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パーティー会場
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リヴァー視点
リアスやスノウと話しながらパーティー会場の様子を見ていたが、ディエスとクラリーヌ(ディエスの妻)はスノウの婚約者のせいでスノウが王とその派閥に嘲笑の対象にされている為に、キレかかってるな。
俺はそんな2人を見ながら、2人に『念話』を繋げた。
『おいお前達、内心でキレるのは良いが他にバレるなよ?今他にバレたら面倒だ』
俺が『念話』を使いそう言うと、元々使うと教えていたとはいえ2人は眉を少しだけ動かしただけで、こちらに返答した。
『無論です、ドラグニール様。しかし、会場入りの前に『念話』を使用したと言う事は、第一王子だけで無く王も、という事で良いのですね?』
『ああ、既に『印』の方も対応済みだ。これから、パーティー会場に向かうから、俺達が着くまでは各公爵の当主はその場に残らせろ』
『了解しました』
俺は2人と『念話』を終えると、リアスとスノウに声をかけた。
「2人共、そろそろ出番だ。行くぞ」
俺の言葉にリアスはすぐに頷き、スノウは緊張している面持ちとなった。
俺はそんなスノウに緊張を解す意味も込めて、声をかけた。
「何をそんなに緊張しているんだ?お前には俺とリアスが付いてるんだから、完全勝利以外の結末はあり得ないぞ?」
俺がそう言うと、スノウは俯きながら言った。
「そ、それはお父様やお母様の自身の持った態度で分かるのですが、私は方法を知らないので、どうしても不安になってしまうのです」
俺は「そういえばスノウには言ってなかったか?」と思い、ここでスノウに話した場合と話さない場合の事を考えてから、手近にスノウに作戦の事を教える事にした。
「それならスノウにも作戦の内容を教えてやろう。スノウ、お前は王族が持っている『王族の印』という左手の甲に浮き上がる印を知っているな?」
俺がそう聞くと、スノウは頷いた。
そうこの国の王族には必ず『王族の印』という物が浮かび上がり、それは王族の血が半分入っているば浮かび上がるそれは、王族には無くてはならない印。
ならばー
「もしも、その『王族の印』の役割が本来は違う物でそれを証明出来るのだとすれば?」
俺がそう聞くと、スノウは俺が言いたい事を理解したのか目を見開いた。
俺が言いたい事は単純に言えば、2つ。
1つは『王族の印』は元から『王族の印』では無いという事、そしてもう1つはそれを俺とリアスが知っていて、なおかつ現在の『王族の印』に干渉出来るとすれば?
まあ、俺がスノウに遠回しに言ったのは、そのくらいだ。
俺はスノウに俺特製の『認識阻害の仮面』を顔に付け、馬車から先に降りてスノウに言った。
「ほらさっさと行くぞ。いつまで経っても来ないなら、お前の幼少期の恥ずかしい映像を能内でリピートしてやろう」
俺がそうからかう様に言うも、スノウは目を見開いて慌てながら馬車を降りてきた。
俺はその慌てようから、幼少期に何かあったなと判断して「後でちょと見てみるか?」とか考えていると、リアスに頭を叩かれた。
俺が俺を叩いたリアスの方を見ながら首を傾げると、ため息をつかれながら言われた。
「女性の過去を除くのは趣味が悪いですよ」
俺はその言葉に「それもそうか」と返しつつ、2人を先導しながらパーティー会場に向かった。
◇スノウ視点
私達がパーティー会場に入ると、場がピリピリとしており、私達に向けられる目は殆どが「誰だ?」と言う目でした。
私はリヴァー様に付けて頂いた仮面を付けて居ますが、この様な目を向けられた事は少ない上に、この後の展開次第では私の家族に面倒をかけてしまう事になるので、少しだけ緊張していました。
