91 / 438
第二章 熱き炎よギルロに届け、切なる思い
その26
しおりを挟む
並木道を歩いている人が俺達以外、誰もいないな。ここは、普段は使われていない道なのか?大恩人様専用通路なわけか?だから、俺が通れるわけだな。なら、よし!そんなわけないよな。
何か、この道の先に、鉄の壁が広がってるな。真ん中に、赤い門が見える。その門の前に、2人くらい、鎧を着た奴が立ってるよな。恩人だから、気持ちよく通してくれよ。今の不快な気持ちを吹き飛ばすくらい、さ。
フグイッシュがこの街に来ていると言っていたグレンベール・アルシオンは、まだこの街にいるのかな?そもそも、グレンベールって言っても、グレンベール・パンナコッタとか、別人だったら意味がないからな、ちょっと聞いてみるか。
「フグイッシュ、さっき言ってたグレンベールは、グレンベール・アルシオン?ギルロの配下とかの…」
「え…?あー、そうだよ、多分。グレンベール・アルシオンだよ。何とか大将って肩書きがついていたよね」
「まだいるのかな、この街に」
「来る時は、しばらくこの街に留まるんだよ。昨日見かけたから、いつも通りなら、いるはずだけどね」
やっぱり、ギルロの配下の高天魔四大将の1人、炎真大将グレンベール・アルシオン、か。まだいそうだな。
シュティールが、気さくな感じの人なんて言い方してたよな、確か。
俺が探せと言われたギルロの体と魂…。ギルロの事、どう思ってるんだろう。もしかして、すでにそのギルロの体と魂の場所を知ってたりしないかな。
そしたら、俺。
すぐに、日本に帰れる?
帰れるよな!?
よし!
グレンベールに会おう!
赤い門に近づいてきたぞ。でも、門の前にいる2人、よく輝いてる鎧だな。鏡みたいだぞ。頭の兜のつばで目がよく見えないけど、口が頑固さを表してる。少し体を揺らすだけで、何か戦い慣れてる様な感じがするな。もしかして、街中にいる機械兵より強いんじゃないか?
まさか、戦ったりしないよな?
兜の額辺りにあるのは、目の飾りか。悪趣味だな。兜の上に金色の角が2本生えてる。雄牛みたいに曲がりくねって。やっぱり、強そうだな。腰に長い剣が2本あるけど、まさか双剣で戦えるのか?ボーグン族って、大陸修復って聞いていたから、技術者っていう印象だったけど、技術者が多くいる種族だって、その中に戦うのが得意な奴がいてもおかしくはないよな。
「あれ?ごめん、イクト」
何の謝罪だ、フグイッシュ。まさか、このカオスとなったこの心を癒す事ができなくなったのか?ダメだぞ、それは。今は日本の事を忘れさせてほしいんだよ。少なくとも、今日は。
「上級鋼兵があそこに立っている時は、ボーグン族でも入るのが難しいんだ。グレンベールが来てるからなのかな…?」
フグイッシュがそう言って、作り笑顔を俺に向けて、何とかごまかそうとしてるな。フグイッシュ、無理だぞ。俺は人並みにかわいいと思う女には弱いけど、何よりも女が好きというほど、女好きじゃない。多分、俺の好きな焼きとうもろこしには負ける。焼きとうもろこしと女を並べたら、多分、焼きとうもろこしを取る。
いや、わからないけど、今は、女の作り笑顔は、いらない。俺の不快極まりないこの気持ちを一気に変えてくれる楽園が必要なんだ。頼むから、楽園、くれ。
門の前の角つき兵が俺達を警戒している。いや、俺だけを警戒しているのか?このボーグン族の恩人、矢倉郁人様を。いい度胸してるな。恩知らずめがっ!…別に俺が何かをしたわけじゃないんだけどな。
「おい、お前達。この先は通行止めだ。今は入る事ができない。出直して来るがいい」
あーあ。角つき兵が、言ってきたぞ。フグイッシュ、何とかしてくれよ。この恩人様を誰だと思ってるんだ、ボーグン族の街中、全て顔パスの大恩人イクト様だぞ、と。
「何でだよ、せっかくここまで来たのにさ。中で何をやってるんだよぉ?」
「炎真大将グレンベール・アルシオンと我々の鳳凰院が話し合いを進めている。情報漏洩防止策として、この区画の進入を禁止している」
高天魔四大将の1人、グレンベール・アルシオンは、この先か。これは、シュティールを探してこの事を伝えるべきかな。いや、シュティールも、この街の状況を知ろうと歩き回ってるのかも知れないし、俺は俺で探した方がいいのかな。
「フグイッシュ、どうする?」
「う…」
「お前達に選択の余地はない。立ち去れ。そして、日を改めてまた来るといい」
うるせーな。何を偉そうに。別にお前ら、俺の親でも兄弟でも、先生でもないんだから、そんな偉そうな言い方する事もないよな。言われなくても、帰ってやるよ。
「フグイッシュ、帰ろうぜ。別に、こんな所、入りたくもないし」
何だ、この雄牛兵、イヤな顔したな。怒ったか?なら、大成功だ。せいぜい、気を悪くして、寝つき悪くしてくれよな。俺も、お前らの態度で気分悪いんだからさ。
「わかった。一度、帰ろう」
グレンベールがこの街に来てるって、わかっただけでもよかった。ギルロの事、その話し合いとやらが終わったら、グレンベールに直接聞くしがないな。俺、意外と早く日本に帰れるかも知れないぞ。
「もしかしたら、このクェル・ダ・ベル第2大陸の修復がうまくいっていないのかも…」
え?
