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迷宮潜り込み生活:二日目-見張り-
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今日の夜ご飯は岩イノシシを使った焼肉。イワシ焼きは道中食べきっちゃった。
まぁそれはいいとして。
岩イノシシはその名の通り岩に擬態するイノシシだ。
硬そうに見えるかもしれないけど柔らかい。防御的にもお肉的にも。
防御は確かに硬いっちゃ硬いけど魔衝波で割れるぐらいだ。
で、そんな焼肉を僕達は食べている。ちなみにスライスは僕だ。味付けはシンプルに塩胡椒。
元がそこまで不味くもないのでこれで充分美味しい。
近づく魔物は例のごとく魔力攻撃で滅殺。
迷宮のど真ん中でぬくぬくと焼肉を食べているというわけだ。
それもそろそろ終わる。
お肉のストックが無くなってきた。
それにもうそろそろ夜が更ける。
見張りの準備をしないといけない。
最後の一枚が無くなったところでテントを張って焚き火を焚く。
今日の組み合わせは早希と僕、宗谷と優里、もう一回僕と美奈代だ。
二回起きだから疲れると思うけど頑張らないと。
障壁張ればそれで解決なんだけどね。
これも実戦経験だ。
どちらかというと実地体験と言った方が正しいかもしれない。
さて、どうしようか。
あぁ、時間空いたし銃の使い方をもう少し熟練させていこうか。
「ねぇ、早希。」
「どうしたの?」
「銃を僕に習う気はないかな?そこまで上手くもないけど。」
「ユウがそれでいいなら。」
「じゃあ銃を抜いて。いつでもどうぞ。」
片手に銃を創り出し、瞬光を発動して超高速で飛んでくる弾丸に弾丸をぶつけて撃墜する。
早希はもう一丁拳銃を抜き、高速で引き金を引く。
微妙に間延びする破裂音と共に大量の魔力弾が僕を襲う。
魔力弾を魔力弾で迎え撃つ。
使うのは貫通特化の風弾。これを三発ほど。
細く尖った風弾は木の幹や根、果ては弾丸同士でぶつかり合い、炎や氷など、様々な属性弾を打ち消してしまう。
これが跳弾だ。
大量に使えば敵を封殺することも可能だ。
ただ修得は困難だし、一歩間違えれば自滅の可能性すらある。
使い勝手はそこまで良くないけど、多対一の勝負にはもってこいだ。
「どうかな?跳弾。」
「凄い…」
「早希にも使えるようになるさ。毎日練習を続ければそのうちできるようになる。」
「うん!頑張る!」
いつになく気合を見せた早希を微笑ましく思いながらその後も訓練を続けた。
早希の学習能力には目を見張るものがある。
結局この一晩で早希は十全とは行かなくとも10回やれば五回は成功するようになっていた。
銃の扱いで追い抜かれる日はすぐそこだね。
楽しみだよ。
そろそろ時間かな?
二回起きって意外と気が重くなる。
ソロで深くに潜るなら大抵一日起きてなきゃいけないのに。
寝て、朝起きるときに「あと五分…」と言いたくなるあの感覚と同じだ。
わかりやすいでしょ?