そんな私を他所にリヴァー様が国王陛下や第一王子殿下とその側近、並びに各公爵家の当主達と共に居たお父様に声をかけました。
「今はどういう状況だ?ディエス」
リヴァー様がそう声をかけると、お父様が答えました。
「現在は我が娘スノウが第一王子殿下、並びに第一王子殿下の側近とそのご友人1名の忠告を聞かずに、ダンジョンのモンスターへと突撃してしまった件を再度お聞きしていた所です」
お父様がそう答えると、第一王子殿下が叫びました。
「おい貴様!!父上と私に挨拶も無しとはどういう了見だ!!そもそも貴様らは何者だ!!」
そう叫んだ第一王子殿下にリヴァー様は笑いながら答えました。
「正直に言ってお前達とは話したくも無いんだが、今回の件に関しては仕方無いか。
それで俺達が何者かだったか?俺はSSSランク冒険者のリヴァー・ドラグニールだ」
「私も同じくSSSランク冒険者のリアス・アルストリアスです。さあスー、仮面を取って自己紹介を」
リヴァー様とリアス様はパーティー会場に居る皆様に見える様に黒色の冒険者証を掲げました。
それを見てパーティー会場に居る殆どの人間が目を見開き、リヴァー様とリアス様の冒険者証と2人の顔を見比べていました。
そんな中で私はリアス様に自己紹介をする様に促されました。
私は私に自己紹介をする様に言ったリアス様に驚き、思わず顔を見てしまいましたが、そんな私の様子を気にせずにリアス様は自信満々に頷きました。
私はそんなリアス様を見て、私も意を決して仮面を外し、こう言う様にと言われていた挨拶をしました。
「皆様、ごきげんよう。スノウ・ラーハ、帰還いたしました事を報告いたします」
私がそう言うと、会場がざわざわと騒がしくなりました。
リアス様はそんなざわざわとした空気を凍りつかせる事を言いました。
「それで?スノウが第一王子と第一王子の側近、ついでにもう1名の忠告を聞かずに、ダンジョンのモンスターへと突撃してしまったでしたか?突撃してしまったでは無く、嵌めて殺そうとしたの間違いでは?」
リアス様は伝説の騎士であり、騎士王とも呼ばれる事がある騎士の中の騎士、そんなリアス様の発言にはリアス様が発言したというだけで信じるに値する程の効力があるのと同時に、第一王子殿下の今までの行動等が酷すぎた為に、リアス様が発言内容はかなり説得力がありました。
その説得力がパーティー会場に広まり、「確かに、いつもものスノウ様は無謀にダンジョンに突撃するお人では無い」という空気になりました。
第一王子殿下はそんな空気を感じ取ったのか、焦った顔で叫びました。
「わ、私が婚約者を嵌めて殺そうしただと!?そんな事があり得る訳が無いだろう!!」
そんな第一王子殿下の叫び声を、リアス様は一蹴しました。
「貴方がスノウを殺そうとした理由は、スノウの冒険者ギルドにある財産とそこの頭が花畑の女と結婚したいからでしょう?
調べた限りでは下半身糞野郎は金使いが荒いと聞きますし、恐らくは『婚約者が死んだのだから、婚約者の財産は私の物だ』とか恥知らずな発言をするつもりだったのでしょう。
結婚の方は頭が花畑の女を『スノウに忠告出来る程完璧な淑女だ』とかでっち上げるつもりだったのでしょう。違いますか?」
リアス様がそう言うと第一王子殿下は目に見えて狼狽えました。
私がそれを見てリアス様が言った事は本当なのだと理解しました。
因みにリアス様が言っている『淑女とは思えない恥さらし』の人物は、お名前は知りませんが第一王子殿下によく抱き着く破廉恥な少女だそうです。
ただ私は今日この場で初めてお会いしましたが、ここは社交の場でもあるというのに第一王子殿下の腕に自身の腕を絡みつけているので、すぐにその少女が噂の少女だと気が付けました。
第一王子殿下が狼狽えていると、国王陛下が発言しました。
「それは全てリアス殿の憶測だろう?我がー」
ドガン!!