フグ子さん?
今、何か言いましたか?
何か、この道の先に、鉄の壁が広がってるな。真ん中に、赤い門が見える。その門の前に、2人くらい、鎧を着た奴が立ってるよな。恩人だから、気持ちよく通してくれよ。今の不快な気持ちを吹き飛ばすくらい、さ。
フグイッシュがこの街に来ていると言っていたグレンベール・アルシオンは、まだこの街にいるのかな?そもそも、グレンベールって言っても、グレンベール・パンナコッタとか、別人だったら意味がないからな、ちょっと聞いてみるか。
「フグイッシュ、さっき言ってたグレンベールは、グレンベール・アルシオン?ギルロの配下とかの…」
「え…?あー、そうだよ、多分。グレンベール・アルシオンだよ。何とか大将って肩書きがついていたよね」
「まだいるのかな、この街に」
「来る時は、しばらくこの街に留まるんだよ。昨日見かけたから、いつも通りなら、いるはずだけどね」
やっぱり、ギルロの配下の高天魔四大将の1人、炎真大将グレンベール・アルシオン、か。まだいそうだな。
シュティールが、気さくな感じの人なんて言い方してたよな、確か。
俺が探せと言われたギルロの体と魂…。ギルロの事、どう思ってるんだろう。もしかして、すでにそのギルロの体と魂の場所を知ってたりしないかな。
そしたら、俺。
すぐに、日本に帰れる?
帰れるよな!?
よし!
グレンベールに会おう!
赤い門に近づいてきたぞ。でも、門の前にいる2人、よく輝いてる鎧だな。鏡みたいだぞ。頭の兜のつばで目がよく見えないけど、口が頑固さを表してる。少し体を揺らすだけで、何か戦い慣れてる様な感じがするな。もしかして、街中にいる機械兵より強いんじゃないか?
まさか、戦ったりしないよな?
兜の額辺りにあるのは、目の飾りか。悪趣味だな。兜の上に金色の角が2本生えてる。雄牛みたいに曲がりくねって。やっぱり、強そうだな。腰に長い剣が2本あるけど、まさか双剣で戦えるのか?ボーグン族って、大陸修復って聞いていたから、技術者っていう印象だったけど、技術者が多くいる種族だって、その中に戦うのが得意な奴がいてもおかしくはないよな。
「あれ?ごめん、イクト」
何の謝罪だ、フグイッシュ。まさか、このカオスとなったこの心を癒す事ができなくなったのか?ダメだぞ、それは。今は日本の事を忘れさせてほしいんだよ。少なくとも、今日は。
「上級鋼兵があそこに立っている時は、ボーグン族でも入るのが難しいんだ。グレンベールが来てるからなのかな…?」
フグイッシュがそう言って、作り笑顔を俺に向けて、何とかごまかそうとしてるな。フグイッシュ、無理だぞ。俺は人並みにかわいいと思う女には弱いけど、何よりも女が好きというほど、女好きじゃない。多分、俺の好きな焼きとうもろこしには負ける。焼きとうもろこしと女を並べたら、多分、焼きとうもろこしを取る。
いや、わからないけど、今は、女の作り笑顔は、いらない。俺の不快極まりないこの気持ちを一気に変えてくれる楽園が必要なんだ。頼むから、楽園、くれ。
門の前の角つき兵が俺達を警戒している。いや、俺だけを警戒しているのか?このボーグン族の恩人、矢倉郁人様を。いい度胸してるな。恩知らずめがっ!…別に俺が何かをしたわけじゃないんだけどな。
「おい、お前達。この先は通行止めだ。今は入る事ができない。出直して来るがいい」
あーあ。角つき兵が、言ってきたぞ。フグイッシュ、何とかしてくれよ。この恩人様を誰だと思ってるんだ、ボーグン族の街中、全て顔パスの大恩人イクト様だぞ、と。
「何でだよ、せっかくここまで来たのにさ。中で何をやってるんだよぉ?」
「炎真大将グレンベール・アルシオンと我々の鳳凰院が話し合いを進めている。情報漏洩防止策として、この区画の進入を禁止している」
