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アフターストーリー お茶会編
過去話 第一王子誘拐⑩
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その後は王妃様がすぐに服を用意して下さいました。
因みに用意して下さったのはメイド服でした。
別室で着替えをしました。
まあ、別室といっても国王陛下や宰相様達がいらっしゃる部屋とは扉が繋がっている、隣の部屋でしたが。
とにかく、私は用意して下さったメイドを着るために、別室で『龍神の加護』を発動させました。
この時に、「私が変化するのを見ていたい」とおっしゃる王妃様と、私の着替えをお手伝いして下さったお母様は一緒の部屋にいました。
その後は国王陛下や宰相様達がいらっしゃる部屋に戻り、私の変身後の姿を説明した後に『龍神の加護』の風の力を使い、当時は第一王子殿下だったアレン様の声を探しました。
アレン様の声を探し当てるのは、無数にある声を聞き分ける為に中々難易度が高かったですが、たまたま王城ですれ違っていた時に声をお聞きしていたので、なんとか見つける事が出来ました。
しかし、問題はアレン様を見つける事が出来てからでした。
その問題は当時の私には理解できていませんでしたから、首を傾げながら国王陛下や宰相様達に言いました。
「第一王子殿下のおおよその場所が分かりました。ただ周りを何かに囲まれてるのか、声を聞き取りづらいです。
それに第一王子殿下の近くに、多くの子供らしき声と多くの大人らしきがあります。ただ大人らしき声は下品に笑っていますが、子供達は誰も笑っておらず、泣いている者も居るみたいです」
私がそう報告すると、国王陛下や宰相様達は私の報告の前半は安心した顔をしていました。
しかし、後半になるに連れて、どんどん表情は険しくなっていき、私の『子供達は泣いている者も居るみたいです』と言う言葉を聞いた時点で、天を仰ぎ見ていました。
私がその光景に首を傾げていると、騎士団長様が言いました。
「陛下、これは一大事です。一刻も早く第一王子殿下を救出せねば、他の者に勘付かれかねません。急ぎ、信頼のおける部下のみで編成した救出部隊を作り、第一王子殿下を救出しましょう」
騎士団長様がそう言うと、国王陛下は無言で頷きました。
国王陛下が頷いたのを見た騎士団長様は、今度は私に言いました。
「デナータ嬢。それで第一王子殿下が居る大体の場所は分かるだろうか?今から王都の地図を持ってくるから、第一王子殿下の場所を教えてくれ」
私は騎士団様の言葉に首を横に振りながら言いました。
「あ、あの実は第一王子殿下は王都の中には居なくて、それにこの場所からかなり離れているので、方向は分かりますが正確な位置が分かりません」
私がそう言うと、皆様が頭を抱えられました。
私はその当時は何故頭を抱えているのか分かりませんでしたが、今ならば第一王子殿下が王都の外に居るという事は誘拐は確定で、方向は分かっていたとしても王都外ならば範囲が広すぎて見つけるのに時間がかかるだけでなく、騎士団長様が信頼出来る部下だけだと探しきれないからだと分かります。
頭を抱えている皆様を見ながら私は言いました。
「ここからでは正確な位置は分かりませんが、もっと近くに行けば、王都の外に出て暫くすれば正確な位置が分かると思います。ですから私を連れて行って下さい」
因みに用意して下さったのはメイド服でした。
別室で着替えをしました。
まあ、別室といっても国王陛下や宰相様達がいらっしゃる部屋とは扉が繋がっている、隣の部屋でしたが。
とにかく、私は用意して下さったメイドを着るために、別室で『龍神の加護』を発動させました。
この時に、「私が変化するのを見ていたい」とおっしゃる王妃様と、私の着替えをお手伝いして下さったお母様は一緒の部屋にいました。
その後は国王陛下や宰相様達がいらっしゃる部屋に戻り、私の変身後の姿を説明した後に『龍神の加護』の風の力を使い、当時は第一王子殿下だったアレン様の声を探しました。
アレン様の声を探し当てるのは、無数にある声を聞き分ける為に中々難易度が高かったですが、たまたま王城ですれ違っていた時に声をお聞きしていたので、なんとか見つける事が出来ました。
しかし、問題はアレン様を見つける事が出来てからでした。
その問題は当時の私には理解できていませんでしたから、首を傾げながら国王陛下や宰相様達に言いました。
「第一王子殿下のおおよその場所が分かりました。ただ周りを何かに囲まれてるのか、声を聞き取りづらいです。
それに第一王子殿下の近くに、多くの子供らしき声と多くの大人らしきがあります。ただ大人らしき声は下品に笑っていますが、子供達は誰も笑っておらず、泣いている者も居るみたいです」
私がそう報告すると、国王陛下や宰相様達は私の報告の前半は安心した顔をしていました。
しかし、後半になるに連れて、どんどん表情は険しくなっていき、私の『子供達は泣いている者も居るみたいです』と言う言葉を聞いた時点で、天を仰ぎ見ていました。
私がその光景に首を傾げていると、騎士団長様が言いました。
「陛下、これは一大事です。一刻も早く第一王子殿下を救出せねば、他の者に勘付かれかねません。急ぎ、信頼のおける部下のみで編成した救出部隊を作り、第一王子殿下を救出しましょう」
騎士団長様がそう言うと、国王陛下は無言で頷きました。
国王陛下が頷いたのを見た騎士団長様は、今度は私に言いました。
「デナータ嬢。それで第一王子殿下が居る大体の場所は分かるだろうか?今から王都の地図を持ってくるから、第一王子殿下の場所を教えてくれ」
私は騎士団様の言葉に首を横に振りながら言いました。
「あ、あの実は第一王子殿下は王都の中には居なくて、それにこの場所からかなり離れているので、方向は分かりますが正確な位置が分かりません」
私がそう言うと、皆様が頭を抱えられました。
私はその当時は何故頭を抱えているのか分かりませんでしたが、今ならば第一王子殿下が王都の外に居るという事は誘拐は確定で、方向は分かっていたとしても王都外ならば範囲が広すぎて見つけるのに時間がかかるだけでなく、騎士団長様が信頼出来る部下だけだと探しきれないからだと分かります。
頭を抱えている皆様を見ながら私は言いました。
「ここからでは正確な位置は分かりませんが、もっと近くに行けば、王都の外に出て暫くすれば正確な位置が分かると思います。ですから私を連れて行って下さい」
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