上にサリナが座り尻を押し付けて甘えてくる。俺は彼女の命令に従うとお菓子を摘まみ口へと運んだ。
「うん、大好きなコウにしてもらえるのは幸せっすよ」
無邪気な笑顔を俺に向けてくる。サリナが本気で俺のことをすきなのはわかるのだが……。
「だったら、命令するのやめないか?」
「えっ? 嫌っすよ?」
俺の問いに、彼女は満面の笑みを浮かべ答えた。
――ゴトンゴトン――
馬車が揺れるたびに彼女のお尻も揺れ、俺の局部とこすりあわされる。
後ろからサリナの胸元がチラリと見えており、とてもではないが落ち着ける状態ではない。
そんな生殺しのような状況にも拘わらず、サリナは無慈悲に身体を許そうとせず、スキンシップはしたがる。
「あんたたち、私に操縦させておいてイチャついてるんじゃないわよっ!」
馬車の御者席から、アリサが顔を覗かせ怒鳴りつけてくる。
無理もない。アリサが一日馬車を操縦している中、俺たちはこうして後部座席で楽をしているのだから。
現在、俺たちはナブラ王国へと向かっている。
目的は、サリナの雇い主であるナブラ国王に謁見するためなのだが、『オーラ』習得の契約に縛られている現状、俺たちは逆らうという選択ができなかった。
「もう、アリサは煩いっすね。コウもっともっとイチャイチャするっすよ」
後ろから手を伸ばし首に巻き付けてくる。そのせいで彼女の胸が強調され、ますます目が離せなくなった。
「ふふふ、駄目っすよ。そういうのは国に戻ってからっすから」
彼女は小悪魔な笑みを浮かべるとわざと尻を動かし俺の局部を刺激する。
「本気で、解放して欲しい……」
生殺しの状態に、俺は溜息を吐くとサリナに奉仕し続けるのだった。
国を出て馬車を走らせること二週間。俺たちはナブラ王国へと入国を果たしていた。
到着して宿を取り、そこから城に手紙を書く、数日待機した後、豪華な馬車が到着し、俺たちは城へと連れていかれる。
俺たちは正装に着替えると、王座の間に通された。
「グルタ王国の召喚者、アタミ=ミナトよ。よくぞ参った」
離れた玉座に座っているのは、この国の王、サビキ十世である。
グルタ王国の国王と違い、こちらの国の王は若く、まだ三十手前くらいに見える。
「そして、よくぞ召喚者を連れて戻ったな、サリナ」
「ははぁ! 王様におきましては御機嫌うるわしゅう……す?」
サリナは途中で首を傾げると自分の挨拶が正しいのかわからず言葉を止める。普通なら無礼な行いなのだが、国王を始め側近の誰一人咎めることはなく、それどころか優しいめで彼女を見ていた。
「こうして連れてこられたということは、アタミ=ミナトと契約をしたのだな? アタミ=ミナト、強引な真似をしてすまない。こちらから出向くわけにはいかなかったのでな」
「いえ、勿体なきお言葉です」
意外とまともなのか、謝罪をされてしまい困惑する。
「時にサリナよ、ミナトとの勝負にどのようにして勝ったのだ?」
話が変わり、国王は何故か(・・・)俺とサリナの勝負について聞いてきた。
「勝負? 何のことっすか?」
ところが、サリナは首を傾げると国王に聞き返した。
「サリナよ、勝負に勝った方が命令するという『契約』をしたのではないのですか?」
国王の横に立っている人物がサリナに問いかける。
確かに、以前酒場でサリナがそのような条件で勝負をすると言っていた。
結局その話は本人から俺に暴露されてしまったので成立していないのだが……。
「では、どのようにしてアタミ=ミナトを連れてきたのだ?」
ここに来て、国王と横の人の表情が歪み始めた。
「私がコウに『オーラ』を習得させることになったっす。それが終わるまではコウは私の命令に逆らえないんす」
「「なっ!?」」
愕然とする二人。
これは、何かやらかしの匂いがする。
「私、言いましたよね? サリナ、あなたは召喚者の血を引く、その中でも『オーラ』を扱える希少な存在だと。その力こそがこの国で最重要だと認識していたはずでは……?」
雲行きが変わってきた。今では焦りを浮かべているのは俺ではなくナブラ王国側だ。
「細かいことはいいじゃないっすか! とにかく、コウは私の身体で篭絡できたんすから!」
「馬鹿ものっ! 確かに優秀な異世界人は欲しいが、お前自身を差し出したら大損だろうがっ!」
確かにそうかもしれない。俺はエリクサーで無限の魔力を有するのに対し、サリナは一騎当千のツワモノなのだ。
どちらも手放さずに手に入れるのがナブラ王国の意図だとすると、サリナがやったことは互いにカードを交換する行為、もっと言えば最終的に得をするのは俺であって、契約を失った瞬間からパワーバランスは大きく崩れてしまう。
「で、でも……ちゃんと契約してるっすよ! 『オーラを教わる内容についてはコウは私の命令に逆らわない』って!」
「それは……本当のことですか?」
国王の隣にいる人は、サリナではなく俺に確認をしてくる。その表情をみて可哀想になった。
「ええ、内容は一時一句間違いないです」
流石に俺だってそこまで間抜けではない。契約前に条件を改めている。
「なんすか、皆揃ってそんな目で私をみて。せっかくコウを連れてきたのに……頭にくるっすね。コウ頭を撫でて慰めるっす」
「断る!」
「なんで!?」
ここまで耐えてきた甲斐があった。俺は満面の笑みを浮かべると、サリナの命令を拒否して見せた。
「お前が俺に命令できるのは『オーラ』に関わる内容だけ。それ以外なら当然断ることもできるんだよ」
「で、でも……。食事を運んできたり、ここまで付いて来てくれたじゃないっすか!」
「そりゃ当たり前だろ。こんなアホを刺客に放ってきた相手に文句を言う必要があったからな」
だからこそ、俺もアリサもここに来たのだ。向こうから会いたいと言わなければ早々会える人物でもなかった。
「つまり……国王様」
「ああ。だから、あれほど切れ者に気を付けろと言ったのに……」
国王と横の人の怒りが爆発する。
「「この愚か者めっ! 減俸だ!!」」
「なしてっすかーーーーー!」
いまだ一人現状を理解していないサリナの叫び声が城内にこだました。
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