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1章 第1部 追放と一人目
13話 VS『フォレストウルフ』の群れ②
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俺が発動せさた『針血』は王だと思われる『フォレストウルフ』に直撃した。
かの様に思われたが、俺の『針血』に直前で気が付き『ハイ・フォレストウルフ』は横にジャンプしたが、右前足を貫かれて引き千切られた。
「な!?あのタイミングで気づくだけじゃなく、避けるか!?」
俺はその事に驚いて声を上げた。
俺がそんな声を上げていると、遠吠えが聞こえてきた。
「ワォーーーーーーーーーン!!」
その遠吠えはあまりにも声が大きく、俺は鼓膜が破れるかと思った。
そして、そんな大声から反射的に両耳を塞いで地面を見ていた時に、俺の正面の土壁が壊された。
その事に驚き、正面を見たときには黒色の通常の『フォレストウルフ』よりもかなり大きい『フォレストウルフ』が俺に飛びかかってきていた。
その事に俺は驚いたがすぐに魔法を発動させて俺と『フォレストウルフ』の間に土壁を出現させた。
しかし、そんな土壁は簡単に壊されて、勢いそのままで『フォレストウルフ』は俺の顔に爪で攻撃してきた。
流石に避けきれないと判断した俺は、せめて攻撃される範囲を少なくしようと、顔を反らした。
俺は顔を反らしたが、『フォレストウルフ』の攻撃は俺の左半分程に命中。
「ぐう、『加重』!!」
俺は俺を中心にして俺を除く周囲全てに重力を増やす魔法を使用して、周りの重力を10倍にした。
因みにこの魔法は前の人生で倒した中位悪魔が使っていた魔法で、それに掛かってしまった時にぺらぺらと説明してくれたので使えるのだ。
そんな魔法を周囲の拠点の被害すら考えずに使用して、『フォレストウルフ』と黒い恐らく『ハイ・フォレストウルフ』だろう魔物の足止めと、もしかしたら倒せるのではないかという思いで魔法を使用した。
殆どの『フォレストウルフ』は完全に足止めされ、弱い『フォレストウルフ』はそのまま潰されたが、成体や古株だと思える『フォレストウルフ』は潰されはしなかった。
しかし、黒い『ハイ・フォレストウルフ』と、拠点の外にいる金色の『ハイ・フォレストウルフ』はまだ動ける様で俺に攻撃しようと体を動かしたていた。
しかし、その動きはかなりゆっくりとしたもので、金色の『ハイ・フォレストウルフ』は無視して良いと判断し、黒い『ハイ・フォレストウルフ』を倒そうと拠点の中に血剣を入れて黒い『ハイ・フォレストウルフ』へと向け、攻撃に移ろうとした所で、再び遠吠えが聞こえてきた。
そちらに目を向けると、そこにはもう一体黒い『ハイ・フォレストウルフ』が居た。
俺はそれを見て、顔を苦虫を詰められたように歪めながら言った。
「多分、黒い『フォレストウルフ』は『ハイ・フォレストウルフ』で王だ。そして色違いの金色の『フォレストウルフ』も、少なくとも普通よりは全然強い。そんな『フォレストウルフ』が3体は、流石にきつすぎる」
そう口に出した所で、『加重』の範囲外から大量の『フォレストウルフ』が現れた。
しかも、目測で300体以上おり、見えない範囲にも更に『フォレストウルフ』が居ることが周囲の雰囲気から感じ取れた。
俺はここで目の前の黒い『ハイ・フォレストウルフ』を倒すのはおろか、このまま『加重』を使用し続けるのも不味いと感じて、脱出するための『転移』の魔法を準備してから、『加重』の魔法と血剣を全て消した。
『加重』と血剣を消した所で、俺に近い方の黒い『ハイ・フォレストウルフ』が立ち上がり、俺を睨みつけるように見てから、もう一体の黒い『ハイ・フォレストウルフ』の方に歩み寄って、2体で遠吠えをした。
その遠吠えに呼応する様に周りの『フォレストウルフ』達も遠吠えをした。
そんな中で唯一金色の『ハイ・フォレストウルフ』だけは遠吠えをしなかった。
遠吠えを終えると通常の『フォレストウルフ』達は立ち去り、黒い『フォレストウルフ』の2体と金色の『フォレストウルフ』だけが残った。
2体の黒い『ハイ・フォレストウルフ』は暫く金色の『ハイ・フォレストウルフ』を見ていたが、暫くしてから他の『フォレストウルフ』と同じ様に森に消えていった。
そして、金色の『ハイ・フォレストウルフ』は何かを願うようにこちらを見てきた。
それを見て、俺は金色の『ハイ・フォレストウルフ』に警戒するように見ていたが、暫く見つめ合っていると、金色の『ハイ・フォレストウルフ』が一度声を出した。
「ウォン!!」
そう声を出した後に、俺の魔法で引き千切られた足があるためにあるきづらそうにしながらも、三本足でなんとか歩きながら俺に背を向けて森に消えていった。
俺はそれを見終わってから、顔に出来た傷を『回復』という魔法で治癒しながら、息を吐きながら地面に座り込んでしまった。
「はぁ~、拠点の強度確認のつもりだったのに、拠点の殆どは崩れるし、顔は痛いし、本当ならさっさと倒さないといけないはずの王の成体が3体も居るし、黒い『ハイ・フォレストウルフ』も中々に強かったし、運が無さすぎる。