と、それはいいとして。
気が重いけどやるしかないね。
まぁどうにかするさ。
おやすみなさい。
----
どうも作者です。
テスト期間もようやく終わりましてテスト返しの期間でございます。
作者は副教科が酷かったです。
メイン五教科もなかなかに悲惨なものでしたが。
社会と数学なんて特に。
いや、読者様がそんな話を聞きたい訳じゃないのはわかっているんですけどね。
なんと言いますかその…
感想とか欲しいなぁとか思ったりしちゃいまして。
感想でなくても意見や批判なども貰いたくてですね。
そんな感じでですね。
感想、意見、批判。
全て受け付けております。
あ、でも批判は積極的に欲しいわけではないです。ハイ。
別にドMとかそういうわけじゃないです。
と、そういうお話でした。
長々と失礼しました。
まぁそれはいいとして。
岩イノシシはその名の通り岩に擬態するイノシシだ。
硬そうに見えるかもしれないけど柔らかい。防御的にもお肉的にも。
防御は確かに硬いっちゃ硬いけど魔衝波で割れるぐらいだ。
で、そんな焼肉を僕達は食べている。ちなみにスライスは僕だ。味付けはシンプルに塩胡椒。
元がそこまで不味くもないのでこれで充分美味しい。
近づく魔物は例のごとく魔力攻撃で滅殺。
迷宮のど真ん中でぬくぬくと焼肉を食べているというわけだ。
それもそろそろ終わる。
お肉のストックが無くなってきた。
それにもうそろそろ夜が更ける。
見張りの準備をしないといけない。
最後の一枚が無くなったところでテントを張って焚き火を焚く。
今日の組み合わせは早希と僕、宗谷と優里、もう一回僕と美奈代だ。
二回起きだから疲れると思うけど頑張らないと。
障壁張ればそれで解決なんだけどね。
これも実戦経験だ。
どちらかというと実地体験と言った方が正しいかもしれない。
さて、どうしようか。
あぁ、時間空いたし銃の使い方をもう少し熟練させていこうか。
「ねぇ、早希。」
「どうしたの?」
「銃を僕に習う気はないかな?そこまで上手くもないけど。」
「ユウがそれでいいなら。」
「じゃあ銃を抜いて。いつでもどうぞ。」
片手に銃を創り出し、瞬光を発動して超高速で飛んでくる弾丸に弾丸をぶつけて撃墜する。
早希はもう一丁拳銃を抜き、高速で引き金を引く。
微妙に間延びする破裂音と共に大量の魔力弾が僕を襲う。
魔力弾を魔力弾で迎え撃つ。
使うのは貫通特化の風弾。これを三発ほど。
細く尖った風弾は木の幹や根、果ては弾丸同士でぶつかり合い、炎や氷など、様々な属性弾を打ち消してしまう。
これが跳弾だ。
大量に使えば敵を封殺することも可能だ。
ただ修得は困難だし、一歩間違えれば自滅の可能性すらある。
使い勝手はそこまで良くないけど、多対一の勝負にはもってこいだ。
「どうかな?跳弾。」
「凄い…」
「早希にも使えるようになるさ。毎日練習を続ければそのうちできるようになる。」
「うん!頑張る!」
いつになく気合を見せた早希を微笑ましく思いながらその後も訓練を続けた。
早希の学習能力には目を見張るものがある。
結局この一晩で早希は十全とは行かなくとも10回やれば五回は成功するようになっていた。
銃の扱いで追い抜かれる日はすぐそこだね。
楽しみだよ。
そろそろ時間かな?
二回起きって意外と気が重くなる。
ソロで深くに潜るなら大抵一日起きてなきゃいけないのに。
寝て、朝起きるときに「あと五分…」と言いたくなるあの感覚と同じだ。
わかりやすいでしょ?
と、それはいいとして。
気が重いけどやるしかないね。
まぁどうにかするさ。
おやすみなさい。
----
どうも作者です。
テスト期間もようやく終わりましてテスト返しの期間でございます。
作者は副教科が酷かったです。
メイン五教科もなかなかに悲惨なものでしたが。
社会と数学なんて特に。
いや、読者様がそんな話を聞きたい訳じゃないのはわかっているんですけどね。
なんと言いますかその…
感想とか欲しいなぁとか思ったりしちゃいまして。
感想でなくても意見や批判なども貰いたくてですね。
そんな感じでですね。
感想、意見、批判。
全て受け付けております。
あ、でも批判は積極的に欲しいわけではないです。ハイ。
別にドMとかそういうわけじゃないです。
と、そういうお話でした。
長々と失礼しました。
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