高天魔四大将の1人、グレンベール・アルシオンは、この先か。これは、シュティールを探してこの事を伝えるべきかな。いや、シュティールも、この街の状況を知ろうと歩き回ってるのかも知れないし、俺は俺で探した方がいいのかな。
「フグイッシュ、どうする?」
「う…」
「お前達に選択の余地はない。立ち去れ。そして、日を改めてまた来るといい」
うるせーな。何を偉そうに。別にお前ら、俺の親でも兄弟でも、先生でもないんだから、そんな偉そうな言い方する事もないよな。言われなくても、帰ってやるよ。
「フグイッシュ、帰ろうぜ。別に、こんな所、入りたくもないし」
何だ、この雄牛兵、イヤな顔したな。怒ったか?なら、大成功だ。せいぜい、気を悪くして、寝つき悪くしてくれよな。俺も、お前らの態度で気分悪いんだからさ。
「わかった。一度、帰ろう」
グレンベールがこの街に来てるって、わかっただけでもよかった。ギルロの事、その話し合いとやらが終わったら、グレンベールに直接聞くしがないな。俺、意外と早く日本に帰れるかも知れないぞ。
「もしかしたら、このクェル・ダ・ベル第2大陸の修復がうまくいっていないのかも…」
え?
フグ子さん?
今、何か言いましたか?
0
お気に入りに追加
26
あなたにおすすめの小説
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
【完結】家族にサヨナラ。皆様ゴキゲンヨウ。
くま
恋愛
「すまない、アデライトを愛してしまった」
「ソフィア、私の事許してくれるわよね?」
いきなり婚約破棄をする婚約者と、それが当たり前だと言い張る姉。そしてその事を家族は姉達を責めない。
「病弱なアデライトに譲ってあげなさい」と……
私は昔から家族からは二番目扱いをされていた。いや、二番目どころでもなかった。私だって、兄や姉、妹達のように愛されたかった……だけど、いつも優先されるのは他のキョウダイばかり……我慢ばかりの毎日。
「マカロン家の長男であり次期当主のジェイコブをきちんと、敬い立てなさい」
「はい、お父様、お母様」
「長女のアデライトは体が弱いのですよ。ソフィア、貴女がきちんと長女の代わりに動くのですよ」
「……はい」
「妹のアメリーはまだ幼い。お前は我慢しなさい。下の子を面倒見るのは当然なのだから」
「はい、わかりました」
パーティー、私の誕生日、どれも私だけのなんてなかった。親はいつも私以外のキョウダイばかり、
兄も姉や妹ばかり構ってばかり。姉は病弱だからと言い私に八つ当たりするばかり。妹は我儘放題。
誰も私の言葉を聞いてくれない。
誰も私を見てくれない。
そして婚約者だったオスカー様もその一人だ。病弱な姉を守ってあげたいと婚約破棄してすぐに姉と婚約をした。家族は姉を祝福していた。私に一言も…慰めもせず。
ある日、熱にうなされ誰もお見舞いにきてくれなかった時、前世を思い出す。前世の私は家族と仲良くもしており、色々と明るい性格の持ち主さん。
「……なんか、馬鹿みたいだわ!」
もう、我慢もやめよう!家族の前で良い子になるのはもうやめる!
ふるゆわ設定です。
※家族という呪縛から解き放たれ自分自身を見つめ、好きな事を見つけだすソフィアを応援して下さい!
※ざまあ話とか読むのは好きだけど書くとなると難しいので…読者様が望むような結末に納得いかないかもしれません。🙇♀️でも頑張るます。それでもよければ、どうぞ!
追加文
番外編も現在進行中です。こちらはまた別な主人公です。
婚約破棄はいいですが、あなた学院に届け出てる仕事と違いませんか?