というか、これ全部夜までには直しとかないと」
そう口に出してから周りを、つまり俺の『加重』と『ハイ・フォレストウルフ』の攻撃で殆どが崩れ、壊れている拠点を眺めてため息をついた。
かの様に思われたが、俺の『針血』に直前で気が付き『ハイ・フォレストウルフ』は横にジャンプしたが、右前足を貫かれて引き千切られた。
「な!?あのタイミングで気づくだけじゃなく、避けるか!?」
俺はその事に驚いて声を上げた。
俺がそんな声を上げていると、遠吠えが聞こえてきた。
「ワォーーーーーーーーーン!!」
その遠吠えはあまりにも声が大きく、俺は鼓膜が破れるかと思った。
そして、そんな大声から反射的に両耳を塞いで地面を見ていた時に、俺の正面の土壁が壊された。
その事に驚き、正面を見たときには黒色の通常の『フォレストウルフ』よりもかなり大きい『フォレストウルフ』が俺に飛びかかってきていた。
その事に俺は驚いたがすぐに魔法を発動させて俺と『フォレストウルフ』の間に土壁を出現させた。
しかし、そんな土壁は簡単に壊されて、勢いそのままで『フォレストウルフ』は俺の顔に爪で攻撃してきた。
流石に避けきれないと判断した俺は、せめて攻撃される範囲を少なくしようと、顔を反らした。
俺は顔を反らしたが、『フォレストウルフ』の攻撃は俺の左半分程に命中。
「ぐう、『加重』!!」
俺は俺を中心にして俺を除く周囲全てに重力を増やす魔法を使用して、周りの重力を10倍にした。
因みにこの魔法は前の人生で倒した中位悪魔が使っていた魔法で、それに掛かってしまった時にぺらぺらと説明してくれたので使えるのだ。
そんな魔法を周囲の拠点の被害すら考えずに使用して、『フォレストウルフ』と黒い恐らく『ハイ・フォレストウルフ』だろう魔物の足止めと、もしかしたら倒せるのではないかという思いで魔法を使用した。
殆どの『フォレストウルフ』は完全に足止めされ、弱い『フォレストウルフ』はそのまま潰されたが、成体や古株だと思える『フォレストウルフ』は潰されはしなかった。
しかし、黒い『ハイ・フォレストウルフ』と、拠点の外にいる金色の『ハイ・フォレストウルフ』はまだ動ける様で俺に攻撃しようと体を動かしたていた。
しかし、その動きはかなりゆっくりとしたもので、金色の『ハイ・フォレストウルフ』は無視して良いと判断し、黒い『ハイ・フォレストウルフ』を倒そうと拠点の中に血剣を入れて黒い『ハイ・フォレストウルフ』へと向け、攻撃に移ろうとした所で、再び遠吠えが聞こえてきた。
そちらに目を向けると、そこにはもう一体黒い『ハイ・フォレストウルフ』が居た。
俺はそれを見て、顔を苦虫を詰められたように歪めながら言った。
「多分、黒い『フォレストウルフ』は『ハイ・フォレストウルフ』で王だ。そして色違いの金色の『フォレストウルフ』も、少なくとも普通よりは全然強い。そんな『フォレストウルフ』が3体は、流石にきつすぎる」
そう口に出した所で、『加重』の範囲外から大量の『フォレストウルフ』が現れた。
しかも、目測で300体以上おり、見えない範囲にも更に『フォレストウルフ』が居ることが周囲の雰囲気から感じ取れた。
俺はここで目の前の黒い『ハイ・フォレストウルフ』を倒すのはおろか、このまま『加重』を使用し続けるのも不味いと感じて、脱出するための『転移』の魔法を準備してから、『加重』の魔法と血剣を全て消した。
『加重』と血剣を消した所で、俺に近い方の黒い『ハイ・フォレストウルフ』が立ち上がり、俺を睨みつけるように見てから、もう一体の黒い『ハイ・フォレストウルフ』の方に歩み寄って、2体で遠吠えをした。
その遠吠えに呼応する様に周りの『フォレストウルフ』達も遠吠えをした。
そんな中で唯一金色の『ハイ・フォレストウルフ』だけは遠吠えをしなかった。
遠吠えを終えると通常の『フォレストウルフ』達は立ち去り、黒い『フォレストウルフ』の2体と金色の『フォレストウルフ』だけが残った。
2体の黒い『ハイ・フォレストウルフ』は暫く金色の『ハイ・フォレストウルフ』を見ていたが、暫くしてから他の『フォレストウルフ』と同じ様に森に消えていった。
そして、金色の『ハイ・フォレストウルフ』は何かを願うようにこちらを見てきた。
それを見て、俺は金色の『ハイ・フォレストウルフ』に警戒するように見ていたが、暫く見つめ合っていると、金色の『ハイ・フォレストウルフ』が一度声を出した。
「ウォン!!」
そう声を出した後に、俺の魔法で引き千切られた足があるためにあるきづらそうにしながらも、三本足でなんとか歩きながら俺に背を向けて森に消えていった。
俺はそれを見終わってから、顔に出来た傷を『回復』という魔法で治癒しながら、息を吐きながら地面に座り込んでしまった。
「はぁ~、拠点の強度確認のつもりだったのに、拠点の殆どは崩れるし、顔は痛いし、本当ならさっさと倒さないといけないはずの王の成体が3体も居るし、黒い『ハイ・フォレストウルフ』も中々に強かったし、運が無さすぎる。
というか、これ全部夜までには直しとかないと」
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