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第二章 熱き炎よギルロに届け、切なる思い
その61
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実がなってる木を見つけたけど、この実が食えるかどうかだな。小動物でもいたら、食わせてみるか?そんなものは見当たらないから、結局、俺が食うしかないな。
山に生えていたキノコが毒キノコで、食中毒を起こしたとか、ニュースで見た事がある気がする。
密林地帯に棲むカエルが、赤い色をしていたけど、あれ、猛毒らしいからな。目立つ色をしてるけど、外敵に警戒させるためとか聞いた気がする。口にくわえると、皮膚から猛毒を出すとかだよな。
この木の実も、一種の警戒色だったりして。見た目、逆三角形で粒々が見えるから、イチゴみたいでおいしそうなんだけどな。
匂いはどうだ?
くんくん。
…。
無臭だ。多分、おいしくないんだろうな。それどころか、毒が入っている可能性もある。これは食べないでおこうか。
お?
地面から、キノコがいくつか生えてるぞ。ただ、その色は赤い。
これは毒だろう…。真っ赤なキノコなんて、食べたくもないな。そもそも、おいしそうじゃないからな。
あ。
少し離れた場所だけど、空に細い煙が上ってるのが見えるな。何処かで焚き火でもしてんのかな?それとも、家の煙突から煙が出ている?
高速這い這いの赤ちゃんもどきは、あの場所にある家からこの森に出てきてんのかな。
もし、他にも人がいるんなら、ちょっと警戒するべきだな。この世界の奴らは、人を油断させて殺そうとするだろうから。
お腹空いたな。シュテイールがいれば、何か食べ物をもらえたかも知れないけど、今はいないからな。
でも、あいつも、油断ならない奴だ。
俺を、何処かで陥れようと思っている可能性は大いにあり得る。
何のために?理由なんて、ないんだよ。あいつ、出会った頃から、人をバカにする癖があったし、旅の合間にも、俺が危機に陥っても、助けないって言ってたからな。俺がどう死ぬかを見たいとか言ってなかったかな?気のせいか?
今、俺がこうやって1人になれたのは、ある意味良かったのかもな。今は、この世界の誰も信じられないからな。そして、裏切られた時、俺は自分の身を守れない。
少し体を鍛えるしかないよな。大剣も、前みたいにすごい重いって感じなくなってきたし、いくつかの戦いの中で、体が少しずつ鍛えられてきたのかも知れない。でも、自分でも、何か鍛錬をするべきだな。変な奴に出会って、成す術もなく、殺されたくはないからな。
ピロリン!
青い透けた電子枠…!
これ、おもしろいよな。どういう魔法でこんな風に表示させられるんだろう。手をかざしても、温かいとか、冷たいとかもないんだよな。これ、火で描いてる訳じゃなさそうだ。
えーと。
『テテ、ベルダイザー見つかったか?オデ、また超音波見つけたど。今度は近寄らなかった。もう、見間違えない』
パルンガか。お前のためにベルダイザーを探す旅に出てる訳じゃないんだけどな。何だ、この森に棲息してんのか?そのベルダイザーって虎。超音波は、あの赤ちゃんもどきの事だよな。まだこの辺徘徊してんのか、あの赤ちゃんもどきの化け物は。額の目を開けて、偉そうな事言ってたけど、今度会ったら、その額の目にレモン汁でもかけてやらないと気が済まないな。
「アルテリンコ・ブイ」
パルンガにメッセージを返してやろう。
まだ見つかってないよ、と。ちなみに、この森で毒が入ってない木の実って、どんなものがある?
よし。一応、パルンガの反応を見てみるか。まさか、ベルダイザーを探してるって思われてるのに、あえて毒のある木の実を紹介したりしないだろうからな。
ピロリン!
おお…!返信早過ぎねぇか?速攻で返してきやがった。
どれ…。
『毒なんて入ってるものがあるのか?オデ、知らなかった』
ダメだこいつ。多分、毒の耐性があるな。その言葉信用してこの森のもの何でも食べたら、多分、死ぬ…。少なくとも、あの赤いキノコは絶対にヤバい色してるからな。
匂いかいで、いい匂いしてたら食べるか。それしかないよな。
それか、あの細い煙の元をたどって、その家の食べ物を盗むか。もちろん、見つかったら、処刑されるだろうけどな。
まだ家とは決まった訳じゃないけど。少し、探ってみようかな。
いや、止めておくか。俺は窃盗犯じゃねぇし。
いいや、あのさっきのイチゴみたいな木の実を食べてやるよ。一度死んでるんだ、後悔はないよな。いや、十分あるな…。でも、お腹空いたから、食べてみるか。
えーと。
あ、あった。
ブチッ。
パクッ。
もぐもぐ…。
ぐえ!
