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PS『横須賀ストーリー』✨🎸✨✨💕

横須賀ストーリー✨✨✨

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 それから小一時間、女子トークに花を咲かせた後、私たちも引き上げる事にした。



「今日はありがとうねえェ……。みんな」 
 ユリアンが私たちをねぎらった。
 

「いやいや、私たちもユリアンの可愛い赤ちゃんを見られたし」
 サンタも嬉しそうだ。

「うん、ユリアンも元気そうで良かったよ」 
 私も笑顔で応えた。


  
「じゃァ、最後に、あれをイッちゃうゥゥ!!」
 


「おおォッ良いねェ……!!」


「ウチらの『横須賀ストーリー』!!」 
 病院だと言うことも忘れ、全員で声を合わせた。


「これっきり♪  これっきり♪  もうこれっきりですかァァァーー……♪♪」
 病室でウチら全員、大合唱だ。


 ユリアンもノリノリで歌い上げた。


「ヒューヒューッ!」
 歌い終わると喚声を上げ一同でハイタッチだ。


 看護師や他の病室の患者らがウチらの歌声にびっくりして覗き込んてきた。



「ハッハハ……、すみません。ご迷惑をおかけしました」
 ユリアンを始め、全員で頭を下げ謝罪した。


 さすがに病院で合唱するのは如何なものか。



「じゃァ、ユリアン。ウチらもこれで」
 これ以上、長居はできないだろう。


 そろそろお暇しなくては。


「うん、ありがとう。みんなの顔が見られて嬉しいよ」 
 ユリアンはゴンちゃんを抱きしめた。

 続いて私たちともハグしていく。



「では皆さま、大変お騒わせしました」
不束ふつつかな者ですが、ユリアンを宜しくお願いします」
 メンバーでうやうやしく頭を下げた。


 病室の他の患者さんも苦笑いだ。

「はァ、誰が不束か者よ」
 ユリアンが苦笑してクレームをつけた。



「本当に、ご迷惑をおかけしました」

 病室内の他の患者さんに謝罪し病室をあとにした。




 ☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚





 病院を出ると、ちょうど下校時刻のようだ。女子高生たちが列をなして駅へと道を歩いていた。



 これでもかと言うくらいスカート丈が短い。
 ハツラツとした太ももが眩しい。


「いやいや、元気だねえェ……。弾けてるよ。女子高生は」
 ゴンちゃんが笑った。



「ハッハハ……、オヤジか」サンタが突っ込んだ。


「だって、もう無理でしょ。二年前まで、よくあんなに下さいミニスカートで街を歩けたモノだよねえェ……」
 ニコも苦笑いを浮かべた。


「なんたって、女子高生だからね。天下無敵の!」
 私は振り返って大げさにジェスチャーをした。


「フフゥン、じゃァイチゴ。久々にあのフレーズ、イッちゃうゥ……」
 サンタがはやし立てた。


「そうねえェ……」みんなを見回した。


 サンタ、ゴンちゃん、ニコが微笑みを浮かべていた。


「よォし。横須賀の元女子高生JKを舐めるなよォォ」
 両手を高く掲げ、全員で飛び跳ねた。




 ウチらの『横須賀ストーリー』派まだまだ終わらない。
 いや、終わらせない。  


 


 梅雨の合間の横須賀に青く澄んだ空が広がっていた。





 どこまでも澄みきった青空が……。





 










☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚
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