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嵐の中で……✨✨✨✨

ベッドの上で……

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「いッいやァァァァーーーー……」
 だが、不意に私は拒絶反応を示し、唇を離して身体を翻した。

「フフゥン」アキラは戸惑ったように苦笑いを浮かべた。



「くウゥ……」彼の余裕の笑みを見た途端、カッとして私は彼の頬を思いっきり叩いた。


 『パッチィィン』と乾いた音が響いた。

「いってててえェ……」
 


「こ、このォ……!!」
 もう一発、彼の頬を叩こうと振りかぶったが、さすがに2連発は喰らいたくないのだろう。


「おいおい、よせって。悪かったよ」
 慌てて彼は私の手首を掴んだ。


「るッせぇな。ぶっ殺すぞォォ」
「待ってくれよ。いくら不意打ちされても、お嬢様はぶっ殺すなんて言わないよ」
 叩かれたアキラの頬が、みるみるうちに紅く染まっていった。



 叩いたこっちの手の平もかなり痛い。

「くッううゥ……」私は彼を睨みつけた。
 
 鼻の奥がツンッとして、目には薄っすらと涙が滲んでいた。


「フフ……、まさかマジで初めてのキスだったのか。
 ゴメン」
 困惑気味に苦笑いを浮かべた。


「知るかよ」こころなしか、声が震えている。

「じゃァな……。良い夢を見ろよ」
 彼は私の頭をポンポンと軽く撫でて、リビングへ向かった。


「ぬうぅ……」
 私は彼が出ていくまで睨んでいた。


「おいおい、そんなに睨むなよ。心配なら寝室のドアに鍵を閉めろよ。じゃァおやすみ」
 そう言い残すと微笑んで静かにドアを閉めた。



「ふぅン……」私は不貞腐れてベッドへ寝そべった。


 今夜は嫌になるくらい疲れた。もう何もしたくないし、考えたくもない。


 まだ外は雷雨の真っ只中だ。


 時折り激しい雷鳴が轟いた。


 いつしか私はドロのように眠りについていた。










☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚


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