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PS『横須賀ストーリー』✨🎸✨✨💕
坂道駆け昇ったら……✨🎸✨✨
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ウチらは文句を言いながらも平坂を昇り出した。
「おいおい、元気だな。イチゴは!」
半分も昇らないうちにショーリも疲れた顔でこっちを見た。
「はァはァ……」
確かに平坂を昇り図書館へ続9坂道は元気な時でなければ、うんざりしてくるような急勾配だ。
振り返ると、みんな疲労困憊だ。無理もない。朝からずっと立ちっぱなしでネイビーパーカを販売していたのだ。
そうそうにユリアンとニコが脱落していった。
そのあとムッチとシーちゃんも途中棄権した。
残りは私とゴンちゃん、サンタ、そしてすぐ後ろからついてくるショーリだけが、図書館への急勾配を昇っていた。
「フゥー……」さすがに私も足に乳酸が溜まってきたようだ。
冬の日が暮れるのは早い。あっと言う間に辺りは夕闇に包まれていた。
それでもLED電燈のおかげで、ひと昔前よりはずっと夜道は明るい。
時折り民家の合間から見下ろすと横須賀の夜景が見えた。
結局、いち早く図書館まで平坂を昇り切ったのは私とショーリだけだ。
「うわァ綺麗ねェ……」
「うん、やっと着いたなァ……」
丘の上から横須賀の夜景が、いち望出来た。
彩色とりどりのイルミネーションが輝いて見える。
遠く東京湾を挟んで房総半島にも数え切れないほどの明かりが輝いていた。
「宝石箱を引っくり返したみたいだな」
柄にもなくショーリがキザなセリフを言った。
「フフ、彦摩呂かよ」
私のツッコミにショーリは肩をすくめ苦笑した。
「ショーリ、今日はありがとう」
恥ずかしいので夜景を見ながら呟いた。
「別に実際、販売したのはイチゴたちメンバーだろう。オレはなにも手伝ってないよ」
「まァ……、そりゃァそうだけどね。まさかどぶ板通りでダンスパフォーマンスをするとは思わなかったよ」
「フフ、キレイだったよ」
「え、何が、夜景……?」
「イチゴがさ。マジでどんなアイドルも霞むくらいねェ……」
「フフゥン、ありがとう。お世辞を言ってもなんにも出ないけどね」
「別に、お世辞じゃないよ……。オレさ」
不意にシリアスな顔で私を見つめた。
「ええェ……?」少しドキドキしてきた。
そこへようやくゴンちゃんとサンタが坂道を上がってきた。
「はァはァ、なによ。ふたりで……」
サンタが私とショーリの仲を勘繰った。
「別に、何でもないわ」
☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚
「おいおい、元気だな。イチゴは!」
半分も昇らないうちにショーリも疲れた顔でこっちを見た。
「はァはァ……」
確かに平坂を昇り図書館へ続9坂道は元気な時でなければ、うんざりしてくるような急勾配だ。
振り返ると、みんな疲労困憊だ。無理もない。朝からずっと立ちっぱなしでネイビーパーカを販売していたのだ。
そうそうにユリアンとニコが脱落していった。
そのあとムッチとシーちゃんも途中棄権した。
残りは私とゴンちゃん、サンタ、そしてすぐ後ろからついてくるショーリだけが、図書館への急勾配を昇っていた。
「フゥー……」さすがに私も足に乳酸が溜まってきたようだ。
冬の日が暮れるのは早い。あっと言う間に辺りは夕闇に包まれていた。
それでもLED電燈のおかげで、ひと昔前よりはずっと夜道は明るい。
時折り民家の合間から見下ろすと横須賀の夜景が見えた。
結局、いち早く図書館まで平坂を昇り切ったのは私とショーリだけだ。
「うわァ綺麗ねェ……」
「うん、やっと着いたなァ……」
丘の上から横須賀の夜景が、いち望出来た。
彩色とりどりのイルミネーションが輝いて見える。
遠く東京湾を挟んで房総半島にも数え切れないほどの明かりが輝いていた。
「宝石箱を引っくり返したみたいだな」
柄にもなくショーリがキザなセリフを言った。
「フフ、彦摩呂かよ」
私のツッコミにショーリは肩をすくめ苦笑した。
「ショーリ、今日はありがとう」
恥ずかしいので夜景を見ながら呟いた。
「別に実際、販売したのはイチゴたちメンバーだろう。オレはなにも手伝ってないよ」
「まァ……、そりゃァそうだけどね。まさかどぶ板通りでダンスパフォーマンスをするとは思わなかったよ」
「フフ、キレイだったよ」
「え、何が、夜景……?」
「イチゴがさ。マジでどんなアイドルも霞むくらいねェ……」
「フフゥン、ありがとう。お世辞を言ってもなんにも出ないけどね」
「別に、お世辞じゃないよ……。オレさ」
不意にシリアスな顔で私を見つめた。
「ええェ……?」少しドキドキしてきた。
そこへようやくゴンちゃんとサンタが坂道を上がってきた。
「はァはァ、なによ。ふたりで……」
サンタが私とショーリの仲を勘繰った。
「別に、何でもないわ」
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