国王陛下が国王陛下のお言葉の途中で消え、突然壁に何かがぶつかった様な大きな音がなりました。
音の発生源を見ると、国王陛下が壁に埋まっていました。
そんな国王陛下にパーティー会場の皆が呆然としていると、その声を聞くだけでもの凄い殺気が伝わって来そうな程低い声が響きました。
「誰が貴様に私のファーストネームだけで呼ぶ事を許可した?私を呼ぶ時はアルストリアスかリアス・アルストリアスと呼べ、愚者」
リアスやスノウと話しながらパーティー会場の様子を見ていたが、ディエスとクラリーヌ(ディエスの妻)はスノウの婚約者のせいでスノウが王とその派閥に嘲笑の対象にされている為に、キレかかってるな。
俺はそんな2人を見ながら、2人に『念話』を繋げた。
『おいお前達、内心でキレるのは良いが他にバレるなよ?今他にバレたら面倒だ』
俺が『念話』を使いそう言うと、元々使うと教えていたとはいえ2人は眉を少しだけ動かしただけで、こちらに返答した。
『無論です、ドラグニール様。しかし、会場入りの前に『念話』を使用したと言う事は、第一王子だけで無く王も、という事で良いのですね?』
『ああ、既に『印』の方も対応済みだ。これから、パーティー会場に向かうから、俺達が着くまでは各公爵の当主はその場に残らせろ』
『了解しました』
俺は2人と『念話』を終えると、リアスとスノウに声をかけた。
「2人共、そろそろ出番だ。行くぞ」
俺の言葉にリアスはすぐに頷き、スノウは緊張している面持ちとなった。
俺はそんなスノウに緊張を解す意味も込めて、声をかけた。
「何をそんなに緊張しているんだ?お前には俺とリアスが付いてるんだから、完全勝利以外の結末はあり得ないぞ?」
俺がそう言うと、スノウは俯きながら言った。
「そ、それはお父様やお母様の自身の持った態度で分かるのですが、私は方法を知らないので、どうしても不安になってしまうのです」
俺は「そういえばスノウには言ってなかったか?」と思い、ここでスノウに話した場合と話さない場合の事を考えてから、手近にスノウに作戦の事を教える事にした。
「それならスノウにも作戦の内容を教えてやろう。スノウ、お前は王族が持っている『王族の印』という左手の甲に浮き上がる印を知っているな?」
俺がそう聞くと、スノウは頷いた。
そうこの国の王族には必ず『王族の印』という物が浮かび上がり、それは王族の血が半分入っているば浮かび上がるそれは、王族には無くてはならない印。
ならばー
「もしも、その『王族の印』の役割が本来は違う物でそれを証明出来るのだとすれば?」
俺がそう聞くと、スノウは俺が言いたい事を理解したのか目を見開いた。
俺が言いたい事は単純に言えば、2つ。
1つは『王族の印』は元から『王族の印』では無いという事、そしてもう1つはそれを俺とリアスが知っていて、なおかつ現在の『王族の印』に干渉出来るとすれば?
まあ、俺がスノウに遠回しに言ったのは、そのくらいだ。
俺はスノウに俺特製の『認識阻害の仮面』を顔に付け、馬車から先に降りてスノウに言った。
「ほらさっさと行くぞ。いつまで経っても来ないなら、お前の幼少期の恥ずかしい映像を能内でリピートしてやろう」
俺がそうからかう様に言うも、スノウは目を見開いて慌てながら馬車を降りてきた。
俺はその慌てようから、幼少期に何かあったなと判断して「後でちょと見てみるか?」とか考えていると、リアスに頭を叩かれた。
俺が俺を叩いたリアスの方を見ながら首を傾げると、ため息をつかれながら言われた。
「女性の過去を除くのは趣味が悪いですよ」
俺はその言葉に「それもそうか」と返しつつ、2人を先導しながらパーティー会場に向かった。
◇スノウ視点
私達がパーティー会場に入ると、場がピリピリとしており、私達に向けられる目は殆どが「誰だ?」と言う目でした。
私はリヴァー様に付けて頂いた仮面を付けて居ますが、この様な目を向けられた事は少ない上に、この後の展開次第では私の家族に面倒をかけてしまう事になるので、少しだけ緊張していました。
そんな私を他所にリヴァー様が国王陛下や第一王子殿下とその側近、並びに各公爵家の当主達と共に居たお父様に声をかけました。
「今はどういう状況だ?ディエス」
リヴァー様がそう声をかけると、お父様が答えました。
