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1章 第1部 追放と一人目
7話 簡易拠点
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さて、水の確保は出来そうだし、まだ魔物は『フォレストウルフ』や『キングスネークネ』(体長が最低10mから最大で体長30mまで振り幅がある魔物で、体長が長い程に長く生きている個体)の体長20mくらいしか出ないので、余裕で対処できるし、倒したついでに食料確保まで出来る。
ただ、ここまで歩いてきて『キングスネーク』が段々と大きくなっている気がするのが、厄介だ。
まだ『キングスネーク』とは4回しか遭遇していないが、このまま進めばいずれ狩りやすい『フォレストウルフ』が消え、『キングスネーク』や厄介な魔物も増えだすだろう。
まあ、魔の森を出たいならば川を下ればいいんじゃないかと思うが、川には魔物も来るので川を下るのは、俺の実力的には大丈夫だと思うが、止めたほうが無難だ。
そもそもの話、俺は王国に戻るかどうかを悩んでいる。
王国にはブラーディト家や俺の友人、魔物討伐騎士団のクソども以外の騎士団には親しい騎士達も居るが、正直このまま魔の森で暮らしてもいいかな~とか、ちょっとだが思ってる。
だって、国王陛下や王妃様は良い人だが、子供達に甘く、確かに第一、第二王子はある程度は優秀だが、それだって学園の成績上位陣には勝てない。
アイリス王女だって魔術が使えないのを、婚約者にした俺にフォローさせ、しかもそれを伝えるのをアイリス王女が精神的に受け止めやすくなる結婚式の後にさせて欲しいなんていう願いを無理矢理に通してきたのだ。
俺的には子供の頃から公表はせずとも教えておき、自身の危うさと立ち回り方を早めに教えておけばいいと思っていたが却下された挙げ句に、学園の卒業パーティーでの婚約破棄なのだ。
しかも、魔術師協会には俺に相談する前にアイリス王女の事に対して、俺が実験体にするのはやめて欲しいと言ったという事にして、だ。
ここまでされたら流石に事実を公表しようとしたが、流石に重鎮達の中でも更に重要な重鎮達しか居なかった場所とはいえ他の人間の目がある所で頭を下げられては従うしかない。
この時にため息か舌打ち、困惑した表情やありえない人を見る目をしなかったのは、その時には傭兵団時代の記憶が戻っていたからに過ぎない。
なので王国に戻るのには、正直に言って面倒なことこの上ないが、他国に行っても問題はある。
この世界にある国は全てで魔術師適正検査をやっているので、殆どの国はその検査のタイミングで必ず国籍を登録しているのだ。
登録していない国は、余程文明が進んでいない国くらいだ。
そして、俺が国籍を登録しているのは王国だが、その俺がどこかの国に入ると大体は町や村に入る前(村の場合は無いところの方が多い)にされる国籍確認でバレる。
なにせ国籍確認は国を出る時と入る時に必要な国籍証という物を魔道具で確認させる必要があり、国籍証を持っていなければ兵士に捕まえられたり、その過程でこちらが抵抗した場合に限り殺されたりしても文句は言えないのだ。
そんな訳で正当な手段で俺が何処かの国に入るのは難しく、魔の森のように何カ国に跨っている危険地帯を突破して、国に入る際の国籍確認を誤魔化せても、国籍確認が無い村を一回で引き当てるのは難しい。
そもそも国籍確認がない村でも、国籍証を目視で確認するくらいはするだろうし、それを持っていなければ怪しまれる。
要するに現状で王国に戻るか、この魔の森で生き抜くしか道は残されていない。
それならば、友人達が居たとは言え、今まで利用されていた場所よりも魔の森でどうにか生活出来るようにしたほうが良いのではないかと思うのだ。
まあ、それをするにしても問題は多々あるから今は決められないが。
とりあえず、今はその事は置いておいて、魔法の実験をすることにした。
実験する魔法は『鎧血』といい、俺の血で鎧を作り出す魔法なのだが、この魔法を前に使ってみようとした時に『増血』によって増加した血は使えないと判明していたので、暇な時でも魔法を試せずにいた。
因みに、他に試していない魔法も似たような理由だったり、そもそも発動させるのが危険な魔法は試していないので、この機会に試せるものは試そうと思っている。
そして、俺が今まで『鎧血』を試さなかった理由だが、『鎧血』という名前からして血で鎧を作るのだろうとは予想出来たのだが、その鎧の大きさによっては顔色と体調が悪くなる可能性がある。
因みに魔法を使って、使っただけで死んでしまう魔法もあるにはあるが、それは使おうと考えただけで分かるので、以前使おうとした時にはその感覚が無かったので死ぬ可能性は無いと考えていい。
