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ロリコン万堂……

コンビニで……

　アキラには､絶対に無断で外出するなと言われていた。　


　防犯カメラに映ると面倒なコトになりかねないからだ。

　アキラと榊ルナが繋がっているコトがバレると後々､厄介なコトになるだろう。


　だがダメだと言われると余計、外出したくなる。
　なにしろ反抗期だ。
　右を向けと命じられると､つい左を向いてしまう。



　しかもマンションでの引き篭もり生活も､数日が過ぎると徐々に気が緩んできた。　


　たまには近くのコンビニで買食いもしてみたい。
　運動不足でストレスも溜まる。


　私はキャップとマスクで軽く変装し、散歩がてら近くのコンビニへ向かった。


　使って良いのはアキラから貰ったプリペイドカードだ。
　これなら足がつかないらしい。


　
　久々に昼間、外へ出たのでウキウキしていた。
　すぐ隣りが万堂の自宅だとは思いもしなかった。

　今日も少し外出しただけで､汗が滲んでくるほど暑い。



　近くのコンビニへ飛び込んだ。
　店内には男性客が二人いた。
　一人は若くてイケメンだ。もう一人は三十歳代のむさ苦しい無精ヒゲのおっさんだ。

　目つきが鋭く反社のようなコワモテだ。



　店内には､メロディアスなセクゾの『夏のハイドレンジア』が掛かっていた。
　大好きな曲なので聴き入ってしまいそうだ。

　ああァ、今すぐにピアノで弾きたい曲だ。
　指先がピアノを演奏するように動いた。




　菓子パンのコーナーへ足を運び､何を食べるか選んでいた。
　メロンパンと焼きそばパンがひとつづつあった。




　私は､サッとメロンパンへ手を伸ばした。







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