ＪＫ版ダンシング【横須賀ストーリー】✨💕✨👩‍❤️‍💋‍👨✨💕過疎化の進む地元横須賀をダンスで復興へ✨💕

政策コンペ……✨✨✨✨

政策コンペ……✨✨✨

　ステージへ上がる直前まで悩んでいた。


『次の発表は横須賀Ｙ高校の皆さんです』
　司会の人からステージへ呼ばれた。



「よし……」
　覚悟を決め､私はギュッとメモを握りつぶしパーカのポケットへ入れた。


　メモに頼るのはやめよう。
　どんなに稚拙つたなくても自分の言葉で伝える事にした。


　私たちメンバー六人はステージへ横並びで整列する。


　文化祭の時と同様､まだコートを着て中のパーカは隠していた。

　一同､揃って丁寧にお辞儀をした。


『さァ……､勝負よ』
　しっかりと自分自身に言い聞かせた。


　私たちはお互いアイコンタクトを送り微笑んだ。



　ゆっくりと私はマイク前に立った。
　まずは元気よく挨拶だ。



「神奈川県立横須賀Ｙ高校三年生の野原イチゴです」

　私はセンターマイクに向かい声高らかに宣言した。


「ここへ来るまで､さまざまな葛藤がありました。私自身､未だに『ヨコスカネイビーパーカ』と言う名称には反対です」


『おいおい､ここでダメ出しかよ……』背後でメンバーの三田有紀が顔をしかめて呟いた。



「今､日本は少子高齢化で急激に過疎化が進んでいます。ご存知の方もいらっしゃるでしょうが､特にここ横須賀は日本一過疎化が進んでいると言われています。多い時で年間､三千人……､約十年間で二万人以上人口が減り､最大四十二万人いた横須賀市も今や四十万人を切ってしまいました」



「え……」ザワザワと場内がどよめいた。


「過疎化日本一の横須賀の現役女子高生が本気で何が出来るのか､悩みました。
　担当の教師に『政策コンペ』へ無理やり参加させられ､オヤジギャグから始まったこの『ヨコスカネイビーパーカ』を着て､何が出来るか。
　ご覧下さい！  せぇーの！！」
　私は振り返って掛け声を合わせた。



「やァァァァァーー」一斉に羽織っていたコートを天高く投げ捨てた。



「おおおおおォォォォーーー」
　予想通りだ。



　一気に会場は盛り上がった。












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