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ロリコン万堂……
矢作警部補……
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「じゃァ、そのアリバイを証明してくれるヤツは」
「それは……」
応えに詰まってしまった。
「フフゥン、親御さんか?」
「い、いや、親はいねえェよ……」
あんなクソ親父は親でもなんでもない。
「そりゃァ悪かったな……。レイラちゃん」
矢作も済まなそうに謝った。
「別に……」私には親はいない。母親に置き去りにされた時から。ずっと。
「よぉ、どうでもいいが、どうするんだ。せっかく買ったコーヒー牛乳がヌルくなるぜ」
「えッ、ううゥン……」確かにそうだが。
目の前に小さな公園が見えた。
公園に入り、ベンチへ腰掛けた。
新型感染症オ○クロンの所為か、公園内は閑散としている。
こんなに天気が良いのにもったいない。
「……」コーヒー牛乳のパックを開けたまま、刑事たちを睨みつけた。
「フフゥン、見られてると食えないか。わかったよ。後ろを向いてるさ。話しだけ聞けよ」
言った通り矢作は後ろを向いた。
二人が後ろを向いているのを確認し、マスクを下ろして焼きそばパンをひと口食べた。
ソースがきいていて香ばしい。
「ヘッヘヘ、うまそうな匂いだな」
「フン……」無視して、焼きそばパンを頬張った。
「万堂さんが、あの嵐の日、銀行から下ろした二千万が何者かに奪われたんだよ」
「ン……」そうか。あのボストンバッグの中の大金か。おそらく親父が盗んだのだろう。
「オレの推理だと。あの嵐の夜、万堂さんはコスプレイベントで撮影中に主催者に二千万を支払い、モデルの子とエッチなコトをしようとして、トラブルになったと思っているンだ」
「あのォ、それボクが推理したことですよねェ……」
また横から富田が口を挟んだ。
だが矢作はそれを手で制し話しを続けた。
「ッで、万堂さんと格闘になってコスチュームはボロボロになり、レイラも引っ掻かれて傷だらけになった。そのカット絆はその時のキズだろう」
「ううゥ……」腕や脚にいくつかカット絆を貼ってある。
「万堂さんの爪にはその時、揉めて引っ掻いたと思われる皮膚片があってね。遺伝子鑑定すれば、すぐに容疑者が判明するんだよ」
「ぬうぅ」
「それと女性のモノと思われる歯型だ」
「歯型……!!」
☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚
「それは……」
応えに詰まってしまった。
「フフゥン、親御さんか?」
「い、いや、親はいねえェよ……」
あんなクソ親父は親でもなんでもない。
「そりゃァ悪かったな……。レイラちゃん」
矢作も済まなそうに謝った。
「別に……」私には親はいない。母親に置き去りにされた時から。ずっと。
「よぉ、どうでもいいが、どうするんだ。せっかく買ったコーヒー牛乳がヌルくなるぜ」
「えッ、ううゥン……」確かにそうだが。
目の前に小さな公園が見えた。
公園に入り、ベンチへ腰掛けた。
新型感染症オ○クロンの所為か、公園内は閑散としている。
こんなに天気が良いのにもったいない。
「……」コーヒー牛乳のパックを開けたまま、刑事たちを睨みつけた。
「フフゥン、見られてると食えないか。わかったよ。後ろを向いてるさ。話しだけ聞けよ」
言った通り矢作は後ろを向いた。
二人が後ろを向いているのを確認し、マスクを下ろして焼きそばパンをひと口食べた。
ソースがきいていて香ばしい。
「ヘッヘヘ、うまそうな匂いだな」
「フン……」無視して、焼きそばパンを頬張った。
「万堂さんが、あの嵐の日、銀行から下ろした二千万が何者かに奪われたんだよ」
「ン……」そうか。あのボストンバッグの中の大金か。おそらく親父が盗んだのだろう。
「オレの推理だと。あの嵐の夜、万堂さんはコスプレイベントで撮影中に主催者に二千万を支払い、モデルの子とエッチなコトをしようとして、トラブルになったと思っているンだ」
「あのォ、それボクが推理したことですよねェ……」
また横から富田が口を挟んだ。
だが矢作はそれを手で制し話しを続けた。
「ッで、万堂さんと格闘になってコスチュームはボロボロになり、レイラも引っ掻かれて傷だらけになった。そのカット絆はその時のキズだろう」
「ううゥ……」腕や脚にいくつかカット絆を貼ってある。
「万堂さんの爪にはその時、揉めて引っ掻いたと思われる皮膚片があってね。遺伝子鑑定すれば、すぐに容疑者が判明するんだよ」
「ぬうぅ」
「それと女性のモノと思われる歯型だ」
「歯型……!!」
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