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嵐の中で……✨✨✨✨
バスルーム……
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それとも……。
永遠にグッドラックか。
その時、『コンコンッ』とバスルームのドアがノックされた。
「ン、うゥン……? なッ、なんだよ」
とっさに、サッと両腕で胸元を抱えるように身構えた。
『ルナ、着替えだ。ドアの前に置いておくから後で着替えろ』
ドアの向こうからアキラの声が聞こえた。
「着替え……?」
『ああァ、下着はレイラのために買っておいたモノだ。もちろん未使用だ』
「そりゃァ、どうも……」
『じゃァ、覚悟が決まったら教えてくれよ』
「どうでも良いけど。アキラ!! マジでお嬢様と入れ替わるなんて、考えてるのか」
私は、どっぷりと口元までバスタブに浸かりながら訊いた。
『ああァ……』壁に寄りかかったまま応えた。
「弁護士なんだろう。アンタ! せっかく良いトコの大学出てさァ!!」
『良いトコの大学かどうかは定かじゃないがね……。まァ、一応はねェ!!』
「ッで、アンデルセンの『王子とホームレス』かァ!! バカなのか」
『フフゥン、話しの腰を折るようだが、アンデルセンじゃなくグリム童話だよ。『王子とプアーマン』はねえェ……』
「あのなァ……。アンデルセンだろうとグリムだろうと関係ねえェよ。入れ代われるワケがないだろォ!
あんなご令嬢と私が……」
『フフゥン、俺だって今夜ルナと出会わなきゃ、こんなバカな事を思いつかなかったよ』
「あン……」
『ルナ!! 悔しかったら覚えておけよ』
「えェ? 何を……」
『世の中にはふたつの種類の人間がいるんだ』
「ふたつ」
『ああァ、そうだ』
その時、曲が変わり勇壮なショパンの『革命』が掛かった。
私の大好きなピアノ曲だ。
☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚
永遠にグッドラックか。
その時、『コンコンッ』とバスルームのドアがノックされた。
「ン、うゥン……? なッ、なんだよ」
とっさに、サッと両腕で胸元を抱えるように身構えた。
『ルナ、着替えだ。ドアの前に置いておくから後で着替えろ』
ドアの向こうからアキラの声が聞こえた。
「着替え……?」
『ああァ、下着はレイラのために買っておいたモノだ。もちろん未使用だ』
「そりゃァ、どうも……」
『じゃァ、覚悟が決まったら教えてくれよ』
「どうでも良いけど。アキラ!! マジでお嬢様と入れ替わるなんて、考えてるのか」
私は、どっぷりと口元までバスタブに浸かりながら訊いた。
『ああァ……』壁に寄りかかったまま応えた。
「弁護士なんだろう。アンタ! せっかく良いトコの大学出てさァ!!」
『良いトコの大学かどうかは定かじゃないがね……。まァ、一応はねェ!!』
「ッで、アンデルセンの『王子とホームレス』かァ!! バカなのか」
『フフゥン、話しの腰を折るようだが、アンデルセンじゃなくグリム童話だよ。『王子とプアーマン』はねえェ……』
「あのなァ……。アンデルセンだろうとグリムだろうと関係ねえェよ。入れ代われるワケがないだろォ!
あんなご令嬢と私が……」
『フフゥン、俺だって今夜ルナと出会わなきゃ、こんなバカな事を思いつかなかったよ』
「あン……」
『ルナ!! 悔しかったら覚えておけよ』
「えェ? 何を……」
『世の中にはふたつの種類の人間がいるんだ』
「ふたつ」
『ああァ、そうだ』
その時、曲が変わり勇壮なショパンの『革命』が掛かった。
私の大好きなピアノ曲だ。
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