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666は悪魔のナンバー

マリリン

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「えッ、廃ビルでも。マジかァ…?」
 いよいよこれは組織的な犯行とみて良さそうだ。




『それだけじゃない。美浦市を中心に横浜、川崎、湘南、鎌倉と至るところで机を並べて【666】とかたどられたみたいなんだ』
 ナポレオンも少し困惑気味に苦笑いを浮かべた。


「うッううゥッ、そんなに広範囲で」
 もうこれは子どものイタズラを逸脱している。


 とてもではないが、少人数ではまかないきれないだろう。



「ケッケケェ、なんだよ。イタズラもみんなでやれば怖くないってヤツかァ?」
 またジョーが茶化して嘲り笑った。



「……」
 マリリンも無言で顔を伏せたまま表情が暗い。



「だけど。子どものイタズラにしてはちょっとばかり規模が大き過ぎないかなァ?」
 ボクは心配になった。

 ナゾの『アルバトロス』とは何か大きな組織なのだろうか。



『フフゥン、確かにねえェ。裏で大人がうごめいているかもねえェ』



「え、大人が?」



『マリリン。キミはアルバトロスに脅されたって言っていたねえェ』



「え、ええェ」マリリンはかすかにうなずいた。


『アルバトロスに時間を指定されて、廃校になった小学校へ来いと命令されたんだね』


「ええェ、朝の四時に六年✕組の教室へ来いと」


『そうしないと今まで週刊誌に暴露されたネタよりも悪質なネタを用意してあると脅迫して来たんだね』


「そ、そうだけど。どうしてその事を?」
 まるでマリリンの個人情報が漏れているようだ。



『フフゥン、この世のすべてのナゾはこのナポレオンに解かれたがっているんだ!』
 また得意のキャッチフレーズでポーズを決めた。





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