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第3章:狂った時間と狂わせる科学
44 夜の病院②
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2階も1階と同じ構造で、診察室と待合室、処置室があるフロアのようだ。
病院のフロアマップを見ると3階以降は入院病棟のようで、時々看護師や医師がエレベーターで上がっていくのが見える。
「なんか、病院の構造とか働いている人達の事詳しそうな感じするけど、夢の主って病院関係者なのかな?」
ペンライトを使うとバレてしまうので、暗闇の中を夢羽と死角をカバーしながら、診察室の廊下を歩いている。
そして、診察室に入り夢の主と要救助者の捜索を再開した。
「それか、あたしみたいに入院しているかだね」
「あ、そのパターンもあるのか……てか、夢羽って入院してるんだ」
「そうだよ。交通事故にあってから目が覚めてないからね……
「そうなんだ……」
「まあ、あたしは邪気をどうにかしたら起きると思うよ」
診察室の医師が座るイスを引いて、机の下を覗く夢羽。
そしてなぜか空のペットボトルを取り出して、何かをしている。
「あ、邪気をどうにかしたら魂が解放されるってそういうこと?」
私は診察台の下を確認する。
「そういうことよ。って、今まで何だと思ってたの?」
「秘密が喋れるようになる、かなー」
「それもあるわね」
要救助者がいなかったので、診察室を出る。
「うん? そういえば、生きてる夢羽にどうやって会うのさ」
「夢で会うのよ」
「それって夢の出来事になるから、現世で覚えてないんじゃない?」
次の診察室の中に入る。
そして、隠れられそうな場所を探し始める。
また夢羽は机の近くで何かをしている。
「普通の人は覚えてないだろうね。あたしは別だけどねー」
「夢羽は普通じゃないからね……」
「あたしは普通だよー」
ちょいカタコトで話す夢羽。
「いやいや。普通の人は粘土で物を作ったり、パイプイスでロボットを作ったりしないよ」
「……ですよねー」
今いる診察室にも探している人がいなかったので外に出た。
「どわ!?」
「なに!? どうしたの?」
出た瞬間目の前に骸骨顔が立っていた。
「距離離すよ!」
「あ! 骸骨顔!」
私は夢羽の腕を引っ張り、骸骨顔の横を抜け診察室を出た。
電撃弾にしておいた銃で骸骨顔を撃つ。
しかし、黒いローブが電撃を弾いてしまう。
「絶縁体!?」
私は直接ではなく床に電撃弾を撃つ。
だがなぜか広がらず、電撃弾が消失してしまう。
「弾がダメなら物理的に! 夢羽は先に走って!」
「わかったわ!」
夢羽が私より前に出たタイミングで近くのパイプイスを引きずって動かし、進行の阻害をする。
しかし、それも大きな鎌を一振りして真っ二つにされてしまった。
だが骸骨顔が通り過ぎた直後、真っ二つになったパイプイスが急に元通りになり、そして位置も元に戻った。
「夢羽、あれ見た!?」
「え? なにー? 今逃げるのに必死だから!」
「だよねー……壊されたパイプイスが勝手に直って、勝手に元の位置に戻された」
再びパイプイスを動かし、障害物を増やす。
そしてそれも骸骨顔によって真っ二つにされた。
「あ! 本当だ! あれって時間が巻き戻ってるんじゃない?」
「修復じゃなくて、壊れる前に戻ったってことか。だから設置場所に戻ってるのね」
「でもそれどころじゃないでしょ! あの骸骨顔どうするのよ!?」
距離は詰められていないが、追いかけられている。
診察室の廊下がそろそろ終点だ。
待合室に戻るためにここで曲がったりすると、追いつかれて真っ二つにされるかもしれない。
「何かないか?」
「……あ! あれ!」
夢羽が指した所に消火器があったので、私達が横切ったタイミングで、つくちゃんに殺傷弾に変えてもらった銃を2発ほど撃ち込んだ。
「ぐおおおお!」
視界が悪くなったからか、骸骨顔は叫びながら大きな鎌を振り回す。
「今のうちに」
「おけ!」
診察室の廊下を出て、待合室の広めの所の柱に隠れた。
少しして、骸骨顔が大きな鎌を引きずりながら診察室の廊下から出てきた。
「さて、どうしたらいいか……」
「これ使ってみて」
夢羽が渡してきたのは、