俺はブラーディト家にも、その他の家にも俺を蹴落とそうとしていた奴らは大量に居たので、下手に顔色を悪くできなかったし、体調が悪くなればそれだけで魔物討伐任務が急に入った場合に困るのは俺であり、国民だったから容易に試すことが出来なかったのだ。
ただ、ここまで歩いてきて『キングスネーク』が段々と大きくなっている気がするのが、厄介だ。
まだ『キングスネーク』とは4回しか遭遇していないが、このまま進めばいずれ狩りやすい『フォレストウルフ』が消え、『キングスネーク』や厄介な魔物も増えだすだろう。
まあ、魔の森を出たいならば川を下ればいいんじゃないかと思うが、川には魔物も来るので川を下るのは、俺の実力的には大丈夫だと思うが、止めたほうが無難だ。
そもそもの話、俺は王国に戻るかどうかを悩んでいる。
王国にはブラーディト家や俺の友人、魔物討伐騎士団のクソども以外の騎士団には親しい騎士達も居るが、正直このまま魔の森で暮らしてもいいかな~とか、ちょっとだが思ってる。
だって、国王陛下や王妃様は良い人だが、子供達に甘く、確かに第一、第二王子はある程度は優秀だが、それだって学園の成績上位陣には勝てない。
アイリス王女だって魔術が使えないのを、婚約者にした俺にフォローさせ、しかもそれを伝えるのをアイリス王女が精神的に受け止めやすくなる結婚式の後にさせて欲しいなんていう願いを無理矢理に通してきたのだ。
俺的には子供の頃から公表はせずとも教えておき、自身の危うさと立ち回り方を早めに教えておけばいいと思っていたが却下された挙げ句に、学園の卒業パーティーでの婚約破棄なのだ。
しかも、魔術師協会には俺に相談する前にアイリス王女の事に対して、俺が実験体にするのはやめて欲しいと言ったという事にして、だ。
ここまでされたら流石に事実を公表しようとしたが、流石に重鎮達の中でも更に重要な重鎮達しか居なかった場所とはいえ他の人間の目がある所で頭を下げられては従うしかない。
この時にため息か舌打ち、困惑した表情やありえない人を見る目をしなかったのは、その時には傭兵団時代の記憶が戻っていたからに過ぎない。
なので王国に戻るのには、正直に言って面倒なことこの上ないが、他国に行っても問題はある。
この世界にある国は全てで魔術師適正検査をやっているので、殆どの国はその検査のタイミングで必ず国籍を登録しているのだ。
登録していない国は、余程文明が進んでいない国くらいだ。
そして、俺が国籍を登録しているのは王国だが、その俺がどこかの国に入ると大体は町や村に入る前(村の場合は無いところの方が多い)にされる国籍確認でバレる。
なにせ国籍確認は国を出る時と入る時に必要な国籍証という物を魔道具で確認させる必要があり、国籍証を持っていなければ兵士に捕まえられたり、その過程でこちらが抵抗した場合に限り殺されたりしても文句は言えないのだ。
そんな訳で正当な手段で俺が何処かの国に入るのは難しく、魔の森のように何カ国に跨っている危険地帯を突破して、国に入る際の国籍確認を誤魔化せても、国籍確認が無い村を一回で引き当てるのは難しい。
そもそも国籍確認がない村でも、国籍証を目視で確認するくらいはするだろうし、それを持っていなければ怪しまれる。
要するに現状で王国に戻るか、この魔の森で生き抜くしか道は残されていない。
それならば、友人達が居たとは言え、今まで利用されていた場所よりも魔の森でどうにか生活出来るようにしたほうが良いのではないかと思うのだ。
まあ、それをするにしても問題は多々あるから今は決められないが。
とりあえず、今はその事は置いておいて、魔法の実験をすることにした。
実験する魔法は『鎧血』といい、俺の血で鎧を作り出す魔法なのだが、この魔法を前に使ってみようとした時に『増血』によって増加した血は使えないと判明していたので、暇な時でも魔法を試せずにいた。
因みに、他に試していない魔法も似たような理由だったり、そもそも発動させるのが危険な魔法は試していないので、この機会に試せるものは試そうと思っている。
そして、俺が今まで『鎧血』を試さなかった理由だが、『鎧血』という名前からして血で鎧を作るのだろうとは予想出来たのだが、その鎧の大きさによっては顔色と体調が悪くなる可能性がある。
因みに魔法を使って、使っただけで死んでしまう魔法もあるにはあるが、それは使おうと考えただけで分かるので、以前使おうとした時にはその感覚が無かったので死ぬ可能性は無いと考えていい。
俺はブラーディト家にも、その他の家にも俺を蹴落とそうとしていた奴らは大量に居たので、下手に顔色を悪くできなかったし、体調が悪くなればそれだけで魔物討伐任務が急に入った場合に困るのは俺であり、国民だったから容易に試すことが出来なかったのだ。
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