リライト

21日目: 文頭に重要用語を置く

　今日は3つの記事をリライトした。
　段々と作業に慣れ、スピードも休職前に戻っている。
　むしろ、以前よりスピードが速まっているかもしれない。休みを十分に取ったおかげだろう。

　人間には休みが必要なのだなと、今更ながら実感している。


　今日は、リライトの仕事で新しい発見をした。
　それが、「文頭に重要用語を置く」ということだ。

　ネットのユーザーは、基本的には記事を全部読まない。
　大体は、「飛ばし読み」をする。そうして、重要な部分だけを拾って、その記事が読むに値するかを直感で判断している。

　どこからユーザーが記事を読むかというと、もちろん文頭だ。
　文頭は、第一印象を決める。その記事に欲しい情報が入っているかを一瞬で判断するための材料になる。　

　だから、リライトの際は、できるだけ文頭にキーワードを置くようにしている。
　例えば、「ペットボトルの蓋を簡単に開ける方法」として、こんな文章があったとする。


　『滑り止めの役割を果たすので、ゴム手袋やタオルを使いましょう。また、プラスチックが少し膨張し、開けやすくなることがあるので、お湯に数秒間浸けても良いです』


　この文章は、原因→結果の順に書かれている。
　読者としては、何をすればいいのかを早く知りたいのだが、これだと最後まで粘り強く読み続けなければならない。

　これがもっと長文だと、何処に要点が書かれているのかわからず、読者を疲れさせてしまう。
　なので、こんな風にリライトする。

　
　『まず、ゴム手袋やタオルを使いましょう。滑り止めになるので、開けやすくなります。
　また、お湯に数秒間浸けても良いです。プラスチックが膨張し、開けやすくなります』


　こんな風にして、最初に「ゴム手袋」「タオル」「使う」といったキーワードを置く。
　そうすると、読者は何をすればいいのかがすぐにわかるので、読みやすくなる。

　文頭に固有名詞や動詞を置くと、内容がコンパクトに伝わるので、とてもわかりすい文章になる。
　

　AIは時々、文章をつなげて書くことがある。
　例えば、「薬の効果はどれくらい続くのか？」といった質問に答える際。

　AIは、「薬の効果には個人差がありますが、一般的には12時間だとされています」と書く。

　しかし、これだと「個人差」が先に入り、文章を邪魔をしている。なので、こんな風に変える。

　「12時間です。ですが、もちろん個人差があります」

　ここでも、先に「12時間」というキーワードを置く。そうすれば、知りたいことがすぐに目に入る。


　文頭に重要用語を置くというのは鉄則だ。忙しい人にも読ませるには、文章全体で何がキーワードかを読解することが欠かせない。