「何これ? ボタン?」
小さな箱に赤いボタンが1つだけある、何かを起動する定番のボタンスイッチだった。
「それ押すと、さっきあたしが設置してきた物が起動するよ」
「何置いてきたのさ」
たしか、ペットボトルを置いていた気がするんだけど。
「まあ、押してのお楽しみ。ほら、目の前に来てるよ」
骸骨顔が私達を探しているのか、キョロキョロしている。
「ええい! どうにでもなれ!」
私は夢羽から渡されたボタンを押した。
すると、
「……お? どっか行くぞ?」
「成功したようね」
「視線も感じなくなった」
私は隠れていた柱から身体を出して確認する。
「んで、あれってなに?」
「ちょっとした化学の実験かな。さっき、警備員さんの懐中電灯に反応していたから、灯りに反応するのかなって。それで、そのボタンを押したら材料が混ざって化学反応を起こして発光する物を作ったの」
「そんなのがあるんだ! ん? 材料はどこに?」
「検査科ってところから拝借」
「本当はダメだけど、夢だしいいか……」
さっきの診察室の廊下に戻り、1番奥の診察室に入った。
「てか、あの骸骨顔とこの視線、別物かも」
「どうして?」
「一緒の人が見ているんだったら、すぐに私達の場所わかるでしょ?」
「たしかにそうね。あ!」
夢羽が何かを見つけたようだ。
私も側に寄る。
「うわ……こんなにギューギューにされちゃって……大丈夫ですか?」
私は、縛られて診察室の机の下に押し込められている局員に話しかけた。
だが反応がない。
「気絶しているのかな。とりあえず、縄は切っておくね」
ナイフで縄を切り始める。
「風羽、こっちにも局員がいるよ」
夢羽がどんどん要救助者を見つけている。
そういえばさっき、このフロアの診察室で骸骨顔に出くわしたけど、もしかして……
そう思ってたら
「風羽! 奴が来た!!」
予想通り、骸骨顔が戻ってきた。
どうやら、要救助者を監禁しているのはこの骸骨顔のようだ。
「夢羽! あれはまだあるの?」
「あるよ!」
夢羽はそう言い、長細い棒を転がしてきた。
「なにこれ!」
「さっきの発光物と同じ仕組みの物だよ」
「どうやって使うの!?」
「折って!」
「折る!?」
私はその棒を思いっきり折った。
中でパキっという音が鳴り、そして青白く光りだした。
「おお! って、これってサイリウムじゃん!」
「そうだよー。化学!」
「そうだったのか……って、私が持ってたら場所バレるじゃん!」
そう言いながら、やたらと長い診察室の廊下に下手で投げて転がした。
「どうだ! ……あっち行った! 今のうち!」
「風羽、こっちの局員の縄も切って!」
「りょーかい!」
私は急いで夢羽の近くに行き、気絶しているもう1人の局員の縄を切った。
「よし! 脱出!」
私と夢羽それぞれで1人ずつ、腕を肩に回して引きずって診察室から待合室に移動した。
「また来た! 何に反応している!?」
「あ! 風羽が担いでいる局員のカバンに、光るストラップが下がってる!」
「ちょっ! それは狙われる!」
局員のカバンを見る。
そして、ストラップをカバンの中に押し込んだ。
「これでよし!」
骸骨顔は見失ったのか、キョロキョロしながら待合室の中を歩き始める。
「もうちょっと距離を離したい。夢羽、これあと何本くらいある?」
私は2本目のサイリウムを折り、そして
「残り5本よ!」
「5本! 十分! ほれ、取りに行きなー」
奥の方へ、転がすように投げた。
それを追う骸骨顔。
「……なんか犬に見えてきた……」
「奇遇ね。あたしもよ」
「でも、あんな大きな鎌を持った犬は嫌だな」
「そうね……」
骸骨顔と距離を離しながら、どこまで走っていくか見守っている。
追いついた骸骨顔はそのサイリウムに対し、鎌でざっくりと真っ二つにしてしまった。
「うわ! 戻ってきた!」
「ギリギリまで近づけてから投げる!」
「あいよ!」
骸骨顔が鎌を振り回しながら近づいてきた。
ギリギリまで近づいたのを確認し、また別の色のサイリウムを折って奥に向かって投げた。
また、骸骨顔はそれを追いかけ始める。
「風羽! エレベーターのスイッチ、上に押したよ!」
「上? 私達下に行く予定だけど」
「エレベーターは囮ね。あっちから行くわよ」
夢羽は階段を指す。
