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666は悪魔のナンバー

西園寺家

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 けれどもナポレオンも負けてはいない。

『おっしゃることはわかりますが、このままマリリンの父親のことを放っておけないでしょう?』


「なぜですか。これ以上、口出しは無用です!」
 しかしお祖母様は毅然とした態度だ。


『ですけど、このままにしておけば、いずれ大きな禍根を残す事になりかねません』
 けれどナポレオンは臆することなく主張した。



「ぬウゥ」

『ボクたちに任せてもらえませんか?』
 


「ン、ではあなた方ならなんとか出来ると言うのですか?」
 西園寺玲子はクールな眼差しでナポレオンを見つめた。



『ええェ、このナポレオンの辞書に不可能と解けないナゾはありませんからねえェ』
 いつものキャッチフレーズが飛びたした。



「ううゥ」どうしてこうも自信満々なんだ。

 ボクのような心配性にはわからない。



『これから今回の首謀者と思われるアルバトロスの対策をしますので、それにはマリリンの力が必要なんです』



「ぬぅ…」さすがに西園寺玲子も困惑気味だ。


『どうでしょう。今夜じゅうに事件を解決してみせますので、マリリンを預からせてもらえませんか?』



「おいナポレオン。今夜じゅうなんて、いくらなんでも無理だよ。せめて一週間くらいの猶予がないと」
 ボクはエクスキューズを求めた。



 どんなに十秒探偵と言えども、容疑者さえ揃ってない段階で今日じゅうに事件の解決を約束するのは行き過ぎだ。
 




『フフゥン、この世のすべてのナゾはナポレオンに解かれたがっているんだ!』
 だがナポレオンはいつもの調子で請け負ってしまった。








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