「現在は我が娘スノウが第一王子殿下、並びに第一王子殿下の側近とそのご友人1名の忠告を聞かずに、ダンジョンのモンスターへと突撃してしまった件を再度お聞きしていた所です」
お父様がそう答えると、第一王子殿下が叫びました。
「おい貴様!!父上と私に挨拶も無しとはどういう了見だ!!そもそも貴様らは何者だ!!」
そう叫んだ第一王子殿下にリヴァー様は笑いながら答えました。
「正直に言ってお前達とは話したくも無いんだが、今回の件に関しては仕方無いか。
それで俺達が何者かだったか?俺はSSSランク冒険者のリヴァー・ドラグニールだ」
「私も同じくSSSランク冒険者のリアス・アルストリアスです。さあスー、仮面を取って自己紹介を」
リヴァー様とリアス様はパーティー会場に居る皆様に見える様に黒色の冒険者証を掲げました。
それを見てパーティー会場に居る殆どの人間が目を見開き、リヴァー様とリアス様の冒険者証と2人の顔を見比べていました。
そんな中で私はリアス様に自己紹介をする様に促されました。
私は私に自己紹介をする様に言ったリアス様に驚き、思わず顔を見てしまいましたが、そんな私の様子を気にせずにリアス様は自信満々に頷きました。
私はそんなリアス様を見て、私も意を決して仮面を外し、こう言う様にと言われていた挨拶をしました。
「皆様、ごきげんよう。スノウ・ラーハ、帰還いたしました事を報告いたします」
私がそう言うと、会場がざわざわと騒がしくなりました。
リアス様はそんなざわざわとした空気を凍りつかせる事を言いました。
「それで?スノウが第一王子と第一王子の側近、ついでにもう1名の忠告を聞かずに、ダンジョンのモンスターへと突撃してしまったでしたか?突撃してしまったでは無く、嵌めて殺そうとしたの間違いでは?」
リアス様は伝説の騎士であり、騎士王とも呼ばれる事がある騎士の中の騎士、そんなリアス様の発言にはリアス様が発言したというだけで信じるに値する程の効力があるのと同時に、第一王子殿下の今までの行動等が酷すぎた為に、リアス様が発言内容はかなり説得力がありました。
その説得力がパーティー会場に広まり、「確かに、いつもものスノウ様は無謀にダンジョンに突撃するお人では無い」という空気になりました。
第一王子殿下はそんな空気を感じ取ったのか、焦った顔で叫びました。
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そんな第一王子殿下の叫び声を、リアス様は一蹴しました。
「貴方がスノウを殺そうとした理由は、スノウの冒険者ギルドにある財産とそこの頭が花畑の女と結婚したいからでしょう?
調べた限りでは下半身糞野郎は金使いが荒いと聞きますし、恐らくは『婚約者が死んだのだから、婚約者の財産は私の物だ』とか恥知らずな発言をするつもりだったのでしょう。
結婚の方は頭が花畑の女を『スノウに忠告出来る程完璧な淑女だ』とかでっち上げるつもりだったのでしょう。違いますか?」
リアス様がそう言うと第一王子殿下は目に見えて狼狽えました。
私がそれを見てリアス様が言った事は本当なのだと理解しました。
因みにリアス様が言っている『淑女とは思えない恥さらし』の人物は、お名前は知りませんが第一王子殿下によく抱き着く破廉恥な少女だそうです。
ただ私は今日この場で初めてお会いしましたが、ここは社交の場でもあるというのに第一王子殿下の腕に自身の腕を絡みつけているので、すぐにその少女が噂の少女だと気が付けました。
第一王子殿下が狼狽えていると、国王陛下が発言しました。
「それは全てリアス殿の憶測だろう?我がー」
ドガン!!
国王陛下が国王陛下のお言葉の途中で消え、突然壁に何かがぶつかった様な大きな音がなりました。
音の発生源を見ると、国王陛下が壁に埋まっていました。
そんな国王陛下にパーティー会場の皆が呆然としていると、その声を聞くだけでもの凄い殺気が伝わって来そうな程低い声が響きました。
「誰が貴様に私のファーストネームだけで呼ぶ事を許可した?私を呼ぶ時はアルストリアスかリアス・アルストリアスと呼べ、愚者」
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