「うわ……ちょっと休んじゃおうよ」
「行くわよ!」
「……りょーかい」
局員を引きずりながら、階段をゆっくりと下りていった。
病院のフロアマップを見ると3階以降は入院病棟のようで、時々看護師や医師がエレベーターで上がっていくのが見える。
「なんか、病院の構造とか働いている人達の事詳しそうな感じするけど、夢の主って病院関係者なのかな?」
ペンライトを使うとバレてしまうので、暗闇の中を夢羽と死角をカバーしながら、診察室の廊下を歩いている。
そして、診察室に入り夢の主と要救助者の捜索を再開した。
「それか、あたしみたいに入院しているかだね」
「あ、そのパターンもあるのか……てか、夢羽って入院してるんだ」
「そうだよ。交通事故にあってから目が覚めてないからね……
「そうなんだ……」
「まあ、あたしは邪気をどうにかしたら起きると思うよ」
診察室の医師が座るイスを引いて、机の下を覗く夢羽。
そしてなぜか空のペットボトルを取り出して、何かをしている。
「あ、邪気をどうにかしたら魂が解放されるってそういうこと?」
私は診察台の下を確認する。
「そういうことよ。って、今まで何だと思ってたの?」
「秘密が喋れるようになる、かなー」
「それもあるわね」
要救助者がいなかったので、診察室を出る。
「うん? そういえば、生きてる夢羽にどうやって会うのさ」
「夢で会うのよ」
「それって夢の出来事になるから、現世で覚えてないんじゃない?」
次の診察室の中に入る。
そして、隠れられそうな場所を探し始める。
また夢羽は机の近くで何かをしている。
「普通の人は覚えてないだろうね。あたしは別だけどねー」
「夢羽は普通じゃないからね……」
「あたしは普通だよー」
ちょいカタコトで話す夢羽。
「いやいや。普通の人は粘土で物を作ったり、パイプイスでロボットを作ったりしないよ」
「……ですよねー」
今いる診察室にも探している人がいなかったので外に出た。
「どわ!?」
「なに!? どうしたの?」
出た瞬間目の前に骸骨顔が立っていた。
「距離離すよ!」
「あ! 骸骨顔!」
私は夢羽の腕を引っ張り、骸骨顔の横を抜け診察室を出た。
電撃弾にしておいた銃で骸骨顔を撃つ。
しかし、黒いローブが電撃を弾いてしまう。
「絶縁体!?」
私は直接ではなく床に電撃弾を撃つ。
だがなぜか広がらず、電撃弾が消失してしまう。
「弾がダメなら物理的に! 夢羽は先に走って!」
「わかったわ!」
夢羽が私より前に出たタイミングで近くのパイプイスを引きずって動かし、進行の阻害をする。
しかし、それも大きな鎌を一振りして真っ二つにされてしまった。
だが骸骨顔が通り過ぎた直後、真っ二つになったパイプイスが急に元通りになり、そして位置も元に戻った。
「夢羽、あれ見た!?」
「え? なにー? 今逃げるのに必死だから!」
「だよねー……壊されたパイプイスが勝手に直って、勝手に元の位置に戻された」
再びパイプイスを動かし、障害物を増やす。
そしてそれも骸骨顔によって真っ二つにされた。
「あ! 本当だ! あれって時間が巻き戻ってるんじゃない?」
「修復じゃなくて、壊れる前に戻ったってことか。だから設置場所に戻ってるのね」
「でもそれどころじゃないでしょ! あの骸骨顔どうするのよ!?」
距離は詰められていないが、追いかけられている。
診察室の廊下がそろそろ終点だ。
待合室に戻るためにここで曲がったりすると、追いつかれて真っ二つにされるかもしれない。
「何かないか?」
「……あ! あれ!」
夢羽が指した所に消火器があったので、私達が横切ったタイミングで、つくちゃんに殺傷弾に変えてもらった銃を2発ほど撃ち込んだ。
「ぐおおおお!」
視界が悪くなったからか、骸骨顔は叫びながら大きな鎌を振り回す。
「今のうちに」
「おけ!」
診察室の廊下を出て、待合室の広めの所の柱に隠れた。
少しして、骸骨顔が大きな鎌を引きずりながら診察室の廊下から出てきた。
「さて、どうしたらいいか……」
「これ使ってみて」
夢羽が渡してきたのは、
「何これ? ボタン?」
小さな箱に赤いボタンが1つだけある、何かを起動する定番のボタンスイッチだった。
「それ押すと、さっきあたしが設置してきた物が起動するよ」
「何置いてきたのさ」
たしか、ペットボトルを置いていた気がするんだけど。
