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政策コンペ……✨✨✨✨
ハッチ……✨✨✨
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「あれはオレたちが小四の時だったんだ。
ハッチって女子がイジメられているのを勘違いして、いきなりイチゴが背後からオレにドロップキックを喰らわせてきたんだよ」
「ええェ……、ドロップキック!」
全員、目を丸くした。
「違うの。どんな悪役レスラーよ。これにはちゃんとワケがあるのよ」
これじゃまるで私だけが悪者だ。
「フフゥン、どんなワケよ」
さらにサンタらは詮索してきた。
「あれは、彼の言う通り小四の時よ。
小学校の校舎裏で女子が男子たちにイジメられてるッて、聞いたから飛んで行ったのよ」
「ハッハハ、そりゃァ、イチゴらしいわ」
「正義感強いからねェ……」
「むかしッからイジメられてる子を見ると立ち向かって行ったから」
みんな私の事をわかってもらえた。
「そうそう、ッで、校舎裏から男子たちがふざけて笑っているのが聞こえたんで、『あんたたち何してんだよ!』ッて怒鳴ったら、男子たちが蜘蛛の子を散らすように『わァーーッ』ッて逃げていったのよ」
「そりゃァ、イチゴは男子も怖がってたからねェ」
「そうそう、オレはそのイジメられていた女の子のハッチを庇っていたのに、いきなり『お前かァ! 女子をイジメてんのはァァァー!』ッて怒鳴ったかと思うと、十メートルくらい飛んできてドロップキックを背中に御見舞いしてきたんだよ」
空からキックするようなジェスチャーをしてみせた。
「おおォォッ! スッゲェ、十メートルも……」
「ふざけんなよ。セーラームーンじゃないンだから、十メートルも飛ぶか!」
「まァ、なんとか腕で顔面をガードしたからいち命を取り留めたけどね」
「いち命ッて。あんなキックで死ぬかよ!」
ほんの軽いキックだ。
「その後、オレにマウントポジションからボコボコに殴られそうになって」
「おおォォーーッ」
「あのねえェ。殴ってないし、ボコボコになんて……。メチャクチャ言うなよ。確かに、馬乗りになったけど」
「へえェ……、じゃァ、馬乗りにはなったんだ」
「いやァ、別に彼がいつもの私の事をイチゴ姫だとか言ってからかうからいけないのよ」
「オレはイジメてた男子から庇っていただけなのに」
「だから悪かったわよ。早とちりして」
「ッで、その女子が懸命になだめてくれて……。『違うんです。ショーリ君は私を庇ってくれたんです』ッて泣いてイチゴを止めてくれたんだよ」
「いやいや、だって女子が泣いてる横にショーリが居るから、ついイジメて泣かしたんだと勘違いして」
「フフゥン、らしいわねえェ……。本城君も殴っちゃったらしいし」
「いやいや、殴ってねえェよ。変なこと吹聴しないでよ。推薦が取り消されるじゃン」
どんな暴力女子だと思っているんだ。
こうしてパーティーは深夜まで続いた。
☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚
ハッチって女子がイジメられているのを勘違いして、いきなりイチゴが背後からオレにドロップキックを喰らわせてきたんだよ」
「ええェ……、ドロップキック!」
全員、目を丸くした。
「違うの。どんな悪役レスラーよ。これにはちゃんとワケがあるのよ」
これじゃまるで私だけが悪者だ。
「フフゥン、どんなワケよ」
さらにサンタらは詮索してきた。
「あれは、彼の言う通り小四の時よ。
小学校の校舎裏で女子が男子たちにイジメられてるッて、聞いたから飛んで行ったのよ」
「ハッハハ、そりゃァ、イチゴらしいわ」
「正義感強いからねェ……」
「むかしッからイジメられてる子を見ると立ち向かって行ったから」
みんな私の事をわかってもらえた。
「そうそう、ッで、校舎裏から男子たちがふざけて笑っているのが聞こえたんで、『あんたたち何してんだよ!』ッて怒鳴ったら、男子たちが蜘蛛の子を散らすように『わァーーッ』ッて逃げていったのよ」
「そりゃァ、イチゴは男子も怖がってたからねェ」
「そうそう、オレはそのイジメられていた女の子のハッチを庇っていたのに、いきなり『お前かァ! 女子をイジメてんのはァァァー!』ッて怒鳴ったかと思うと、十メートルくらい飛んできてドロップキックを背中に御見舞いしてきたんだよ」
空からキックするようなジェスチャーをしてみせた。
「おおォォッ! スッゲェ、十メートルも……」
「ふざけんなよ。セーラームーンじゃないンだから、十メートルも飛ぶか!」
「まァ、なんとか腕で顔面をガードしたからいち命を取り留めたけどね」
「いち命ッて。あんなキックで死ぬかよ!」
ほんの軽いキックだ。
「その後、オレにマウントポジションからボコボコに殴られそうになって」
「おおォォーーッ」
「あのねえェ。殴ってないし、ボコボコになんて……。メチャクチャ言うなよ。確かに、馬乗りになったけど」
「へえェ……、じゃァ、馬乗りにはなったんだ」
「いやァ、別に彼がいつもの私の事をイチゴ姫だとか言ってからかうからいけないのよ」
「オレはイジメてた男子から庇っていただけなのに」
「だから悪かったわよ。早とちりして」
「ッで、その女子が懸命になだめてくれて……。『違うんです。ショーリ君は私を庇ってくれたんです』ッて泣いてイチゴを止めてくれたんだよ」
「いやいや、だって女子が泣いてる横にショーリが居るから、ついイジメて泣かしたんだと勘違いして」
「フフゥン、らしいわねえェ……。本城君も殴っちゃったらしいし」
「いやいや、殴ってねえェよ。変なこと吹聴しないでよ。推薦が取り消されるじゃン」
どんな暴力女子だと思っているんだ。
こうしてパーティーは深夜まで続いた。
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