辛いッ!!
山に生えていたキノコが毒キノコで、食中毒を起こしたとか、ニュースで見た事がある気がする。
密林地帯に棲むカエルが、赤い色をしていたけど、あれ、猛毒らしいからな。目立つ色をしてるけど、外敵に警戒させるためとか聞いた気がする。口にくわえると、皮膚から猛毒を出すとかだよな。
この木の実も、一種の警戒色だったりして。見た目、逆三角形で粒々が見えるから、イチゴみたいでおいしそうなんだけどな。
匂いはどうだ?
くんくん。
…。
無臭だ。多分、おいしくないんだろうな。それどころか、毒が入っている可能性もある。これは食べないでおこうか。
お?
地面から、キノコがいくつか生えてるぞ。ただ、その色は赤い。
これは毒だろう…。真っ赤なキノコなんて、食べたくもないな。そもそも、おいしそうじゃないからな。
あ。
少し離れた場所だけど、空に細い煙が上ってるのが見えるな。何処かで焚き火でもしてんのかな?それとも、家の煙突から煙が出ている?
高速這い這いの赤ちゃんもどきは、あの場所にある家からこの森に出てきてんのかな。
もし、他にも人がいるんなら、ちょっと警戒するべきだな。この世界の奴らは、人を油断させて殺そうとするだろうから。
お腹空いたな。シュテイールがいれば、何か食べ物をもらえたかも知れないけど、今はいないからな。
でも、あいつも、油断ならない奴だ。
俺を、何処かで陥れようと思っている可能性は大いにあり得る。
何のために?理由なんて、ないんだよ。あいつ、出会った頃から、人をバカにする癖があったし、旅の合間にも、俺が危機に陥っても、助けないって言ってたからな。俺がどう死ぬかを見たいとか言ってなかったかな?気のせいか?
今、俺がこうやって1人になれたのは、ある意味良かったのかもな。今は、この世界の誰も信じられないからな。そして、裏切られた時、俺は自分の身を守れない。
少し体を鍛えるしかないよな。大剣も、前みたいにすごい重いって感じなくなってきたし、いくつかの戦いの中で、体が少しずつ鍛えられてきたのかも知れない。でも、自分でも、何か鍛錬をするべきだな。変な奴に出会って、成す術もなく、殺されたくはないからな。
ピロリン!
青い透けた電子枠…!
これ、おもしろいよな。どういう魔法でこんな風に表示させられるんだろう。手をかざしても、温かいとか、冷たいとかもないんだよな。これ、火で描いてる訳じゃなさそうだ。
えーと。
『テテ、ベルダイザー見つかったか?オデ、また超音波見つけたど。今度は近寄らなかった。もう、見間違えない』
パルンガか。お前のためにベルダイザーを探す旅に出てる訳じゃないんだけどな。何だ、この森に棲息してんのか?そのベルダイザーって虎。超音波は、あの赤ちゃんもどきの事だよな。まだこの辺徘徊してんのか、あの赤ちゃんもどきの化け物は。額の目を開けて、偉そうな事言ってたけど、今度会ったら、その額の目にレモン汁でもかけてやらないと気が済まないな。
「アルテリンコ・ブイ」
パルンガにメッセージを返してやろう。
まだ見つかってないよ、と。ちなみに、この森で毒が入ってない木の実って、どんなものがある?
よし。一応、パルンガの反応を見てみるか。まさか、ベルダイザーを探してるって思われてるのに、あえて毒のある木の実を紹介したりしないだろうからな。
ピロリン!
おお…!返信早過ぎねぇか?速攻で返してきやがった。
どれ…。
『毒なんて入ってるものがあるのか?オデ、知らなかった』
ダメだこいつ。多分、毒の耐性があるな。その言葉信用してこの森のもの何でも食べたら、多分、死ぬ…。少なくとも、あの赤いキノコは絶対にヤバい色してるからな。
匂いかいで、いい匂いしてたら食べるか。それしかないよな。
それか、あの細い煙の元をたどって、その家の食べ物を盗むか。もちろん、見つかったら、処刑されるだろうけどな。
まだ家とは決まった訳じゃないけど。少し、探ってみようかな。
いや、止めておくか。俺は窃盗犯じゃねぇし。
いいや、あのさっきのイチゴみたいな木の実を食べてやるよ。一度死んでるんだ、後悔はないよな。いや、十分あるな…。でも、お腹空いたから、食べてみるか。
えーと。
あ、あった。
ブチッ。
パクッ。
もぐもぐ…。
ぐえ!
辛いッ!!
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