「まあ、押してのお楽しみ。ほら、目の前に来てるよ」
骸骨顔が私達を探しているのか、キョロキョロしている。
「ええい! どうにでもなれ!」
私は夢羽から渡されたボタンを押した。
すると、
「……お? どっか行くぞ?」
「成功したようね」
「視線も感じなくなった」
私は隠れていた柱から身体を出して確認する。
「んで、あれってなに?」
「ちょっとした化学の実験かな。さっき、警備員さんの懐中電灯に反応していたから、灯りに反応するのかなって。それで、そのボタンを押したら材料が混ざって化学反応を起こして発光する物を作ったの」
「そんなのがあるんだ! ん? 材料はどこに?」
「検査科ってところから拝借」
「本当はダメだけど、夢だしいいか……」
さっきの診察室の廊下に戻り、1番奥の診察室に入った。
「てか、あの骸骨顔とこの視線、別物かも」
「どうして?」
「一緒の人が見ているんだったら、すぐに私達の場所わかるでしょ?」
「たしかにそうね。あ!」
夢羽が何かを見つけたようだ。
私も側に寄る。
「うわ……こんなにギューギューにされちゃって……大丈夫ですか?」
私は、縛られて診察室の机の下に押し込められている局員に話しかけた。
だが反応がない。
「気絶しているのかな。とりあえず、縄は切っておくね」
ナイフで縄を切り始める。
「風羽、こっちにも局員がいるよ」
夢羽がどんどん要救助者を見つけている。
そういえばさっき、このフロアの診察室で骸骨顔に出くわしたけど、もしかして……
そう思ってたら
「風羽! 奴が来た!!」
予想通り、骸骨顔が戻ってきた。
どうやら、要救助者を監禁しているのはこの骸骨顔のようだ。
「夢羽! あれはまだあるの?」
「あるよ!」
夢羽はそう言い、長細い棒を転がしてきた。
「なにこれ!」
「さっきの発光物と同じ仕組みの物だよ」
「どうやって使うの!?」
「折って!」
「折る!?」
私はその棒を思いっきり折った。
中でパキっという音が鳴り、そして青白く光りだした。
「おお! って、これってサイリウムじゃん!」
「そうだよー。化学!」
「そうだったのか……って、私が持ってたら場所バレるじゃん!」
そう言いながら、やたらと長い診察室の廊下に下手で投げて転がした。
「どうだ! ……あっち行った! 今のうち!」
「風羽、こっちの局員の縄も切って!」
「りょーかい!」
私は急いで夢羽の近くに行き、気絶しているもう1人の局員の縄を切った。
「よし! 脱出!」
私と夢羽それぞれで1人ずつ、腕を肩に回して引きずって診察室から待合室に移動した。
「また来た! 何に反応している!?」
「あ! 風羽が担いでいる局員のカバンに、光るストラップが下がってる!」
「ちょっ! それは狙われる!」
局員のカバンを見る。
そして、ストラップをカバンの中に押し込んだ。
「これでよし!」
骸骨顔は見失ったのか、キョロキョロしながら待合室の中を歩き始める。
「もうちょっと距離を離したい。夢羽、これあと何本くらいある?」
私は2本目のサイリウムを折り、そして
「残り5本よ!」
「5本! 十分! ほれ、取りに行きなー」
奥の方へ、転がすように投げた。
それを追う骸骨顔。
「……なんか犬に見えてきた……」
「奇遇ね。あたしもよ」
「でも、あんな大きな鎌を持った犬は嫌だな」
「そうね……」
骸骨顔と距離を離しながら、どこまで走っていくか見守っている。
追いついた骸骨顔はそのサイリウムに対し、鎌でざっくりと真っ二つにしてしまった。
「うわ! 戻ってきた!」
「ギリギリまで近づけてから投げる!」
「あいよ!」
骸骨顔が鎌を振り回しながら近づいてきた。
ギリギリまで近づいたのを確認し、また別の色のサイリウムを折って奥に向かって投げた。
また、骸骨顔はそれを追いかけ始める。
「風羽! エレベーターのスイッチ、上に押したよ!」
「上? 私達下に行く予定だけど」
「エレベーターは囮ね。あっちから行くわよ」
夢羽は階段を指す。
「うわ……ちょっと休んじゃおうよ」
「行くわよ!」
「……りょーかい」
局員を引きずりながら、階段をゆっくりと下りていった。
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