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横須賀ネイビーパーカ✨✨✨

横須賀ネイビーパーカ……✨✨✨

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「ええェッと……、じゃセンターはイチゴとムッチ、でェその脇に私とニコで、ゴンちゃんとサンタが一番アウトサイドねえェ」
 シーちゃんがフォーメーションを組んだ。



「なにそれェ。可愛い子順……?」
 今度は、アウトサイドにされたサンタがムッとして唇を尖らせた。


「ハッハハ……、かもね」
 思わずゴンちゃんも笑っている。


「わかったわよ。じゃァ、サンタがセンターで。ウチがアウトサイドへ行くから」
 私はダンスも苦手だし恥ずかしいので、できれば端っこで良い。
 



「ジョークよ。ムッチの隣りで私がダンスしてたら笑われちゃうし……。センターはイチゴとムッチが良いわ」
 サンタは肩をすくめて苦笑した。



「そうそうクレームはあとで聞くから。取り敢えず、このフォーメーションで練習しましょ」
 シーちゃんも並び順で揉めては先へ進めない。



「そうだよ……。フォーメーションでいちいち文句を言ってたら振り付けの練習にならないじゃん」
 ショーリも口を挟んだ。



「わかったわよ。じゃァ、シーちゃん、早く振り付けを教えて」
 まだパーカのデザインも決まってないが、ダンスの振り付けも同時進行させなくてはならない。


 文化祭までに振り付けを覚える必要がある。



「じゃァ、見てて」
 シーちゃんは私とムッチの前に立って振り付けを教えてくれた。



「まず出だしは、全員、パーカのフードをかぶって。イントロが掛かった瞬間に、そのフードを手でパッと振り払って顔を見せるようにするの」


「なるほど」私とムッチが振り真似をした。



「それから『これっきり♪』で、センターの二人だけパッと観客のいる正面に、人差し指を差すの」
 さすがダンス経験のあるシーちゃんが一連の動きをすると様になる。



「うン」
 ムッチと私も頷いて同じようにするが、どこかぎこちない。



「次の『これっきり♪』でニコと私が指を差して、そのあと『これっきり♪』でサンタとゴンちゃんが指差すの」
 シーちゃんは初心者のウチらに丁寧に教えいく。




 しかし同じ振り付けなのにシーちゃんが手本を見せると目を見張るほど流麗だ。



 流れるようなダンスパフォーマンスはウチらには到底及びもつかない。










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