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砂の城……✨✨✨
病院✨🏥✨✨
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気がつくと深夜になっていた。
病室は、ヤケに静かだ。
「……」あれから何度も鏡で顔を確かめた。
顔のヤケドの痕は思ったほど悪くはない。
ほとんど違和感がない。少しだけホッとした。
レイラは自殺に巻き込まれ死んだと言うのに、私だけこんな事で一喜一憂しているのが悪い気がした。
まさかストーカーが焼身自殺するとは思ってもみなかった。
人生にもしもなんてないが。
あの時、無理にでもレイラをバスから降ろしていれば助かったかもしれない。
悔やんでも悔やみきれない。
あとは手や脚のリハビリだけだ。
こんなに長期に入院するのは初めてだ。
不意にノックの音が聴こえた。
「ン……」看護師の高松みいなだろうか。
しかしこんなに遅くに来たことはない。
静かにドアが開き、ゆっくりとスーツ姿の男性が現れた。
『お前は……!!』
弁護士の桐山アキラだ。
「どうも夜分、失礼。仕事の関係で、こんなに遅くなってしまって」
おもむろに彼は私のベッドの傍らまで近づいてきた。
「……」私は眉をひそめ彼を睨んだ。
「どうです。満足しましたか。手術の結果は」
「ン……」取り敢えず頷いておいた。
不意に、アキラは耳元へ顔を近づけ囁いた。
『この病室は盗聴されている』
「な……?」盗聴。
「さァ、レイラお嬢様! ドライブへ行きましょ」
アキラは軽々と私を抱き上げた。
☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚
病室は、ヤケに静かだ。
「……」あれから何度も鏡で顔を確かめた。
顔のヤケドの痕は思ったほど悪くはない。
ほとんど違和感がない。少しだけホッとした。
レイラは自殺に巻き込まれ死んだと言うのに、私だけこんな事で一喜一憂しているのが悪い気がした。
まさかストーカーが焼身自殺するとは思ってもみなかった。
人生にもしもなんてないが。
あの時、無理にでもレイラをバスから降ろしていれば助かったかもしれない。
悔やんでも悔やみきれない。
あとは手や脚のリハビリだけだ。
こんなに長期に入院するのは初めてだ。
不意にノックの音が聴こえた。
「ン……」看護師の高松みいなだろうか。
しかしこんなに遅くに来たことはない。
静かにドアが開き、ゆっくりとスーツ姿の男性が現れた。
『お前は……!!』
弁護士の桐山アキラだ。
「どうも夜分、失礼。仕事の関係で、こんなに遅くなってしまって」
おもむろに彼は私のベッドの傍らまで近づいてきた。
「……」私は眉をひそめ彼を睨んだ。
「どうです。満足しましたか。手術の結果は」
「ン……」取り敢えず頷いておいた。
不意に、アキラは耳元へ顔を近づけ囁いた。
『この病室は盗聴されている』
「な……?」盗聴。
「さァ、レイラお嬢様! ドライブへ行きましょ」
アキラは軽々と私を抱き上げた。
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