来住野つかさ
恋愛
侯爵令嬢オリヴィア・マルティネスの現在の状況を端的に表すならば、絶体絶命と言える。何故なら今は王立学院卒業式の記念パーティの真っ最中。華々しいこの催しの中で、婚約者のシェルドン第三王子殿下に婚約破棄と断罪を言い渡されているからだ。
パン屋で働く苦学生・平民のミナを隣において、シェルドン殿下と側近候補達に断罪される段になって、オリヴィアは先手を打つ。「ミナさん、あなた学院に提出している『就業許可申請書』に書いた勤務内容に偽りがありますわよね?」――
よくある婚約破棄ものです。R15は保険です。あからさまな表現はないはずです。
※この作品は『カクヨム』『小説家になろう』にも掲載しています。
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
〖完結〗死にかけて前世の記憶が戻りました。側妃? 贅沢出来るなんて最高! と思っていたら、陛下が甘やかしてくるのですが?
藍川みいな
恋愛
私は死んだはずだった。
目を覚ましたら、そこは見知らぬ世界。しかも、国王陛下の側妃になっていた。
前世の記憶が戻る前は、冷遇されていたらしい。そして池に身を投げた。死にかけたことで、私は前世の記憶を思い出した。
前世では借金取りに捕まり、お金を返す為にキャバ嬢をしていた。給料は全部持っていかれ、食べ物にも困り、ガリガリに痩せ細った私は路地裏に捨てられて死んだ。そんな私が、側妃? 冷遇なんて構わない! こんな贅沢が出来るなんて幸せ過ぎるじゃない!
そう思っていたのに、いつの間にか陛下が甘やかして来るのですが?
設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。
元悪役令嬢はオンボロ修道院で余生を過ごす
こうじ
ファンタジー
両親から妹に婚約者を譲れと言われたレスナー・ティアント。彼女は勝手な両親や裏切った婚約者、寝取った妹に嫌気がさし自ら修道院に入る事にした。研修期間を経て彼女は修道院に入る事になったのだが彼女が送られたのは廃墟寸前の修道院でしかも修道女はレスナー一人のみ。しかし、彼女にとっては好都合だった。『誰にも邪魔されずに好きな事が出来る!これって恵まれているんじゃ?』公爵令嬢から修道女になったレスナーののんびり修道院ライフが始まる!
《勘違い》で婚約破棄された令嬢は失意のうちに自殺しました。
友坂 悠
ファンタジー
「婚約を考え直そう」
貴族院の卒業パーティーの会場で、婚約者フリードよりそう告げられたエルザ。
「それは、婚約を破棄されるとそういうことなのでしょうか?」
耳を疑いそう聞き返すも、
「君も、その方が良いのだろう?」
苦虫を噛み潰すように、そう吐き出すフリードに。
全てに絶望し、失意のうちに自死を選ぶエルザ。
絶景と評判の観光地でありながら、自殺の名所としても知られる断崖絶壁から飛び降りた彼女。
だったのですが。
【本編完結】さようなら、そしてどうかお幸せに ~彼女の選んだ決断
Hinaki
ファンタジー
16歳の侯爵令嬢エルネスティーネには結婚目前に控えた婚約者がいる。
23歳の公爵家当主ジークヴァルト。
年上の婚約者には気付けば幼いエルネスティーネよりも年齢も近く、彼女よりも女性らしい色香を纏った女友達が常にジークヴァルトの傍にいた。
ただの女友達だと彼は言う。
だが偶然エルネスティーネは知ってしまった。
彼らが友人ではなく想い合う関係である事を……。
また政略目的で結ばれたエルネスティーネを疎ましく思っていると、ジークヴァルトは恋人へ告げていた。
エルネスティーネとジークヴァルトの婚姻は王命。
覆す事は出来ない。
溝が深まりつつも結婚二日前に侯爵邸へ呼び出されたエルネスティーネ。
そこで彼女は彼の私室……寝室より聞こえてくるのは悍ましい獣にも似た二人の声。
二人がいた場所は二日後には夫婦となるであろうエルネスティーネとジークヴァルトの為の寝室。
これ見よがしに少し開け放たれた扉より垣間見える寝台で絡み合う二人の姿と勝ち誇る彼女の艶笑。
エルネスティーネは限界だった。
一晩悩んだ結果彼女の選んだ道は翌日愛するジークヴァルトへ晴れやかな笑顔で挨拶すると共にバルコニーより身を投げる事。
初めて愛した男を憎らしく思う以上に彼を心から愛していた。
だから愛する男の前で死を選ぶ。
永遠に私を忘れないで、でも愛する貴方には幸せになって欲しい。
矛盾した想いを抱え彼女は今――――。
長い間スランプ状態でしたが自分の中の性と生、人間と神、ずっと前からもやもやしていたものが一応の答えを導き出し、この物語を始める事にしました。
センシティブな所へ触れるかもしれません。
これはあくまで私の考え、思想なのでそこの所はどうかご容赦して下さいませ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる